第167話 坂本式魔法農業への反応と、海へ行く俺達!!!


 ――雑誌・新聞


・あのファンタジア・エルドーンの、プロデューサー! 坂本プロデューサーが、農業を変えた!?


・ファンタジア・エルドーンのプロデューサー! 坂本翔平氏が、農業研究に革命! 魔法を使う農業を開発!?


・前代未聞で、世界中の学会に激震!! 世界初といわれた、坂本式魔法農業とは!? 


 ――動画


・坂本プロデューサー、仕事で日本を離れるって、三国ファンタジア側からツイートあったけど。なんかすごいことしてる件WWW ファーーーWWW


・ファンタジア・エルドーンの、坂本翔平! 凄い人だった!


・坂本プロデューサー、リアル魔法を開発する! 説明します!!


・坂本式魔法農業! 何がすごいかを、リアル農家が徹底説明!


・坂本プロデューサー、大注目で! ウイニング・ショーの再生数が凄い! 


・チャンピオン・ウオーズ、統一・企業バトルの注目凄い! 


・ユーザー爆増すげぇ!! 50万人から、56万人に! 増えまくり!! すっげえええ!!!


 ――掲示板


・【超絶朗報】坂本プロデューサー、やはりすごかった。


・【やはり】坂本プロデューサー、世界をプロデュース【天才】


・【次元が違う】坂本翔平氏、現実世界に魔法を持ち込む【神】


・世界から飢饉が消える大発明家。坂本プロデューサーがすごい!


・【ノーベル賞・確定】ゲームでも名作を作る。現実世界でも、味覚共有システム、バリア・システム、坂本式魔法農業を開発する。マジで天才すぎん???


・【才能が】なんでこの人、ゲーム作ってるの???【ヤバすぎる】


・【緊急速報】アメリカにいる坂本翔平博士の元に、ヨーチューバーが突撃取材! 逮捕事件が発生!


・お前ら! 迷惑かけるんじゃない! 坂本博士は、日本の宝ぞ! 突撃するな!!


・【あのさァ】名を上げるために、坂本博士の元に突撃の日本ヨーチューバーと、アメリカ・ヨーチューバーさん達。逮捕、起訴される


・【最速逮捕】あのヨーチューブで、坂本博士を批判してたヨーチューバー。坂本博士と、あったこともないことが判明。動画消して逃亡も、無事逮捕・訴訟の模様。泣いて謝ってるが、もう遅い


・【ボーナスタイム!】ウイニング・ショーへの大注目! 


・【今すぐ】坂本プロデューサーのお陰で、研究に使われてるウイニング・ショーの音楽や、チャンピオン・ウオーズ、統一・企業バトルが大注目されてて、熱い!!【ファンタジア・エルドーンやれ!】


・【感謝!!】再生回数増えて儲かる!! 超助かる!!【神プロデューサー!!】


・【歌えば歌う程!】うはうはが、止まらない!! 現代の錬金術! 来たァァあ!!!【稼げる!】


・【アイドル状態】フィーバータイムが止まらない!! 坂本プロデューサーのお陰で! 稼げるぞぉぉお!!! うおおお!!!


・ありがとう! 坂本プロデューサー! あんたが、神!


・自分に注目させて、ゲームを注目させて、ユーザーにもうけさせる! 神プロデューサー! キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!


