第217話 2丁マシンガンは、救世主なのか???


「もう安心しろよぉ!! この俺! 2丁マシンガンがァ、助けに来てやったからよぉぉお!!!」


 ――ドッドッドッ!!!(バイク音)


 プレイヤーの窮地を救うために、現れた2丁マシンガン!!


 そして!


「……もっと他に登場の仕方あっただろ」


「それな。なぜ、一番信用されない方法をとるのか。これが分からない」


「「「「「おお! 全員困惑してる! さすがボス!」」」」」


「「「「「空気破壊で、ナンバー1っすよ! かっけえええ!!!」」」」」


「そうだろう! そうだろう! ガハハハッッッ!!!」


 彼の配下である! 砂漠のロメリオと、人斬り新兵衛たち!!


 その登場に!


「え、2丁マシンガン? え? え?」


「助け……??? え、2丁マシンガンが? プレイヤーを? 助ける? 俺らPKと戦う? うん???」


「……??? はて、儂の知らんあいだに、日本語の意味が変わったのかの?」


「変わってません。信玄公」


「えっと……ええ?」


「……とりあえず、敵ってことでいいのよね? 冒険者の味方宣言してるし。2丁マシンガンだし」


「「せやな」」


「そうよね。でも、あいつが人を助けるって……マジ?」


「「そんなん俺/僕が、ききたいわ(困惑)」」


 困惑する! プレイヤー! PK! 武将! おとぎ話の英雄! 妖怪たち!


 うん。NPCにもそう言われるって相当やぞ。お前。


 これで、助けに来たって……。


「信じられねぇよ! オラァァあ!!!」


 絶対ありえん! というか、ろくでもないことしそう!!


 そうなる前に、殺す!!


 っと、PK全員もそう思って! 一斉攻撃すると!!


「よっしゃ! お前ら盾になれ! 俺の踏み台となれぇ!!」


「「「「「『『『『『当たり前だァ!! ボス!! やってやるぜぇぇえ!!! ウイーーー!!!』』』』』」」」」


「!? は!?」


『『『『『「「「「「えええ!?」」」」」』』』』


 なんと、味方を盾・踏み台・身代わりにし! 俺に近づき!


 そのまま、攻撃! じゃなくて! 


「盗み技・シークレット・スティール! 天!!」


 盗み奥義技!


 厳重に隠しているものど、盗める奥義を使い! 


 ――薙刀を、盗られました!


 晴明の封印された、緑鬼の薙刀を奪っていったのさァァあ!!


 えええ!?!?


「しゃあああ!!! これで、俺が最強だ! オラァァあ!!!」


 あ、薙刀から晴明を解放するんじゃなくて、自分の力にするのね。


 よかった。いつもの2丁マシンガンだって、そうじゃない!


 こいつ! 自分の体に薙刀を刺したぞ!


 これで、取り込むのは無理……。


「血の悪魔娘・パリィ! やれぇぇえ!!!」


「任せろぉ! 儂が血の悪魔娘・パリィじゃァァあ!!! そりゃあああ!!!」


 ! あ、そうか!!


 薙刀の血! 晴明を刺して出ている血を、取り込むことで! 晴明を取り込むってこと!?


 血の悪魔娘だから、血があれば力を吸収できる! そのシステムを使った、悪魔的発想!!!


 その考えは、正直なかった!! すっげえええ!!!


 と、俺がマジで感心しているうちに! 


「うおおお!! 来た来た! 来たァァあ!!! 安倍晴明のパワー! ゲットぉぉお!!! ほおおお!!!」


 2丁マシンガンは、晴明の力を発動させ!


「陰陽・ビーム・キャノン! 結界・拡散ショットガン! 弾丸・式神撃ちィィい!!!


全員倒して、大勝ちするぞぉ! レッツ・パーティー!!!」


「「「「「『『『『『イエーーー!!!』』』』』」」」」」


 俺や、PK! プレイヤーに対して大暴れ!!


 第三勢力として、勝利を狙ってきたのである!!


 うおおお!?!?


