第213話 シーズン4最終決戦! 開始!! 天下分け目の、関ヶ原!!


「ついに来たな!」


「ああ、決戦の時だ!」


「両軍すげぇ数!」


「ヒューーー!!!」


「勝つぜ! 勝つぜ!」


「勝利を安倍晴明に!」


「勝つのはPK!」


「ウイーーー!!!」


「空気張りつめてるな!」


「マジの緊張感! いいぞぉぉお!!!」


「はやくやりてぇ!」


「ぶっ飛ばしてぇ!!」


「へへへ!!!」


 さて、シーズン4最後の決戦である、関ヶ原の戦い!


 そこでは、PKの西軍と、Pの東軍がにらみ合い! 緊張した空気で満ちていた!!


 ちなみに、ユーザー数はこの時点で170万人! 


 プレイヤー90万! PK80万!


 それぞれに味方武将・妖怪・おとぎ話の英雄を連れての勢力である!!!


 まさに大戦争と言えるだろう!!


 ――イベント開始前に、再度ルール確認です!


 ――勝利条件は、酒吞童子と安倍晴明の、どちらかを殺した方が勝ち!! 


 ――プレイヤーやPK殺せば殺す程、能力が強化されます!!


 ――ユーザーは、何回死んでも蘇られる!! NPCには、復活アイテム屋手術をしてください!


 本日、何度目かのルール再確認!


 それを行って!


 ――では、イベント! スタート!


 ――天下分け目の関ヶ原! 開始ィィい!!!


「「「「「『『『『『うおおお!!!』』』』』」」」」


 最終決戦がスタート!!!


「龍族! はなてぇぇえ!!! ドラゴンブレス!!」


「「「「「『『『『『GGGGGAAAAA!!!』』』』』」」」」」


「しゃァ! からくり戦闘機で攻めるぜぇ! マシンガン掃射! ボム投下! そーい!!」


「よし! 空飛ぶバリア・モンスターたちも、攻撃! やっちまえ!!」


『『『『『「「「「「わあああ!!!」」」」」』』』』』


「く~~~!!! 皆で攻撃! すごくいいのぉ! じゃ、儂もやろう! からくり・ドラゴン!! ミサイル! ブレス! 放てぇ!! 炎に電撃! 氷に重力の欲張り魔法攻撃! 開始じゃあああいいい!!!」


「GGGGGAAAAA!!!」


 ――ドガガガガガ!!! ズガガガ!!! ドガガガガ!!! ドォォォンンン!!!


 まずは、遠距離爆撃が、始まったァァあ!!!


 空は、龍族の魔法攻撃や、ブレスを始め! からくり戦闘機に、空飛ぶバリア・モンスターの攻撃が爆発!!! 


 プレイヤー側では、MITの学部長が作ったからくり・ドラゴンの、ミサイル! ブレス! 炎・電撃・氷・重力魔法が繰り出され!


「からくりヘリコプターで飛んで! 呪ィィい!!!」


「ジェットで飛んでからの! 放火魔・火炎放射ァァあ!!! ヒューーー!!!」


「毒の龍よ! いけ!!」


「破壊の銃撃! うおおお!!!」


「氷の雨!」


「火山・大噴火!」


「影斬り!」


「落とし穴で、重力堕とし! 隕石堕とし! オラァァあ!!!」


「行動不能魔法!」


「混乱魔法!」


「人食い鬼パイロット! 出動!!」


「大砂嵐!」


「同士討ち!」


「ナパーム弾! 炸裂ぅぅう!!」


「「「「「『『『『『イエーーー!!!』』』』』」」」」」


 PK側からは、からくりヘリコプターや、ジェットで飛んでからの! 広範囲カルマ攻撃や、ナパーム弾が炸裂ぅぅう!!!


 ヒューーー!!!


