第36話 お茶会①

緑とお花がたくさん咲いた庭園に、机と椅子、お菓子などが用意された。お茶をするとき暑くないように、日陰の作られた小さな建物で行う。風が通り、ドアはなく、ただ屋根と柱が数本たった、白い空間だ。



朝の準備を他のメイドさん達と一緒に終わらせて、私は学校に向かった。今日は、準備もあったので、サイラスとは行かなかった。



初めの授業がなかったので、少し遅れた、二限目から行った。魔法の授業をサラッと受け、次の妖精学もサラッと終わった。




さぁ、待ちに待った久しぶりのお茶会だ。自分の友達だけでできるお茶会なんて久しぶりで、ワクワクしている。




一旦家に帰り、また最後の確認をしていると、ミシェルがやってきた。



ミシェルが来たと報告が入り、玄関まで迎えに行った。





「ようこそ、ミシェル。」




私は、恭しくお辞儀をした。



ミシェルも私に恭しくお辞儀をして、



「お誘いしていただきありがとうございます。」





華やかなお茶会が始まった。




「楽しみにしていたんですよ。レオアリア様の邸宅にいらっしゃるとは知りませんでした。すごいですわ。」




「私の祖父母の家なの。」



「薄々気づいていましたが、やはりそうでしたか、身のこなしが一般貴族とはどこか違いますものね。」




和やかにお茶会が進んで行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る