「ぐお! この!」


「うわ! 陰陽ビームつよ! 結界ショットガン! いやらし!」


「ビームはダメージあって、行動不能になることある! そこに、結界来たら最悪だ! 斬撃属性と、他所に強制ワープ効果あるからな! 絶対に触れるな!」


「それに、っく! は! せいや! 弾丸式神! うっぜぇぇえ!!!」


「攻撃自体は単調だが、ルート固定されてビームや結界来るぞ! くそがァァあ!!!」


 ああ、いやらしい戦法だ!


 これはむかつく!!


 だから!


「ぶっとばす」


「殺す」


 ブチ切れるのは当然!


 PKとプレイヤーが、一時停戦で!


 2丁マシンガンと仲間たちを、狙いまくりだぜぇぇえ!!!


 ヒューーー!!!


「ハリケーン・トルネード・天! 真空斬りィィィ!!!」


「天狼変化!! フェンリル・ブリザード召喚! 食らえ! 斬爪鉄砕牙ざんそうてっさいが!!! GGGGGAAAAA!!!」


「必殺! 巨大・鉄剣・電磁砲!! レール・ド・アイアンメイデン!! ファイァァア!!!」


「龍脈狂化で、メナスと合体! 半人半蛇の巨蛇の王! ドパァーラ・ナーガ! 暴走曲!!! イエーーー!!!」


「バーサーク!! 妖怪化・雷神! 雷の加護!! おおお!!! これぞ、瞬殺!! 閃光の破壊!! 阿修羅煉獄アスーラ・ナーラ!!! アーィ!!!」


「絶対命令・同士討ち・天! 死になさい!(憤怒)」


「 次 元 斬 !!! 天 !!!」


「「「「「『『『『『!!! おっらあああ!!!』』』』』」」」」


「ぎゃ!?」


「が!」


「ぐっへ!」


「やっべ。暴風込めた大砂漠・大砂嵐でも、打ち消せな――ドガガガガ!!! ぐわあああ!!!」


「うおおお!!! しょうb――斬! ズバ! ドッゴォォオ!!! ほっげえええ~~~!!!」


 あーと! 2丁マシンガンの味方! ロメリオや新兵衛! 殺されたァァあ!!!


 さすがに分が悪すぎたか! 2丁マシンガン配下のPKたちも! まとめてダウン! 


 消し炭にされて、全滅ぅぅう!!!


「!? ば、馬鹿な! この独眼竜がァァあ!!! あああ!!!」


「「「「「『『『『『!? ぐわあああ!!!』』』』』」」」」」


 あと、実は2丁マシンガンと一緒に来てたらしい、伊達政宗たちも! ボッコボッコに皆殺しィィい!!!


 圧倒的な瞬殺でしたァ!!! 


 何しに来たんだァ!! フーーー!!!


 っと、ここまでは大爆笑出来たんだが!!


「陰陽・ガード! 跳ね返しィィい!!!」


『『『『『「「「「「!? うおおお!?!?」」」」」』』』』』


 2丁マシンガンが、強い!


 ああ、どんな攻撃も、陰陽術で受け流し、跳ね返し!


 むしろ、その攻撃を利用して陰陽術を発動させたり!


 結界を用いて絶対防御!! 立ち回りが上手い!!


 更には、六曜を使い回復・一撃・大ラッシュ! 仏滅砲で、広範囲殲滅!!!


 暴れまくりの、大無双だ!!


 これはヤバいぜ! ええ!


 なので!


「皆下がれ、俺がやる! はァァあ!!!


巨大化じゃァァあ!!! どっせぇぇえ!!!」


 俺、巨大化! 


 刀を腰に差した、鬼侍となって! 陰陽術・2丁マシンガンと対峙し!



「鬼居合・御霊斬りィィィ!!!」


 ――斬!! 


 真空・斬り飛ばし!! 


 安倍晴明由来の、陰陽術を斬った!!!


「!? ああ! てめぇ何しやがる! クソがァァァ!!!」


 それで狼狽えた2丁マシンガンの、陰陽術込めた銃撃攻撃を!


「鬼忍者・柳避け!!」


 舞うように、かわし! よけ! 


 むしろ、魔法を裂くれるする2丁マシンガンを利用し! 


「鬼火遁・灼熱大豪波! 鬼風遁・獅子斬空掌! 鬼雷遁・雷雲千龍弾! 鬼水遁・水鮫大瀑布! 鬼土遁・星引きの雨!」


「!? ぐわあああ!!!」


 っと、炎・風・雷・水・重力の忍術を使い、勝っていく!!