「からくり戦車・撃ちまくり!! ファイァァァ!!!」


「からくりバイクで、走りながら! マシンガン! ミニガン! イエーーー!!!」


「陣営から、スナイプだ! よく狙って、そこ! HIT!」


「ヘリを式神化して、ヘリ娘の攻撃!! やれ! ――はい! それぇぇえ!!! ドカドカドッカァァァンンン!!! 大炸裂!! ヒューーー!!!」


「カノン! 融合! ――はい! よっしゃ! ロボとなって、巨大波動砲! いっけぇぇえ!!! ―― ド ッ ガ ァァあ!!!」


 一方の地上では、からくり戦車、からくりバイク、突っ込み射撃しつつ!! 


 ミニガン! マシンガン! スナイパー! これでもかって撃ちまくり!!!


 特にプレイヤー側は、式神化して戦力を上げたり! 武器娘と融合しての攻撃で、ドッカンドッカン! やりまくりながら!!


「三枚のお札の小僧さん! 山火事! 大海! 声分身!!」


「雪女の吹雪! 氷なさい!!」


「雷神様の、太鼓ライブ! 雷ドッカーーーンンン!!! ヒューーー!!!」


 おとぎ話の英雄も参戦して、全てを飲み込む火炎や、渦を巻く竜巻に、雷! 山を飲むほどの津波など!


 多彩な攻めを見せつけッッッ!!!


 対するPK側も! 悪魔娘やNPC妖怪たち! 人魚姫たちと融合しながら! 広範囲攻撃を繰り出し!! 


 そうして、数百名の死亡通知が、両陣営から出るほど! 殺し合っていると!


「謙信が進む! 毘沙門天の加護ぞある!!」


「よし! 俺たちもいくぞ!!」


「「「「「『『『『『ウイーーー!!!』』』』』」」」」」


 プレイヤー陣営に動きあり!


 そう! 東軍であるプレイヤー陣営の、北に布陣していた龍族・上杉軍&当麻たちが! 凄い速さで進軍!!


 目の前のPK西軍に、襲い掛かったのである!


 イエーーー!!!


 しかし!


「させるか! 行くぞ!! リオン達! 島津軍も続けぇぇえ!!!」


「よっしゃァァあ!!! 行くよ! ピッキー!!」


「ワニャ―!!」


「私たちも行くね!!」


「やります! おおお!!!」


「「「「「「うおおおお!!!」」」」」」


 そのスピードに慌てることなく! PK陣営の北にいた、ヒダールたち&九州島津軍が! 衝突!!


 真っ正面から、龍へと食らいついたァァあ!!!


「来たか! 島津軍! 迎え撃――呪い! !? ぎゃ!」


「「「「「おおお!!! チェストォォお!!!」」」」」


『『『『『「「「「「!? ぐわあああ!!!」」」」」』』』』』


 これで、被害が出たのは! 上杉軍の方!!!


 ヒダールの呪いで崩したところに! 鬼島津たちの特攻コンボ! 炸裂!!!


 炎の呼吸・煉獄の息吹で、相手を燃やしつつ!! 防御不能の剣戟で、斬り捨てる!!!


 そんな高火力ダメージに! 龍の先頭が崩れた模様!!


「く! 呪いか! あれは見られるとまずいんだ! 火炎魔法で壁を作れ!」


「土魔法でもいいわ! それ!」


「島津軍は任せろ! 爆撃インコバトル・バードをフラッシュ弾にして! 辺り一帯! 混乱させる!! その隙に!」


「私が盾で突っ込みます!! ヒダール以外をぶっ飛ばせ!! それぇぇえ!!!」


「「「「「!? ぐわあああ!!!」」」」


 立て直そうとする当麻たちも、普通に強いが! 


 しかし!


