10話 魔法の大先生
この話はドギーからクラウゼに伝わる
クラウゼは色々と検討する
「うーむ、ユーリの成長が早い、そろそろ魔法に付いても教えないと」
ミネバが言いう
「魔法ですか?」
「ああ、竜騎士は普通1つか2つの属性の魔法を使う」
「貴方は火属性の魔法が得意でしたね」
「ああ、ユーリの為にも良い教師がいるな、幸い、心当たりがある」
「まあ、どんな方です?」
「手配は済ませた、ユーリも驚くぞ」
「という訳で魔法の家庭教師に来てもらう事になった」
いきなりの父親の発言に流石にユーリも驚く
「はい?」
「魔法の家庭教師がくるのだ」
「いきなりですね」
「鉄は熱い内に打てとも言う、ユーリ、明日に先生がくるからな」
ユーリは考える
『魔法、たしかに自分はグレニードに魔力を込める事に成功した、魔法を学べばもっと色々な魔力をグレニードに込める事が出来るかも』
ユーリはそう考え明日の出会いに備えた
次の日、国立国家魔法委員会から先生がやって来た
「魔法の先生どんな人だろう、魔女だろうか、それでもおじいさんの大魔道士?」
馬車が当着してそこから大先生が降りてきました
「おい、ユーリ、レミリア先生だ、」
「レミリア、先生?」そこにはユーリと同じ年の女の子がいました
「あのー、先生は?」
「わたしがレミリアですよ?」
「はい?」
「だから、私がレミリアです」
クラウゼが言います
「先生、ちょっと痛い目に合わせても構いません
「では、風を来たれ!!」
ユーリは風圧で飛ばされた!!
「うわっ!!」
「これは風の魔法の初歩的な物です」
「レミリア先生をお前と同じ年齢だが、既に魔法大学院を飛び級で卒業している、国内でも5本の指に入ると言われる大魔法使いだ」
「しかし、何で、同じ年の女の子を」
「先生と呼びなさい!!」
「ハイ!先生」
「まあ、同じ年の方が話しやすいと思って」
父の安易な発想にユーリはガックリ来る、
そんな中、レミリアは怪しげな水晶を出した
「先ずは息子さんの魔力の強さと適正を審査しますね」
「お願いします」
レミリアは水晶にユーリの手を置かせて呪文を唱えます
「水晶の精霊よ、彼の秘められた力を見せたまえ」
水晶玉が怪しく光る
レミリアが言う
「驚いた、魔力は凄いですよ、国内でもこれだけ強い魔力を持つのはこの歳では、珍しいです」
「おお、凄いでは、適正は?」
「それが、火、水、土、闇、光、治癒、時間、時空、全部駄目、うーん、風に少し適正があるのかな?」
「風に適正があるならそれを伸ばしたら?」
「それがその適正と言ってもほんの少しなのです」
「ええええ!?」
両親は驚く
レミリアは少し沈んだ気持ちで、
「風特性と言っても、本当にわずかなものですね。風を操ると言っても、ほんの一瞬の風くらいしか起こせませんよ」
レミリアはため息をついてから
「まず、風魔法が何処まで使えるか見てみましょう、唱えてください、『風を来たれ!!と』」
ユーリは風をイメージしながら、魔法を唱えた
「風よ来たれ!!」
旋風が起こり、レミリアのスカートを思いっきりめくった
「ああ、ごめんなさい、そんなつもりじゃ!!」
「ううう、屈辱!!」
レミリアは無言でユーリにビンタする
「今日の授業は中止よ!あなたの適性と魔力を評価して、今後の方針を決めるわ!」
そして、2周間の座学や実践は続きますがレミリアはまたしてもため息をつく
「普通、貴方ぐらいの魔力がある人は珍しいの、でも、未だに出来るのは風をちょっと起こせるだけ」
「すみません」
「気にする必要は無いわ、あとから魔力の頭角を表す人もいるし」
流石にユーリも落ち込む
そんな夜、ユーリはグレニードを抱え外に出た
「魔法か、僕には向かないかもしれない」
そういってユーリはグレニードを投げた、グレニードは複雑な動きをして的にあたる
偶然それをレミリアが見ていた
「えっ、何、あの動き!!、どういう事なの?」
「この槍、グレニードは僕が作ったんだ、魔力を込めてね、今は風魔法を入れている、その力で方向を変え、加速を付けて狙った的に当たるようになっている」
レミリアは驚く
「わかったわ、貴方のその魔力の強さと、適正のなさ、でも見方が違ったわ、あなたはマジックアイテムを作る才能があるの」
ユーリは驚きながらレミリアの説明を聞く
「マジックアイテムを作る才能?」
「そう、貴方のグレニードは魔力を込めて作った武器。魔法の要素を持ち、特殊な効果を発揮する。それはまさにマジックアイテムなのよ。貴方は魔力の直接的な扱いには適性がないかもしれないけれど、マジックアイテムの製作には素質があるわ」
とレミリアが説明する
ユーリは驚く
そしてレミリアが言う
「今後はマジックアイテム、特に魔力を持った槍を作る事に方針転換しましょう」
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