第7話 娘
そんな中、ある日の食事会、人間態のガーランドとの食事中にガーランドが話し始めた
「その、ユーリ、私には娘がいてな」
「娘ですか?」
「ああ、その、ユーリ、パートナーとして一度、乗ってみないか?」
「ええ、ちょっとまってください」
クラウゼが苦笑いする
「竜に娘とは」
「いや、ひょっとしたら息子もいたかもしれない」
クラウゼは吹き出した
「おいおい、自分の子供の人数もわからないのか?」
「竜と人間の感覚は違うと言っているだろ、それよりユーリよ
その娘はきっと良い竜になると思う、歳もユーリに近い」
「近いって言っても、竜の年齢は人間と比較できないと?」
「1000歳かな、でも人間態にはまだなる事は出来ない、一度、あってみたらどうだ」
クラウゼは更に笑いをこらえる
「まあ、ユーリ、ガーランド公の頼みだ、一度は合ってみたらどうだ?」
「わかりました、父上、ガーランド公」
次の日、ガーランドとユーリの前に金色の竜がやってきた
「カーラよ、あら、ガキじゃない?」
いきなりのこれでユーリはカチンときた
「ガーランド公、娘さんは竜ではなく馬ですか?」
「?」
「じゃじゃ馬ですね」
「まあ!!失礼な!!」
ガーランドも呆れている、それでもとりあえずユーリにカーラに乗るように頼みこむ
ユーリも渋々乗りるが
「娘さん、あらすぎます、じゃじゃ馬、いえ、じゃじゃ竜ですね」
カーラも激昂
「あなたの扱いが悪いのよ!!」
ガーランドも珍しくオロオロしている
ユーリはきっぱりと言った
「カーラさん、貴方は竜騎士のパートナーとしては無理です」
「私ももっと一流の竜騎士じゃないと釣り合わないわ!!」
そういうやカーラは飛び去っていく
珍しくガーランドが落ち込んでいる
「娘とユーリならきっとベストパートナーとして大空を」
「仕方がないです、ただ、ポテンシャルは感じました」
「ぽれんしゃる?なんじゃそれは?」
「娘さんは才能があります、良いパートナーがいればきっと良い竜になるとおもいます」
「すまんな、気を使わせて」
ガーランドの意外な一面をユーリは見て、ガーランドの事にさらなる親しみを感じた
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