第218話 関ヶ原で、最後の戦い!! 三人称!!


「まだやれる! いっけぇぇえ!!!

暴風・爆裂ミサイル! っらあああ!!!」


「!? っぐ!」


 酒呑童子の自爆から! パワーUPされたPKたち!!


 そして、変更された勝利条件!


 それらを把握し、一番最初に動いたのは! 爆弾魔のリオンだった!!


 彼女は、即座にミサイルブッパ!!


 黒い暴風を加えた、破壊力増し増しの必殺技を! 千手観音の力を帯びた晴明に叩き込み!!!


 その爆発! 一撃一撃が、視界を埋め尽くし、大地を揺らす程の爆撃を受け!


 千手観音の手のほとんどを、ガードに使うのは必須であった。


 故に!


「今! 剛力盗み! 返し投げ!!」


「! が!!」


 リオンの姉であるキャミーが、その腕の力を盗み!


 晴明を投げ、関ヶ原の大地にぶつけたのも! 当然であったのである!!


「!! 晴明!」


「この!」


「させるか! トール・ハンm」


 それを見たプレイヤーたちは、当然! これ以上の追撃を阻止しようと!


 インターセプトしようとした。


 っが!


「アイス・タイム! 時止め!!」


 ―― カ ッ キ ィィィ!!!


 ホワイトメイドのみーあが! 時を氷結!!


 彼らの動きを、停止させ!


 PKタイム続行!!


 それにより!


「診察! 弱点看破! そこぉ!!

ワープ斬り! はいいい!!!」


 クリティカル!!!


 ドスヤクザのワープ斬りが、安倍晴明に炸裂!!


 彼の頭をカチ割り! 大ダメージを与えたのサァァあ!!!


 その結果!


「ぐふ! このままでは死ぬな。なら!

冒険者たち! 君たちに、託す! どうか、勝ってくれ!!」


 晴明は、自分の死を予感し! 託すことを決意!!


 残る力をプレイヤーたちに移し! 彼らを強化して!


 ――晴明消失! 勝敗条件変化! 


 ――PKとプレイヤー! 蘇りがなくなった状態で、殺し尽くした方が勝ち!!


 っと、したのである!!!


 すなわち、強化プレイヤーVS強化PKにしたのであった!!!


 こうして!


「! 千手観音! 消えかけとるやんけ! 少しは頂戴な! 『力食い』!!」


 消えかけている千手観音も、己の力にしようと! 人食いの傀が食らいつくが!


「させるか! セイバー・ビーム魔法流! トール・ビーム・キャノン! はァァあ!!!」


「死ね! 人狼ビーム流! デストロイ・ヴォイス! GGGGGAAAAA!!!」


「砕け散りなさい! エクター・アイアンメイデン! 退魔の剣砲! 極大斬! ドラァァあ!!!」


 時間停止解除された、茜、桃、唯の放つ! トリプル・キャノンでぶっ飛ばされて! さすがに、インターセプト!!


 消えゆく千手観音の力は、プレイヤーたちの方へ飛んでいき!!


「え、私!? マジで!? え!?」


「おお! 凄いじゃん綾香!」


「やったね! 綾香! 千手観音・ゴーレム・ロボじゃん! かっけえええ!!!」


 そう! ゴーレム・からくりロボに乗ってた、大石綾香が纏い!


 千手観音・ゴーレム・からくりロボとして、大暴れ!!!


 ヒューーー!!!


「凄い! 攻撃するたびに千手観音の手が、追撃! 敵を面白い位打ち破ってくれる!」


「おかげで、私たちも自由に動けるよ! アイドル・ショーで、バフ盛り盛り! フーーー!!!」


「サキュバス・タイフーンも決まりまくり! おかげでめっちゃ強くなれた! これはいけるね!」


「うおおお!!! 綾香殿たちに続けぇ!!」


「このまま勝つぞ!! おおお!!!」


 その強さに、活気づいたプレイヤーに武将たち! おとぎ話の英雄たちも、彼女たちに続き!!


 PKを押し込んで、ぶっ飛ばし!! 勝つかと思った。


 っが!


「負けるかァァあ!!! うおおお!!!」


「勝つんだ!! ここまで来て、負けるのは嫌なんだ!!!」


「勝つのはPK! 負けるのプレイヤー! おおお!!!」


『『『『『「「「「大妖怪化ァァあ!!! ウイーーー!!!」」」」」』』』』』


 それに対し、PKも! 鬼の力と合わせた、大妖怪変化で!


 味方武将・妖怪たちと一緒に突撃し! 暴れ回ったのである!!!


 かくして!


