第7話
女王は再び、暗闇に包まれた城の地下室に姿を現す。その地下室は陰鬱な雰囲気に満ち、壁は古びた石で構成され、湿気と闇が辺りを支配している。
女王は一人静かに立ち尽くしている。彼女の目は冷たく輝き、不敵な微笑が顔に浮かぶ。周囲には書物や古代の文書が散らばり、奇妙な記号や呪文が刻まれた古い巻物が存在感を放っている。
地下室の中央には大きな黒い台があり、その上には古代の祭壇が置かれている。祭壇は古代の儀式を思わせる装飾が施され、不気味な響きを持つ呪文が刻まれた石板が置かれている。
女王は祭壇に近づき、儀式の準備を始める。彼女の手は自信に満ち、力強く祭壇の石板に触れる。その瞬間、地下室は一層の不気味な雰囲気に包まれ、女王の影が壁に映し出される。彼女の企みは闇の中で進行し、再びブランシュ・ネージュを抹殺するために動く。
女王は冷酷な表情を浮かべ、祭壇で古代の儀式を執り行う。数百の死体が無数の行列を成し、儀式場は血の匂いと不気味な光が漂い、異様な緊張感が辺りに広がる。
女王の声が冷たく響く。彼女は呪文を唱えながら、死体の中から鮮血を掻き集め、祭壇に注ぎ込む。血の滴り落ちる音が儀式場に響き、その血が石板に滲み込んでいく。
女王の手は震えることなく儀式を進めていく。彼女の目は野心に燃え、空気は重くなり、暗黒の影が祭壇を覆い尽くす。
その時、闇の中から上級悪魔が現れる。
上級悪魔は一般的な男性と同様の姿を持ちながらも、異様な雰囲気を纏っている。彼の身体からは邪悪なオーラが漂い、周囲の空気を歪めるような影を落としている。
彼の目は鋭く、瞳の奥には深淵のような闇が潜んでいるかのように見える。その微笑みは冷たく、恐怖と絶望を感じさせる。髪は漆黒で、風になびかせる度に不気味な輝きを放つ。
彼の肌は青白く、まるで永遠の寒さを感じさせる。身にまとう衣装は闇のエレガンスを象徴し、細部には奇妙な模様や紋章が刻まれている。
上級悪魔は深い闇の力と邪悪なエネルギーが彼を包み込んでいる。彼の姿は畏怖と不安を感じさせ、それが彼が上級悪魔であることを証明しているのだ。
「お前を召喚したのは、ブランシュネージュを抹殺するためだ。彼女は私を脅かす存在だ。」
上級悪魔は女王の言葉の裏に秘められた真意を見抜き、鋭い目つきで応える。
「女王陛下、私はお見通しです。ブランシュネージュを抹殺したいのは、貴女の決して表にでない、しかし、邪悪な感情によるものだと。」
女王は冷たい微笑を浮かべる。悪魔の言葉を裏付けるように。
上級悪魔は女王の真意を汲み取りつつも、忠誠を誓います。
「女王陛下、私は貴女の秘められた欲望と怒りに応える存在となりましょう。ブランシュネージュを抹殺し、貴女の心を鎮めましょう。」
女王と上級悪魔の間には深い共犯関係が生まれた。彼女らはブランシュネージュへの感情を共有し、その欲望のままに行動するのだった。暗い陰謀の舞台裏で。彼女らの手によって運命が翻弄される。
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