「こんの、クソがァァあ!!! 必殺・陰陽波動砲!! 消し飛べぇぇえ!!!」


 それにムカついて、2丁マシンガン! 


 必殺技を、使ってくるので!!


「大灼熱地獄! 日輪生成! はァァあ!!!」


「大紅蓮・煉獄波!! どらァァァ!!!」


 こちらも、必殺返し!!!


 大灼熱地獄を地面に展開し、その熱を手に握り込み! 太陽を作りながら!


 極太ビームとして、思いっきり放つ! 大奥義!!!


 大紅蓮・煉獄波を決めたのである!!!


 そうして!


「!? うお、お、押される!? バカな! 俺の波動砲が! うあああ!?!?」


「どしたどしたァ! それそれ! それぇぇえ!!!」


 俺たちの必殺技が、押し合った結果!!!


 ―― ド ッ ゴ ォォォンンン!!! 


「!? ぐわああああ!!!」


 勝ったのは俺!! 負けたのは、2丁マシンガン!!!


 紅蓮の炎をその身に抱いて! 世界から、消え失せたのサァァあ!!!


 ウイーーー!!!


「「「「「うおおお!!!」」」」」


『『『『『よっしゃァァあ!!!』』』』』


「「「「「『『『『『勝ったァァあ!!! ザマァァァ!!! イエーーー!!! ヒューーー!!!』』』』』」」」」」」


 これには、PKもプレイヤーも大喜び!! 


 ともに嬉しさを爆発させ! 大いに沸いた! 感動のフィナーレを迎え。


「九曜・千手観音! オン・バサラ・タラマ・キリク・ソワカ!」


 !? あ!!


 2丁マシンガンを倒したことで、解放された! 安倍晴明の奴!


 さらっと真言唱えて、千手観音パワー! 降臨させて!!


「流星・千手金剛拳!!! かァァァつ!!!」


 殴ってきたのだよぉぉお!!!


 ぐわああああ!!! やっべ! やべぇ! さすがに、ヤバい!!!


 千手観音を降臨させて! 千の拳で殴ってくるのは、マジヤバイ!!!


 故に!!


「鬼剣術・嵐の太刀! 分身・巨大手裏剣の術! マグマの拳! 陰陽術・封印! 結界! っはァァあ!!!」


 こっちも、巨大な刀と、手裏剣! 拳で、やり合い、捌き、逃げながら!


「鬼の力・緑鬼! 樹海地獄!!! それ!!」


 緑鬼の力で、樹海を作り! 千手観音に守られてる、安倍晴明を襲う!


 しかし!


「無意味!! はァァあ!!!」


 数多の木々を! 千手観音が破壊し! 全然ダメージ入らない!!!


 それどころか、樹海を強引に突破され!!


「これで終わりよ! 千手観音・喉輪締め!! 邪鬼・首輪封印!! かァァァつ!!!」


 俺の首を、千手観音の手で握られ! 封印されかけたのである!!!


 うおおお!!! させるかァァあ!!! おりゃあああ!!!


「奥の手ぇ!! 大 自 爆 !! があああ!!!」


「!? ぐわあああ!!!」


 ああ、自爆も自爆! 大自爆!! 


 安倍晴明と千手観音に、ダメージを与えるほど! 木っ端みじんに爆ぜたぜ!!! へへへ!!!


 うん? これで俺が死んだから、プレイヤーの勝ち?


 いや、死んでませんが?


 体は消えても、まだHPはあるし、力はあるんだよね。 


 だから!


「PK達に力を!! 俺のすべてを与えるぞ! うおおお!!!」


 ――酒呑童子の力が、PK達に与えられました! 


 ――蘇りが出来なくなりましたが、超強化!!!


 ――勝利条件変更!!


 ――PKを全員倒して、プレイヤー勝利! 安倍晴明倒して、PK勝利です!!


 こうするのサ!! ヒューーー!!!


 さァ、PKたち! あとは任せた!! 勝ってくれぇ!!


 こうして、プレイヤーたち&安倍晴明VS!


 酒吞童子のパワー込められた、PKたちとなったのである!!!



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