「フェンリル・ブリザード! 両手に纏って、斬撃! 天狼白月フェンリル・ムーン!! はァァあ!!!」


「クリス! 合体! ――しゃァ! 任せろ! よし! 更に、限界突破ァァァ!!! あああ!!! セイバー・ビーム流、覇王・超神斬! 天 空 斬 ィィィ!!! あいいい!!!」


「フェニックス・マーーーンンン!!! ファイナル・フェニクッスぅぅう!!! バスター・インパクトぉぉお!!! んっほおおお~~~!!!」


「両手ってか、千の手変形! これぞ、千手観音・ウルトラビーム・バスターよ!! いっけぇぇえ!!!」


「いくぞぉ! ピッキー! ――ワニャ―! 破壊の連続! ロケラン鰐砲! 撃てぇぇえ!!! ウイーーー!!!」


「おおおお!!! 連続竜巻! トルネード・突きィィィ!!! そして、破壊のアッパー!! シャァァあ!!!」


「絶対命令・自害せよ!!」


「空食い! 大空砲! ボボボ!!!」


「運命をたぎり寄せろ! 運命斬り! イエーーー!!!」


 PKとプレイヤーたちの、必殺技の打ち合いで! 大地は裂け、空は震え! 


 両陣営では、大勢が死に! 


 仲間である武将や妖怪! おとぎ話の英雄たちも、ぶっ飛ばされたのだ!!!


 しかし!


「はァ! はァ!」


「フー! フー!」


 決着、いまだ着かず!!


 満身でも、HPが1で残っている!


 ヒダールと茜が、生きていたがゆえに!


「「「「「『『『『『限界突破! 雷の加護! セイバー・ビーム流! 英雄魔法・奥義! フラルゴ・ルシファー・天を込めて! はァァあ!!!』』』』」」」」」


「「「「「『『『『『分身・天斬りあまねぎり! イエーーー!!!』』』』』」」」」」


 茜の技は、必殺の威力を込めた、分身斬り!!


 一つ一つが相手を絶対に殺す、バカ高い火力を秘めて! そのうえで、数でも攻める! 絶対に逃げられない大技!!!

 

 魔法の英雄と、侍の技を合体させた!! 絶対に相手を飲み込み、屠る!!

 

 究極の爆裂斬りであった!!!


「分身か! なら、龍脈狂化・大渦ハリケーン……いや!


獅子髪の、大渦ハリケーン!!! はァァあ!!!」


 一方のヒダールは、茜の技を飲み込むことを決意!!


 そのために、大渦ハリケーンを用いたが! 


(これでは、分身を飲み込めきれない! 逆に飲まれる!!)


 そう、直感し!


 サブ職・傾奇者の技! 毛振りを用いて髪の毛を伸ばし! ブルンブルン! っと、獅子髪を! 振るイング!!!


 これぞ、歌舞伎の大技! 獅子の毛振り!!!


 連獅子を思わせる、真っ赤な炎のような髪! 1メートル80センチを超える、紅蓮の長髪を振るい! 


 作りたるわ、炎の渦! 紅の竜巻!!


 全てを飲み込む! 獅子の大渦を! 誕生させたのであるッッッ!!!


 これが、茜の分身に対するヒダールの答え!


 紅の獅子竜巻にて、分身を全てのみ! 倒す!!


 そう言った、巨大・大渦ハリケーンの奥義であった!!!


 さァ! 御立合い!! 


 茜の分身が、ヒダールを飲むか!


 ヒダールの獅子渦が、茜を飲むか!


 飲むか飲まれるかの、戦いが!!


 ここに、幕を開けたのである!!!


 その結果は……!!!


 ――ガガガガガガガガ!!!


 ―― 斬 ! ! 


「!!」


「!!」


 わずか、数秒の決着!!!


 茜の分身たちが、ヒダールの大渦と! 真っ向から渡り合い!


 ヒダールの長髪が、茜の分身たちの刀と! 本気で斬り合い!


 目を焼くような火花散る! 


 とんでもない打ち合いを、果たし!!


「!? がは!!」


 最後は、横一文字!!!


 紅蓮の獅子髪が、茜本体の腹を切り払い!!


 分身全てを、消したのである!!!


 すなわち!!


 ――そこまで! 勝者・ヒダール! よって、PKの勝ち!!


 ヒダールの勝利!!


 紅き獅子髪を回転させ、目を回しながらも!


 なんとか、その手に持った薙刀を地面に刺し! 踏みとどまる!!


 奇跡的な、大見得を切りながら!!


 ヒダールは、PKは、酒呑童子は!


 勝ったのであったァァあ!!! 


 はい! これにて、終幕!!!


 和の国中から、PK歓喜の叫びが爆発し! 和の国どころか、SNSのサーバーを落しながら!


 シーズン4は、終わったのである!!!


 完!!!


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