「なるほど。視界を奪って、呪いを封じてきたか! だが! 音楽魔法は放てる! あ、爆破ァァあ~~~♪♪♪ 雷撃~~~♪♪♪ 斬撃~~~♪♪♪ 混乱~~~♪♪♪ っとォ!!」 


「ヒダールが動きにくいなら、私たちの出番だよ! それ! ロケラン乱れ打ち!! ヒューーー!!!」


「いくわよ! エイナ!」


「OK! 合体!」


「「盗賊の反英雄! 高速盗み斬り!! イエーーー!!!」」


 ――斬斬斬!!! ザッシュゥゥう!!!


「やるよ! バトバト! 合体!」


「「音波攻撃ヒャッハー!! ボイス・スラッシュ!! 吸血蝙蝠! 血を吸って、ああ♡! ブラッディ・スラッシュ・ソング!!! あああ~~~♪♪♪」」


『『『『『「「「「「!!! ぐえええ!!!」」」」」』』』』』


 流石に、ヒダールたちも強く! 被害甚大!!!


 このままやれてしまうのか! このまま勝てるのか!!


 っと、放送を見ているリスナーたちが! 手に汗握った。


 その時!!


「反撃ぞ! 回転して氷のブレス! 車懸かりの陣・八寒地獄!!!」


「「「「「『『『『『か、体が凍って! うわあああ!!!』』』』』」」」」」


 上杉が反撃! 島津軍にダメージを与えたのである!!


 ユーザーの勝負ではPKが勝ったが!


 NPCでは、氷ブレスで相手の能力を下げて殺す! 上杉がやや優勢となった!!!


 さァ、分からなくなってきた! 


 NPCの有利で、当麻たちが勝ちきるか!


 はたまた、ヒダールたちがPKの強さで龍を飲み込むか! 


 乱戦が加速する!!


「っく! 上杉の車懸かりの陣か! 止め」


「させるかァァあ!!! 紳士なのぞき魔ジェントル・マーモン! 1000年拷問!!」


「が!? んっほおおお~~~!!! いでえええ!!! 呪ィィい!!!」


「!! ぎゃああああ!!! は、早く! んっほおおお~~~!!!」


 ヒダールに1000年拷問与えて、自分も呪いで苦しむが! 足止め成功の当麻!!


「ナイス当麻! その犠牲、無駄にしないわ! それ! 八寒地獄を、受けた! 見えざる手インビジブル・ジャイアン! これで、ヒダールを握り潰して! 封印し」


「させない!!」


「!? うわ!!」


 ドッガァァァンンン!!! 大爆裂!!!


 リオンによる爆発ハンマーの一撃で、氷の『見えざる手インビジブル・ジャイアン』を撃たれ! ぶっ飛ばされる! 彩音!!


「ヒダール! ヒダール! 逃げるよ! 一時撤退!!」


「それ無理! 痛みで動けん! そういう能力らしい!! あああ!!!」


「!? そんな!?」


「やってくれるわね! リオン! ヒダール任せた! ここは、私とアスナでしのぐから!!」


「任せて! バトバト!」


「あ~い!!」


「「破壊の歌! ぶっ放す!! あああ~~~♪♪♪」」


「おっとやらせませんよ! 身代わり盾! インターセプト!!」


 アスナ&バトバトの爆裂音波を、盾でインターセプトする! 


 ナイスセーブの那由多!!


 うむ! これは、素晴らしい攻防!!!


 やってはやり返し! 激しい攻防が続き!


 ヒダールたちが押していくが、当麻たちも食らいついて、あ、いや! これは!!


「「っちィ! 邪魔!!」」


「離れて! アスナ! バトバト! ピッキーと一緒に攻める!」


「ワニャ―!!」


「分かった! 私も援護……ちょっと待って! 一人足りな」


「待ってたぜ! この時をよぉ!! フェニックス・マーーーン!!! 封印・フェニックス! 氷結パーーーンチィィい!!! チェケラァァあ!!!」


「!! しま、――ドッゴォォォ!!! うわあああ!!!」


「「!? きゃああ!!!」」


 ――封印・フェニックス・パンチ炸裂! 


