30話 歴史
魔法理論体系の全20書を目の前にしてアスナは目を回している
ユーリはその様子を見ていて考える
「アスナ、第一巻の魔法の歴史をまず読んでもらおう」
「むずかしそうですが?」
「そうでもない、1巻は魔法の歴史が書いてあるが、かってこの世界にいた
デーモンの魔王を騎士や竜騎士、魔法使い、僧侶、それにエルフやドワーフ、ドラゴンやワイバーンが力を合わせていかに戦ったか、その時に数多くの魔法が開発された英雄譚があるんだ」
「おもしろそうですね」
「実際に面白い、僕もこの1巻は時々読み返す」
「ユーリ様が言うのでしたら読んでみます」
「ああ、それから2巻以降はちょっとまってくれ」
「はい?」
アスナはユーリに言われた通り第一巻を読み始めました
「太鼓の昔?太鼓でも叩いていたのかしら?」
しかし、物語が進むとアスナものめり込むように読みます
「『デーモンの中でも上級の魔王、ヴァルゴスがこの世界に現れた時は人々も全ての生命が恐怖した、そんな中でも勇敢な勇者の元に様々な者が集まった』あら、素敵な展開」
アスナはどんどんのめり込みます
その中で勇者の元で竜騎士やワイバーンがいかに戦ったか、ヴァルゴスを倒すために
魔法使いや僧侶が急ピッチで新しい魔法を開発する様子が書かれています
「なにこれ、おもしろい!!」
アスナはすっかりのめり込みます
アスナはベッドで1巻の魔法の歴史を読みふけっていました
「そんな事があったんだ、、、」
アスナは気が付きます、
「もうこんな時間、寝ないと」
しかし、アスナは妙な気がして部屋を出ます
ユーリの部屋には明かりが灯っていました
「この巻はアスナには必要ない、これは解説をいれておかないと、こっちは付箋をはっておくか」
『ユーリ、こんな夜中まで私のために作業していたんだ』
アスナの胸は熱くなった
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