 ああ、なんかすごい反応されてるな。


 まァ、ユーザーが良い思いしてるなら。それでいいか。


 っと、思いつつ。


「9月の半ばだが、海は寒いな」


「まァ、ここは北西ですからねぇ! 寒いですよ! あと、この時期から雨もぐっと増えますから! 体感温度は、もっと低下します!!」


「そうなんですか。厳しいですね」


「ええ! まァ、毎年のことでさァ!! ははは!!!」


 そう、船で寒さに耐える。坂本翔平です。


 ああ、あの音楽と魔法で、世界の農業を変えるかもしれない。坂本式魔法農業を発表し。


 実際に作られた農作物の量と質が、アメリカの学会で認められ。


 俺、グラハム研究室長、ルデオ君、傀をはじめにした。ウイニング作戦が。


 世界中の科学雑誌に載ってから、数週間後。


 我々は、海の上にいた。


 うん。掲示板や、動画を見ればわかるだろうが。


 俺達の元には、世界中から取材が申し込まれたし、テレビや、ニュース、雑誌にも我々の名前が載り。


 ヨーチューバーの突撃取材や、あったこともない人物によるタレコミ動画、誹謗中傷が起きまくる始末。


 ぶっちゃけ、実験どころではなくなったのである。


 これはヤバイと、グラハムさんがMITや学会そのものに協力を頼み。


 受け答えできるものはして、それ以外を全部ぶっ飛ばし。


 賠償金を絞り取ってから、やっと動けるようになったのだ。


 時間がかかったよ。マジで。ええ。


 次からは、MITが広報担当部署を用意してくれるそうなので、取材は全部彼らに投げよう(確信)。


 ホント、大変だった。


 ……まァ、でもこの騒動も、悪いことばかりでもなかったが。


 というのも実は、魔法農業の成果と裁判で、名前が売れまくったグラハム研究室長。


 なんと、学部長に推薦され! 


 近いうち、MIT理学部・学部長になることが内定!!


 これにより、研究員の増加をすることができ! よりウイニング作戦が進むだろうとのことだ。


 やったぜ! へへ!!


「よし、ここでいいだろう! 機械をセット! ウイニング・ショー・ライブ! スタート!」


「「「「「OK! それ!」」」」」


 ――♪♪♪ ~~~♡♡♡ ~~~♪♪♪


 そう思いながら、計算して出したポイントに船が到着したので、さっそく実験開始。


 ああ、ここはジョンドウ村から来れる海で、海の栄養が少なく、魚介類が少ない場所だ。


 そこで今回は、ウイニング・ショーの歌を海中に流し、プランクトンの活性化や、魚群の引き込みなどを実験する。


 しかし。


「だめです。上手くいきません」


「うーむ。大学ではうまくいったんだがなァ」


「それ、プールでの実験ですよね?」


「ああ、海と同じ塩濃度で、環境を合わせてしたんだが、それは上手くいった。しかし」


「今回は失敗。そうなると、海のデカさ。スケールの問題では?」


「一理ありますな。まァ、この失敗のデータを用いて、検討すればわかるでしょうが。やはり、素直にはいかんなァ」


「そうですね」


 実験は、失敗。


 できるだけデータを収集し、村へ戻っての検討の結果。


 やはり、本物の海の広さでは難しいという結論に出た。


 ではどうするか? 


「養殖の網いけすのような感じで、行いましょか? 」


「いや、効果が限定されるから意味がない」


「そうだな。ウイニング・ショーの効果を、もっと広めなければ」


「うーむ」


 いろいろ意見は出るが、あまり進まず。


 故に。


「「「坂本プロデューサー。なにかありませんか?」」」


 意見を聞かれるわけだ! ええ!

 

「そうですね。では、素人ながら」


 応えるとしよう。うん。


 実は、魔法農業の件から、研究員に俺の名前が乗ってるんだよな。


 まァ、ゲーム開発の立場でしか語れない、なんちゃって研究員だけどね!


 でも、研究員は研究員。


 やれることは、しよう!


「ゲーム的に考えれば、効果を上げるならバフを掛ける。もしくは、アイテムの使用がいいと思います」


「ほう。バフ、アイテム」


「まァ、分からない話ではないか」


「強くなるためやからね。それはそうや」


「ええ。なので今回は、アイテムとして、海賊船・軍艦を用います! こうすることで、ウイニング・ショーの音楽を、音楽ビームとして放ち! 広い海にも、届けられるでしょう!」


「なるほど! シーズン2ってことですか! それはいい!」


「軍艦に大砲なら、そこから餌を撃つのもええかもね!」


「確かに! 海賊船・軍艦から、餌を撃つのも効果的です!」


「そうなると、他にも試したいな! 魔法とか……あ! アンカーランスや、ブラック・フラッグとかも!」


「確かに!」


「ええですねぇ!」


「そうだな! じゃ、坂本さん! 準備お願いします!!」


「ええ、お任せください!!」


 っという訳で!


