28話 一変
屋敷に戻ったアスナの生活は一変する
クラウゼが言う
「メイドの仕事はもう無理だろう」
「ええっ、私、メイドの仕事も好きなのですが?」
しかし、メイド長が諭します
「アスナさん、竜騎士のパートナーというのはとても大変なのですよ、
クラウゼ様やユーリ様の言う通りです」
ユーリが言います
「それに午前中は主にミサキやガドーが送ってくれた手紙や資料、本で
勉強してもらう、僕もそっちに専念する、解らない所は教える」
「座学は苦手ですが、頑張ります」
「昼食はしっかり取ってもらって、休憩、午後は魔法や飛行訓練が主になると思う」
クラウゼが言います
「もう一つ、色々と変わる、今まではアスナはメイド達と食事していたが
これからは、私達家族と食事を取ってもらう」
「えっ、それは嬉しいのですけど」
「あくまでもパートナーとして関係を深めてもらう為だ、時には苦言を言う事もあるかもしれない」
「わかりました」
「とりあえず、明日からは午前中は勉強、午後は特訓だ、幸い、ミサキが本をくれた」
「どんな魔法書ですか?」
「『こどもでもできるまほう、にゅうもん』だ、ミサキが推薦してくれただけあって、
この本は魔法の原理とかもわかりやすく書いてある」
「私は魔法が使えますが?」
「だが、原理とか理論は滅茶苦茶だ、それも勉強しなおす」
アスナは肩を落としますが奮起します
「こどもでも出来る魔法入門でも勉強します」
「ただ、この子供でも出来る魔法入門は全12巻あるんだ」
アスナは再び肩を落とします
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