第9話
『貴女の勇敢な戦いと卓越した力に心から敬意を表します。我が王国は貴女の英雄的な行為に深く感謝し、その栄光を讃えます。
このたび、我が城において特別な儀式と共に貴女を讃えたいと存じます。貴女の存在は我が国にとって特別な意味を持ち、その勇気と力強さは多くの者に勇気を与えました。
三日後の夜、我が城での晩餐会において、貴女の栄光を讃え、我が国の未来への希望を共有しましょう。
心よりお待ちしております。
敬具
女王より』
招待状が届いたとき、ブランシュネージュは微かな驚きと共に顔を上げた。彼女の瞳には複雑な感情が宿っていた。女王からの招待は喜ばしい出来事ではありますが、同時に心の中には戸惑いも存在していた。
アリアドネはブランシュネージュの微妙な表情に気づき、静かに彼女を見つめた。彼女はブランシュネージュが女王を尊敬していることを知っており、彼女の複雑な心情を察していた。
「招待状が届いたのね…女王様からのご招待。」
アリアドネは控えめに口を開きました。
ブランシュネージュは深いため息をつきながら、頷く。
「そう、女王様を尊敬している私にとっては、この招待は重みを持つものなの。ただ、こんな時期だもの、手放しで喜べる気持ちにはなれないわ…」
アリアドネは優しく微笑みながら言葉を続けます。
「そうですね。しかし、女王様からの招待はきっと新たな希望を与えてくれるかもしれません。」
ブランシュネージュはアリアドネの言葉に少し心が動かされる。
「こんな時だからこそ行くべきなのかもしれないわね。」
そう呟くと、三日後に控えた晩餐会への期待と不安が彼女の心の中で膨らんでいく。
氷姫と三英雄 @takasi0202
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