第229話 青き鮫のサリア。海の怒りを思い知れ!


「ありがとう。助かったよ人間」


「気にしないで! とりあえずぶっ飛ばしただけだし。っで、事情教えてもらっていい? えっと」


「……」


「あ、自己紹介してなかったか。ううん! 私、茜! このこは、悟空」


「ウッキ!」


「私たち、和の国から来たの。まァ、出身というか国籍はシャンデリア王国なんだけど」


「……シャンデリア王国? って」


「ウキウキ。ウキキ」


「な、なんだ。お前……え、何? それは本当か?」


「ウキ!」


「……」


「えっと、悟空がなんて?」


「……うちのご主人様は、すごく強い上にすごく偉い人だから、ケツ持ってもらいな嬢ちゃんって」


「そんなこと言ったの!? 悟空!? え、そんな口調だったの!?」


「ウキィィィ!!!(Vサイン)」


「いや、事実ではあるけど。褒めてないからね???」


「……事実なのか。では」


「うん?」


「私たちを、助けてくれ!!(土下座)」


「!? ま、待って! 待って! 土下座はやめて!

事情を聞かせて! ね! まずはそこから! うん!」


「分かった! 話そう!! 事の起こりは……」


 っで、マフィアどもをぶっ飛ばした後!


 髪が鮫になっている女の子…サリアちゃん…から話を聞いてみた。


 要約すると。


「つまり、このアリエル・タウンにいるとある企業が環境汚染してて、海のモンスターたちが子もあってる。で、その会社の船とか襲って環境汚染を止めてたら、マフィアがやってきたと」


「そういうことだ。汚染はかなり進んでいる。止めないと、海の者だけでなく、他の種族も死に絶えるぞ」


 いや、めっちゃ大事件やないかーい!!!


 これは、企業が悪いね! 環境汚染は大罪です!!


 このシャンデリア王国の侯爵! 茜が許します!! 


 鮫ちゃんたちは無罪! 犯罪企業をぶっ飛ばせ!! 


 イエーーー!!!


 っという事で!


 ――クエスト発生! 青き鮫のサリア。海の怒りを思い知れ。スタートしますか?


 →YES


 NO


 YES一択よ!


 ――ピピ! クエストを受けました!!


「分かったわ! 一緒に企業をぶっ飛ばして、汚染を止めましょう!」


「! ありがとう! 茜! 悟空!」


「ウッキ!!!」


 さて、そうなるとまずは情報が欲しい。


 どの企業が汚染してるか、多分見ただけじゃわからないでしょうね。


 こういう企業というか商人が隠蔽している事件。良く扱ってきたもの(海軍将校&裁判長・経験者感)。


 なので!


「まずは、マフィアの屋敷やさに行きますか」


 企業の下請けなら、情報持ってるでしょ。


 そう考えた私は、死んだマフィアの死体に魔法を放ち!


「ロード・メモリー!」


 記憶を読み取り!!


「うーん。これでもない。あれでもない。それでもない。あ!」


「あった! これよこれ! アジトの場所は、アリエル・タウンの裏カジノ! 裏路地にある、あやしーいカジノの地下ね!!」


 アジトの場所を、突き止めたのです!!!


「本当か!? 茜!!」


「うん! ばっちりよ! カチコミかけて、マフィア皆殺し! 企業の証拠と弱点掴むわよ!!」


「おお! 心強い! では、そうしよう!」


「ウッキィィィ!!!」


 カチコミの時間だあああ!!!


 イエーーー!!! へへへ!!!


* * *


「らっしゃい! らっしゃい!」


「お客さん! 安いよ! シャッセー!」


「いらはい! いらはい!」


「じっさい安い!!」


「んっほおおお~~~!!!」


「……あれがそうね」


「ウッキ!」


「でかいカジノだわ。妖しさ満点だけど」


 はい! 到着しました! 街の裏にある、いかにも怪しいカジノ・ホテル(ゴールド・ラッシュ・ホテルではない)です!


 さっきのリゾート地から、ちょっと離れた場所にあったんで、バイク。


 そう! ディエゴさんの開発した、メカメカしいバイクを買って、乗ってきました!


 からくりバイクも好きだけど、こういういかにもメカメカしいのもいいものよ!


 へへへ!!!


 っで。


「~~~♡♡♡ ふぁぁあ~~~♡♡♡」


「落ち着いた? サリア」


「~~~!!! あ、ああ。すまん。ちょっと感動していた。バイクいいなァ。陸にはこんなのがあるのか。ああ~~~♡♡♡」


 意外や意外。


 サリア、移動につかったバイクにドはまり!!


 走ってる間、ずっと夢中でしたよ! ええ!


 まァ、ずっと海にいたから知らなかっただろうし。楽しいってことはいいことだからね!


 新しい好きを見つけられて、良いと思うよ!


「あ、ありがとう。茜。ううん。っで、話を襲撃に戻そう」


 そうだね。


 じゃあ、私たちは今。あのカジノからちょっと離れたところに悪れてるわけだけど。


「正面突破でいい? 乗り込んで殺しまくる」


「勿論だ。全員ぶっ殺して、証拠を得るぞ!」


「ウッキ!!」


 了解!


 じゃ、やりますかァ!


