31話 魔法大全改

次の日、ユーリは魔法理論体系の幾つかの書をもってきた

「アスナ、一つ、質問がある、アスナは魔法使いになりたいか?それとも竜騎士のパートナーになりたいか?」

「もちろんパートナーです」

「そういうと思った、で、魔法大全を整理した」

「ありがとうございます、ユーリ先生」

「どうした?」

「いえ」


「魔法理論体系の1巻、魔法の歴史はかなり読んだ?」

「はい、面白くて、もう半分は読んでいます」

「それは良かった、それで、魔法大全のうち、この本は読んで欲しいというのを記載した」

2巻の魔法を使う上での心得

3巻の基礎理論

4巻の火の属性の魔法

5巻の風の属性の魔法

14巻の防御魔法について

16巻の魔法を使う生命について

ここでユーリが言う

「正直、この16巻は記述が多すぎる、そこで、この『魔法を使う物の図鑑』という方が良いと思う」

「そちらの方が良いのですね?」

「ああ、こっちは各、魔獣などのイラストもふんだんに入っている、あとは17巻の魔法についての事故、これを読めば良いと思う」

ユーリは20巻ある魔法理論体系の本を3分の1まで絞っていた

そして、それぞれに付箋や手書きの紙が入れられている

「特に読んで欲しい所、わかりにくい所は僕が解説を入れている」

「ありがとうございます、ユーリ先生」

なぜか、アスナは涙ぐんでいる

「アスナ、どうしたんだ?」

「いえ、嬉しいのです、ただ、それだけです」

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