 ――リオン達を吹き飛ばし! ヒダール! 氷結封印です!!


「ぐわあああ!!! 凍った! ぐわあああ!!!」


「ぐわあああ!!! 俺も凍った! あああ!!!」


「「「しゃあああ!!! 作戦成功!!」」」」


『『『『『「「「「「ヒダール氷結! イエーーー!!!」」」」」』』』』』


 なんと! 当麻たち! クレバー!!!


 初めから、封印作戦をプレイヤー&上杉で組んでいて! 飛田を温存!


 そして、ここぞという所で、繰り出し! ヒダールを封印したのである!!! 


 それに気づいたリオン達や、他のPK達だが! 


 助けに行こうとするのを、当麻たちがぶっ飛ばし!! 大きく盛り返したァァあ!!!


 ヒューーー!!!


 これは、いける! ヒダールがいなくなったのはデカい!!


 このまま攻めれば、勝てる!!


 そう誰もが思った。


 その時!!


「まだだァ! 妖怪化・生霊! うおおお!!!」


 ヒダール! 奥の手ぇぇえ!!!


 妖怪化・生霊で、封印を逃れ! 


「しゃあああ!!! 分身憑依! 悪霊暴れ! そして、霊体魔法・乱れ打ち! 憑依傾奇者! 薙刀乱舞ぅぅう!!! イエーーー!!!」


「!? ぐわ! ヒダールの零が中に入って! わ!? 体が勝手に! わあああ!!!」


「ぐわ!」


「ごへ!」


「暴れるな!? わ!」


「ま、魔法! 霊体魔法ヤバイ!! 防げないぞ!! うお!?」


「逃げても追ってくる!? え!?」


「!!! ぐわあああ!!! 魔法当たると、体から霊が出る! 動けなくて、うわあああ!!!」


「動けないところをやられる! 体乗っ取られる! やっべえええ!!!」


「うわあああ!!! 勝手に薙刀持って暴れちまう!! ズバンズバン! 斬りまくりィィい!!! あいいい!!!」


「「「「「『『『『『!!! ぐわあああ!!!』』』』』」」」」」


 憑依や攻撃・魔法・傾奇者の剣術などで、大暴れぇぇえ!!!


 ヒューーー!!!


「よっしゃあああ!!! ナイス・ヒダール! 私も暴れるよ! それぇぇえ!!!」


「ワニャー! 斧二刀流! 爆炎斬! わあああ!!!」


「私たちも行くよ! 連続盗み斬り! 逃げ撃ち! 煙幕からの、不意打ち!! イエーーー!!!」


「いっくよおおお!!! イッツショータイム!! ウイーーー!!!」


「「「「「フーーー!!!」」」」」


 更には、そんな彼の大暴れに連動し! リオン達も、荒れ狂う!!!


 爆撃! 盗み! 音楽! チェストォォォ!!!


 ありったけの技が、力が、狂気が繰り出され!!


 龍の横腹を、食いちぎっている!!!


「くっそ! 下手に動くな! やられる! しっかりと止まって、防御に集中! 丁寧に対処しよう!!」


「「「「「『『『『『了解!!』』』』』」」」」」


 そんな事態に、当麻たちと上杉軍は! その対処に追われて! 足が止まり! 膠着化!!


 丁寧な守りで、これ以上の被害を出さないよう! 美味く立ち回ったのだ!!!


 ……確かに丁寧な対処は必要だ。


 だが、足を止めての防御は、機動力が低下したこと! 攻めを捨てた事を意味する!!


 故に!


「ここだ! ココで動くぞ! 毛利軍! 進撃!!」


「「「「「うおおお!!!」」」」」


 その隙を逃さず! 今度は、PK陣営の南に布陣した毛利軍が、行動!!!



 少数で、東軍のプレイヤー陣営に攻撃をしたのである!!!


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