「「「「「魔法・セイバー・ビーム流! 光速・ウインド・カッター!!! 乱れ斬りィィい!!! ヒャーーー!!!」」」」」


「ハイドロ・シャーク・連弾!! はァァあ!!!」


「火炎車・大文字ィィい!!! ウッキィィィ!!!」


『『『『『「「「「「ぐわあああ!?!?」」」」」』』』』』


 真っ昼間から、カチコミじゃァァあ!!!


 正面突破で行くぞぉぉお!!! ヒューーー!!!


「魔法・サイバー・ビーム流! トルネード・ストーム! アイス・エイジ! グラビティ・極! 連続マシンガン!! どらァァあ!!!」


 ――ズバババ!!! 斬斬斬!!!


 ――ドガガガガガガ!!! ボッガァァァ!!!


「「「「「『『『『『ぎゃあああ!!!』』』』』」」」」」


 うん! 私は、カジノに突っ込んで、一階を制圧!!


 魔法・サイバー・ビーム流で、一撃ドッカン! 皆殺し!


 魔力を込めたマシンガンで、更に多くを殺しまくる!!


 楽勝でした! ヒューーー!!!


「ハイドロ・シャーク・ショットガン! 大波乗り! ウエーブ・シャーク! ザッパァァァンンン!!!」


『『『『『「「「「「があああ!!!」」」」」』』』』』


 一方のサリアは、2階から来る敵を射殺!!!


 ああ、鮫になっている髪を腕で抱え! そこから大量の水を、ショットガンのように発射!!


 ドムドムドム!!! っと、放たれる水が、鮫を模した水の弾丸となり! マフィアに食らいついて、かみ砕き! 


 柱も壁も貫通で、殺しまくってめっちゃ強く!


 更にはその水が大波となって、大鮫・津波になりまくり!!!


 敵を吸い込み、殺しまくりだァァあ!!!


 頼りになるね! イエーーー!!!


「ヒーハー!! ウキャッキャ!! はァァあ!!!」


 ――ドッガァァァンンン!!! ドォォォンンン!!!


「「「「「『『『『『!?!? ぎゃあああ!!!』』』』』」」」」」


 そして、悟空も無双!!


 身軽に2階や3階に跳び上がりながら! 炎を全身に纏っての回転突撃で、マフィアどもを破壊!!


 炎や溶岩の拳で、魔法のバリアを壊し! 


 周囲を燃やし尽くす、大文字・火炎放射と大爆発で! 敵を一気に片付けたわね! 偉い偉い!!


 でも、あんたしゃべってなかった?


「ウキ?」


 ……まァいいか。


 次いきましょう! 次!


 っということで!


「お! ここから地下へ行けそうね」


 地下への道が見つかったら!


「よし! では行く」


「待って。その前に、バリア・モンスター! 皆来て!」


「ペン!」


「ゲコ!」


「わっしょい!」


「キュー」


 大勢の水属性バリア・モンスター! ペンギン、カエル、タコ、カワウソを召喚!


「地下に水! ぶっぱなしちゃえ!」


「「「「「ブッシャー!!!」」」」


 ――大水流!!! ドババババ!!!


 地下へ水を流し込み! 


 こうして地下をプールにしたら!


 私は、雷の加護を発動しながら、黒い暴風を纏って!


「魔法・サイバー・ビーム流! 奥義!」


「トール・ハンマー! 黒天暴風ぅぅう!!! どらァァあ!!!」


 雷魔法の奥義! 


 トール・ハンマー・黒天暴風を、叩き込み!!


「「「「「『『『『『!? ぐえええ!!!』』』』』」」」」」


 これで、一気に皆殺しィィい!!! 


 うん! カジノ建物も、ドッガァァァ!!! っと、思いっきり空へ吹き飛ぶほどの! 大爆発を起こして!


 地下の敵を、消し炭にしたんですわァァあ!!!


 イエーーー!!!


 そして!


「よし! これで敵はいなくなったから調べましょう!」


「おお! さすがは茜! 頭良いな!」


「でしょー! これで心置きなく探索できるってもんよぉ!」


「ウキ~?(ほんとかなァ?)」


「何か言いたい? 悟空?」


「ウキキ!(あそこに何かあります!)」


「ん? ほんとだどれどれ、っておお!?」


 マフィアが提携している企業の! 情報をゲット!!


「どれがそうかわかる? サリア」


「見せてくれ……! これだ! こいつが環境汚染してる会社だ! 

このマークの船、見たことある!!」


 おお! ナイス―!


 これで、環境汚染してる企業のことが分かったね!


 ふんふん。ダーティ・ワークスか。


 あくどい事してるねぇ


 じゃ!


「ダーティ・ワークス社の資料こい!」


 あとは魔法で詰めたら、おお!


 バサバサ資料が飛んでくる!


 不正の証拠、ゲットだぜ! へへへ!!!


「へー、脱税に、マネーロンダリング。詐欺とかいろいろ悪いことしてるのねぇ。って、おや?」


 この会社。アリエル・タウンの中央にある銀行に、かなりの隠し財産がるらしい。


 ふむ。銀行の地下金庫の中で、壁を破壊して取れる。


 暗証番号も全部載ってるし。うん。



 いいこと思いついちゃった♪


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