第14話 旅路
行く準備が終わるとイリーナと馬車の運転手と共にホテルを後にした。
これから先は山を越える。この山で初めてラルクと会った。ラルクは白い大きな狼のような形をしている聖獣でもふもふしていてとても可愛らしいが、実はめちゃめちゃ強い。
「ラルクもうすぐあなたと初めて会った場所ね。」
「そうだな。あの時助けてくれなければ、僕は死んでいたよ。ありがとうマリア。」
ラルクはこの山の中で怪我を負って罠に捕まっていた。それを私が見つけたのだった。この度に騎士がついてきていないのは、イリーナが元女騎士だったことと、ラルクやジャスミンがいるからである。
山をの中をどんどん進むと、木下に人影が見えた。
「ちょっと止まって!」
止まった馬車を急いで降りた。そこには1人の男が怪我をして倒れていた。
「大丈夫ですか?どうしたのですか?」
彼は意識がほとんどないようだった。
「ラルク馬車に乗せて、ジャスミンとイリーナ助けて。」
ラルクとジャスミンは聖獣と妖精なので、助けられる。怪我を完全に治すことはできなくても、私たちはまだ助けることができる。
淡い光がジャスミンとラルクを包みその後その男を包んだ。すると男の息が荒かったのが落ち着いた。そして、大きな怪我は治っていないが、かすり傷はほとんどなくなった。
黒髪の彼が落ち着いたところで馬車は出発した。
「ウエスターナの検問所につきましたね。」
通行者を出すとすぐ通してくれた。ウエスターナはとても綺麗な森に囲まれた国で、湖や池などの水もとても綺麗だ。
馬車は中心街を通っていると、大きな噴水が見えた。シンボルの大きな噴水は、とても綺麗な女の人の像の近くにある。その女性は、精霊の女神様で、とても美しい女性だ。
「ウエスターナに着いたなんて、とても嬉しいわ。まずは、ホテルに行きましょう。彼はそこで寝かせましょう。まだ起きないでしょうから。」
「わかりました。そうしましょう。私は、マリア様の言う通りに致します。」
イリーナはそう言う時馬車の運転手に伝え私達はホテルに向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます