第214話 動く毛利に、迎撃する! 織田&今川&姫乃たち!! 


「おや、毛利が来たの!」


「しかも、少数か。ふむ」


「これなら、倒せそうね」


「そうね。姫乃。私のゴーレムでぶっ飛ばせるわ!」


「私も、綾香に賛成!」


「よし!」


「ぶっ飛ばすぞぉ!!」


「「「「「イエーーー!!!」」」」」


 動き出した、毛利軍! これに反応したのは、プレイヤー陣営の南に布陣していた織田&今川軍&姫乃たち!!


 彼女たちは、少数の毛利軍に、銃を放ち! 突撃!!


 織田の鉄砲に、今川の物量!!


 そして、姫乃、綾香、三奈の攻撃に! クロエ&ミゲルの猛攻!!


 それらを食い止められる力は、少数の毛利軍にはなかった!!!


「これはかなわぬ! 退け! 退けぇぇえ!!!」


「「「「「ひいいい!!!」」」」」


 だからこそ、毛利軍は這う這うの体で逃げ出し!


 PK陣営に逆戻り!!!


「のっほっほ! 逃げたぞぉ!! 追ぇぇえ!!!」


「で、あるか! 鉄砲隊! 追撃ィィい!!!」


「いいね! いいね! このまま行こう! アイドル・ソング! ライブで! ビームとバフは任せてぇ! イエーーー!!!」


「行くわよぉ! ゴーレムロボ・パンチ! ビーム! ミサイル100連! どらあああ!!!」


「私も行くよぉ! それ! ラブリー・タイフーン!! フーーー!!!」


「「「「「『『『『『うおおお!!!』』』』』」」」」


「!? ぎゃ!」


「ぐえ!」


「がっへ!」


『『『『『「「「「「ごっへえええ!!!」」」」」』』』』』


 そんな毛利軍を見て、織田&今川&姫乃たちは、即座に追撃!!! 


 西軍PK陣営に戻る前に、皆殺しにしようとしたのである!


 っが!


「追ってる背中から襲う。ヤクザの基本だぜ? それ!」


「ワープ・奇襲! お前ら、暴れろ!!」


「「「「「ウイーーー!!!」」」」」


 ――ワープ! 背後奇襲!!


「!? な」


「!? は!?」


「ええ?!」


「「「「「『『『『『?! えええ!?!?』』』』』」」」」」


 織田&今川&姫乃たちの後ろに!


 ドスヤクザとPKたちがワープしてきて!! 奇襲! しまくりィィい!!!


「しゃあああ!!! 連続ワープ斬り! 銃撃ちィ! これで殺しつつ! モードル! 合体! ――あいよ! 部分ドラゴン化ァ!! ドラゴン・ラッシュ!!! あいいいい!!!」


「シェニエール! ――はい。地獄のキッチン! うん! 魔力・力・スピード! 美味し!! これで、思う存分舞い斬ろうぞ!! 公家剣法・百花繚乱! 風火水雷!! はァァあ!!!」


「おう! ドスヤクザも人食いの傀もやってるね! じゃ、あたしも! 未成年用酒(ジュース)飲んで、かっはァァァ! 雰囲気・酔拳! 暴れ旅!!! そいやァァあ!!!」


「死神の鎌! 死の炎! 広げし広げて、はい! 『死の宣告』! まとめて死亡!!! イエーーー!!!」


「うおおお!!! 雷の加護で、超高速! トランプカッター! トランプ手裏剣!! 更に、トランプから放電して、電気の分身を作り! そこからまた電気トランプ・スラッシュ! スラッシュ! スラッシュ! 光速トランプ! 電撃斬りィィい!!! イエーーー!!!」


「よし! お前ら全員! 不幸になれ!! そんで、筮竹投げ! 筮竹の鞭! 筮竹刺し! そして、刀で斬り捨て! まとめて死ねぇぇえ!!! ウイーーー!!!」


「!? ぎゃ!」


「が!」


「ぐえ!」


「ぶっへえええ!!!」


「「「「「!!! な、鳴海会だァァあ!!! ぎゃあああ!!!」」」」」


『『『『『つ、強すぎる! ほっげええええええ~~~!!!』』』』』


「「「「「『『『『『うっひいいい~~~!!!』』』』』」」」」」


 ああ、繰り出されたるは、圧倒的な暴力!!!


 間合いなど無意味のワープ斬りに、当たれば即死のドラゴン・ラッシュ! 


 敵を食ってのパワーアップで、何千何万の斬撃を飛ばす! 公家の必殺剣舞!!


 酔わないジュースを飲んで繰り出す拳は、一撃で千人を倒し! 一蹴りで、大地を破壊!!


 鎌と炎で、死を拡散させ! 宣言するだけで、数万人を殺す! 死神の力!!


 目にも止まらぬ殺戮ショーを繰り返す! 雷とトランプ!

 

 運命を操り、死に導く! 理不尽なまでのパワー!!!


 そんな、鍛え上げられた技を受け!


「く! これヤバイ!」


「プレイヤーたち、結構やられたよ!」


「今川と織田も損害ヤバイって!」


「ほんとマジで強いわ! 鳴海会!!」


 レベルの高い姫乃たちや、歴戦の今川軍に織田軍も! 手ひどくやられてしまったのである!!!


「ど、どうすれば!」


「あ、ああ! あああ!!!」


「っく! 今川軍と織田軍は集まって! 生き残ってるプレイヤーで、指揮を執りつつ戦うよ!!」


「「「「「お、応!!」」」」」


「それしかないね! でも、プレイヤーはともかく! 今川と織田は混乱がひどい! 守りながら難しいかも」


「っくぅ!!」


 奇襲からの大打撃!


 行けると思った瞬間にきた、予想外の痛手!


 それが軍全体に大きな混乱をもたらすのは、仕方のないことだった!!


 故に!


「よし! 計画通り! では、頼みますよ!!」


「「「「「「しゃあああ!!! からくり城! 展開! やれぇぇえ!!!」」」」」


「クラフト能力とからくりです。いやァ、本当に素晴らしいなァ。はっはっは!!」


 その様子を見て、毛利が動く!!!


 西国一の策謀家は、こうなることを見越して作戦を建てていた!


 PKたちにからくり城を作らせ! それで、『関ヶ原を移動しながら砲撃』!!!


 からくりの歯車が付いた城を、進ませ! 織田&今川&姫乃たちを撃つ!


 からくり城&ドスヤクザの、挟み撃ち作戦を開始したのである!!!


 正気の沙汰とは思えない!!


 まさに、神算鬼謀の策略であった!!!


「うわ、大変だ! 姫乃たちの所! めっちゃぶっ飛ばされてるぞ!?」


「城とドスヤクザたちの挟み撃ち!? あんなのあり!?」


「これは、まずいですよ! 伝次郎! シルフィ! 姫乃たちを、助けないと!」


「そうだな! 俺たちがいこう!! 茜さん達はどうする?」


「無論助けるよ!! ドスヤクザぶっ飛ばす!!」


「OK! じゃ、俺らは城を止めるか! そういうことだ! 信玄公! いっちょ、城攻めというや!」


「やれやれ、まさか関ヶ原で城攻めとは。摩訶不思議じゃのぉ。でも、面白い! 本気だしちゃおうかね! じゃ、先行くよ! 氏康!」


「おう。頼んだぞ。信玄公。よし、風魔忍軍! 先行って、ドスヤクザどもをかく乱しろ! その後に、本体が襲う!! 茜さんたちも、それでいいですかい?」


「OK!」


「やったるぜぇ!」


「行きましょう!」


「「「「「『『『『『『イエーーー!!!』』』』』」」」」」


 古今東西で類を見ない! 動く城と兵による挟み撃ち!


 それにより、結構な被害が出だした織田&今川&姫乃たちを! 助けるために、軍が動く!!!


 それは、武田軍&北条軍!


 伝次郎&茜達が! ドスヤクザとからくり城に、二手に分かれて襲いかかった!!!


「待て待てぇ! 武田ァ! ここから先はいかせん!!」


「六角と浅井の近江軍じゃ!! 抜ける物なら、抜けて見せい!! 甲賀忍軍! 爆遁じゃあああ!!!」


「「「「「爆遁・梵馬亜ァァあ!!! っはあああ!!!」」」」」


 からくり城を攻める、武田軍! それを邪魔するは、六角&浅井の軍!


 数の上では、互角。いや、六角&浅井の方が多い上に!


 爆発の大波が! 武田&伝次郎たちに迫る!!


 しかし!


「ぬるいねぇ。風林火山。早きこと、風の如く。伝次郎殿!」


「応! 剣豪英雄の、守護の盾! 全員の守りに斬撃特性付与!!」


「よし! では、疾風突撃!! 蹴散らせぇぇえ!!!」


「「「「「『『『『『おおお!!!』』』』』」」」」


 ――武田軍&伝次郎たち! スピードアップ!!


 ――爆遁・梵馬亜、ミス!!


「「「「「『『『『『!? え!?』』』』』」」」」


 ――そのまま、武田軍による疾風突撃!! 斬撃特性発動!!


 ――全員ぶっ飛ばし! 乱れ斬り!!


 ――浅井&六角軍! 打ち滅ぼしました!!


「「「「「『『『『『『ぐわあああ!!!』』』』』」」」」」


 一撃で、粉砕!!!


 武田信玄の風林火山&騎馬隊に、伝次郎の守りでぇ!


 全員ぶっ飛ばされたァァあ!!!


 これは、武田最強! 伝次郎最強! 甲斐源氏最強ぉぉお!!!


「さて、からくり城に着いたが、本当に城が動いてるねぇ(驚愕)」


「本当にな。デカいし、堅そうだ。狙撃って無理かい? シルフィ。ルデオ」


「いや、無理でしょこれは。狙いがつけられないって」


「シルフィさんに賛成。僕のエクターで弾丸を無限に飛ばしても、人に当たるかどうか微妙です。また、城自体にエクターの能力を付けてぶっ飛ばしても、変形して飛んで戻って枯れたら意味ないですねぇ」


「ああ、変形か。そう言う可能性……あるなァ。あの変態からくり・クラフターども。なんでもつくるしなァ。かー! めんどくせぇ!!」


 妨害してくる敵を、皆一撃でぶっ倒し! からくり城に到着した、武田&伝次郎たち!


 しかし、そのあまりな堅牢さと、作ってる変態どもへの信頼(いままでの実績)から、どうせ変形ギミックとかで対処しとるやろ。


 っと、城を止める手段が思いつかない!


 どーすっかなー。っと、皆で頭をひねらせていた。


 その時!!


「! 来たか。そして、相手は武田! さらに、関東100人斬りの伝次郎! これはよい!!」


「作戦開始だ! 移動式・出城たちを出せ!!」


「「「「「『『『『『あいよ! それぇぇえ!!!』』』』』」」」」」


 毛利元就が、武田&伝次郎に気付き! 合図を送ったことで!


 ――ドッ! ドッ! ドッ! グルルンン!!! ブォォォオオオ!!!


「ひゃっはー! 移動式・出城だあああ!!!」


「車から発展させるの大変だったぜぇ!! それ、からくり城を囲め! 囲めぇ!」


「回れ回れぇ! 回転だァァあ!!! ヒューーー!!!」


 からくり城から、ドンドン! 小さな城!!


 動いているからくり城の周りを、同じように移動して! 回る!!


 移動式の出城が! 出まくったのである!!!


「!? これはまさか!」


「え、何? 何かわかったの? 信玄公」


「ああ、シルフィ殿! 間違いない!! 城でやってるから驚きじゃが! これはまさしく!」


「車懸かりの陣! 我が好敵手! 上杉謙信の車懸かりの陣よ!!!」


「「「「「『『『『『!? え!? ええええ!?!?』』』』』」」」」」


 そう! それは、からくり城による! 車懸かりの陣!!!


 からくり城の周りを、出城が回り! その出城の周りを、更に小さな城が回る! これぞ、からくり城・車懸かりの陣!


「上杉殿の戦いを参考にさせてもらいました。こちらには、大砲も魔砲もある。勝てますかな? 信玄公」


「っは! 謙信が見たら、ブチ切れそうじゃの! かっこ悪すぎるわ!!!」


 そう、からくり城の上でほほ笑む毛利元就に! 武田信玄は、大笑いして応え!!


「さっさとぶっ壊すぞい!! 風林火山陰雷!!!」


「「「「「『『『『『うおおお!!!』』』』』」」」」」


「俺たちも続くぞ! 城を壊せぇぇえ!!!」


「了解! 必殺技ブッパするわ!」


「破壊力重視だ! 黒い暴風、武器娘、雷の加護! 全部使え!!」


『『『『『「「「「「イエーーー!!!」」」」」』』』』』


 武田軍&伝次郎たちの全力で! 立ち向かったのである!!!

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