第154話 リンネ王女、目の前で自決するヒダールに困惑する。そして、さすディエ!


「!? な、なにィ!?」


「死のカウントダウンだと!?」


「KILLチート。いや、試合結果改ざんチートの応用か?」


「手が込んでるなー」


「クソチーターっぽくて草WWW」


「いや、言ってる場合じゃないって!」


「そうだよ! どうする!?」


「えーと、そうだなァ」


「誰か、呪いの逆探知できる人!」


「解除はできないか!!」


「うおおお!!!」


 っと、ユーザーたちが慌てた、その時!!


「ディエゴ。この中で、呪いが使える人物はいますか?」


 同じく、カウントダウンの出ているリンネ王女が! 


 ディエゴに、呪いが使える人を聞く!


「ああ、いるな。有名なのは、不死身のヒダールだ」


 その問いに、ディエゴは不死身のヒダールを指名!


「!? え!? あの天才音楽家、ヒダールが!? 意外ですが……ううん! いいでしょう! ヒダール!」


 それを聞いた王女が、驚きながら! ヒダールを呼ぶと!


「! ヒダール! おい! ヒダール!」


「ヒダールですね! すぐ呼びます!」


「おい! ヒダール! ヒダール!」


「リンネ王女がお呼びよ! 早く来て! ほら!」


「間に合わなくても知らんぞ! 早くしろぉぉお!!!」


「うおおおお!!!」


 っと、プレイヤー、PK問わず! 全員でヒダールを呼び出し!


「え、あ、はい! 何ですか?」


 ビックリして、若干きょどってるヒダールが!


 リオンとキャミー、アスナに連れられて! やってきたのであった!


 っで!


「今、我々は呪いが掛けられています。なので、あなたが呪いを発動させれば、おそらく! 術者に呪いが掛けられ、殺せr」


 そう、リンネ王女が説明した瞬間!


「呪い! ふん!!」


 ――ドスッッッ!!!


 漢ヒダール! 呪い発動!!


 一撃死の刀で、己の心臓を抉ったのである!!!


 そうして!


「「「「「!?!? ぎゃあああ!!!」」」」」


 チート使ってた闇の軍団を、複数殺したのだった!!


「おお! 確かに殺せましたな! さすが、王女様! 頭いい!!」


「!? ひゃ、ひゃい!? あ、ありがとうございます! ……そ、その、ディエゴ? ヒダールさんて、こんな。いきなりする方なの?」


「そんな奴です。天才ですから」


「そ、そう。いきなり心臓刺すから、びっくりした。は~~~!!!」


「WWW ちょっと、ヒダール! 王女様に引かれてるじゃないWWW」


「確かに、急いだほうがいいですけど、目の前で心臓ぶち抜かれたら、ビックリするよねー」


「どんまい、ヒダールさん」


「……え、何? これ俺が悪いの? え?」


「驚いてる王女様、かわいかったなァ~!(そりゃあ王女様がビックリさせられたんだ。お前が悪い)」


「いいもん見れたわ! 感謝!(反省するんやで!)」


「クールな美人の驚く様! いいよね!(デリカシー、覚えような!)」


「いい!(いい!)」


「男どもはさ~」


「WWWW」


 っと、ヒダール弄ったり、軽口を言いつつ!


「あー、まァ次から気を付けるよ。っで、だ。ディエゴ」


「なんだ?」


「なんかさ、殺した奴らの魂を、ディエゴに渡せってあるんだが」


「ああ! そうか! じゃ、くれ」


「あいよ」


 ヒダールは、殺した闇の軍団の魂を! ディエゴに渡した!


 その刹那!


「地獄のランタン。燃やせ!!」


 ディエゴはカルマスキル・処刑人を発動し! 手に、ランタンを持つと!


 そこに、断末魔を上げている! 魂を入れ!!


 ――ゴォォォオオオ!!! 


「「「「「!!! ぎゃあああ!!!」」」」」


 盛大に、燃やしたのである!!


『『『『『「「「「「!? え!?」」」」」』』』』』


 これには、流石のユーザーたちも驚いた!!


 流れる動作で、処刑するとは! 思わなかったからだ!


 しかし!


「よし、出来た! これが、死のカウントダウンの儀式をしている闇の軍団の儀式場に通じる! ワープホールだ!!」


 その、燃え盛る火あぶりの結果!!


 周りには、ワープ・ホール!


 敵の居場所まで通じる! 複数のワープ箇所が、できたのである!!


「おお! 有能!」


「方法はあれだけど、やっぱ有能ですわ!!」


「これは、さすディエ!」


「さすディエ!」


「ヒューーー!!!」


 これにはユーザーたちも、ニッコリ!


 早く入って、ふざけた野郎どもをぶち殺そうぜと! ノリノリだ!!!


 故に!


「では行こう。お前たちも、一緒に暴れてくれるかな?」


「もちのろん!」


「頼まれなくても、ぶっ殺すぜ!」


「ヒューーー!!!」


「よし! よろしく頼む! では、お手を、プリンセス」


「ええ。エスコートは任せます。皆さんも、お気を付けて!」


『『『『『「「「「「お任せを!! ウイーーー!!!」」」」」』』』』』


 ディエゴと、リンネ王女と! 全ユーザーが!


 ワープに飛び込んだのであった!!!


 イエーーー!!!

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