「作りましたよ! バリア・システムを元に! 海賊船&軍艦を!」


「「「「「おおおお!!!」」」」」 


 うん! 海に浮かべた、海賊船と軍艦を見て分かるように! 作り上げましたよ!! イエーーー!!!


 んじゃ、これで大海原の乗り出して!!


「ポイントに到着! 音楽ビーム! 餌砲撃! 撃てぇぇえ!!!」


「「「「「うおおお!!!」」」」」


 大砲から、餌砲撃を撃ち! 音楽ビームを発射!


 さらに!


「アンカーランスに、ブラック・フラッグも作ったぞ! これで暴れてくれ!!」


「おお、ええですね! それ! 乱れ突き! 水生モンスター召喚! おお! バリアのサメに、クジラに、シャチ! ペンギン! 白熊! 出まくりやァァあ!!! フーーー!!!」


「こっちの、ブラック・フラッグもいいぞぉ! 振るって、炎、雷、風、水、氷! 出まくりで楽しい! あ! 海賊船も召喚だ! 撃て撃て! ヒューーー!!! これは、楽しいね!! イエーーー!!!」


 魔法攻撃やアンカーランス! ブラック・フラッグでも! バリア魔法攻撃を繰り出し!!


 海自体に、エネルギーを与え! 栄養豊富な海にしていくのである!!!


 その結果!! 


 ――バッシャァァァ!!! 


「うお!? 魚!? 魚が跳ねたぞ!!」


「!! 魚群確認しろ! どうなってる!!」


「! は、はい! えっと、おお!? 凄いです!! 多くの魚が、このポイントにいます!!

前回の実験とは比べ物になりません! 多くの魚群が、このポイントにいますよ! すっげえええ!!!」


「魚の種類も豊富です! タラ、鮭、鱒、ハタ、スズキ、レッドスナッパー、オヒョウ、メカジキ、マグロ!! 凄い数です!! まるで水族館だ! わあああ!!!」


「海の栄養度は!?」


「かなり高いです! 餌もそうですが、プランクトンが活発化! 植物性プランクトンが瞬間的に多く増え、動物性プランクトンがそれを食べ! そのプランクトンを小魚が食べて、魚が食う! 前とは大違いに、海の栄養が高まった結果です!!」


「そうか! でかしたァァあ!!! サンプルに何匹か獲って、データをとれ!」


「「「「「イエス・サー! ヒューーー!!!」」」」」


 うん! 魚のいない海に、多くの魚介類が、来まくり!!!


 餌が増え、プランクトンなども活性化して! 多くの魚が来たのである!!!


 大成功だぜぇぇえ!!! イエーーー!!!


「坂本さん、ありがとうございます! また助かりました! やはりあなたは、天才だ!!」


「いえいえ、私も確証はなかったので。成功してよかったです」


 ホント、成功してよかったぜ!


 実際やってみないと、分からん所はあるからな。


 賭けに勝った感じだ! ヒューーー!!!


 っという風に! 実験は大成功!!


 うむ! 栄養の少ない海にも、多くの魚介類を引っ張ってこれ! 海の状態を改善し! 今後の漁獲鷹を高くする! 新しい漁法!!


 もう少し実験したら! なんと、サンゴや真珠も、美しく、デカいのが作れると判明し! 美術品とかそっち方面にも、影響を与えた! この方法は!


 ファンタジア・エルドーンの海賊・軍艦・魔法を、用いたことから!『ジョリー・ロジャー漁法』と名付けられ!


 学会に衝撃を与えたのであった!!


 イエーーー!!!


 

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