第100話 シーズン3開始に乗り込む! 全ユーザーたち!! 楽しみィィい!!!


 ――お待たせしました! ファンタジア・エルドーン! 新シーズン! 本日、開幕です!!!


「「「「「『『『『『!!!』』』』』」」」」


 そのメッセージが流れた瞬間! 


 全てのユーザーが、ファンタジア・エルドーンに、ログインした!!


「帆を上げろぉ! 面舵一杯ィィい!!!」


「「「「「『『『『『『あいあいさー! キャプテン!!!』』』』』」」」」


 夏休み真っ只中の季節! 暑い日差しを浴びながら、船を操る!


 課金して手に入れた、キャプテン・ジョリー・ロジャーの帽子に、アンカー・ランスを背に差して!


 向かうは王都! 


 肌を撫でる、涼しい風が心地いい!!!


「ほら、王都に着いたら走るんでしょ! ソーダ・アイス! 食べときなさい!」


「ありがとう! あーん! しゃりしゃり! 美味しい!!!」


 涼を得るのと、スピードを上げるために! 


 武器娘や悪魔娘が用意してくれた、アイスを食べる!!


 美味しさが口いっぱいにあふれ! 体が涼しくなり! 足も速くなる!!


 いいことづくめだ!! 


 ヒューーー!!!


 そう感じながら、船はコンパス……システムが示す、王都へと近づいていく。


 船は有れず、風もいい気持ち。


「「「「「~~~♪♪♪」」」」」


 陽気に歌う、配下のNPCたちの歌や。


『ザザ! 始まりの街から、だいぶ遠いな』


『ああ、黒の森を抜けて、岩山を抜けた後。そこからも、ダイブ位置があるぞ!』


『おかしいな。岩山から離れた場所に、街が見えたはずだが。あれが王都じゃなかったのか』


『ああ、それはアズエルの港町だな。シーズン2で確認してる。王都じゃないよ』


「へー! あの街、そうだったんだ」


『それより、キャプテン・ビリーが、王都から始まりの街へときたとすると、相当距離あるなァ』


『キャプテン・ビリーは船の可能性あるぞ。兄貴が大海賊だし』


『だな。それより、チャリン・スキーの方が確実だ! 馬車を持ってるからな! お茶会で仲良くなって見せてもらった日記には、馬車で数日と合った。あの馬車の最高速度は知らんが、かなりいい物だろう。現実味はあるぜ!!』


『いや、それならむしろ! 王都と始まりの街の間に、宿があるんじゃないか!?』


『あり得るな! 観測班! どうだ!』


『報告します! 始まりの街から、王都へ! 岸沿いに進んでますが、アズエルの港町以降! それらしいものは見えず! ただ、トンネルや山小屋などは見えるので! 山方面に道があると思われる!!』


『『『『『なるほど! 山方面かァァあ!!! っはあああ!!!』』』』』


 っと、貝殻放送……ユーザーたちで見つけた、ラジオ放送っぽいのだ……から流れる、始まりの街~王都の検証放送を聞き。


「つまんなーい。チャンネル変えて良い?」


「どうぞどうぞ」


「ありがと! ふんふーん! お!」


『今日の一曲の時間です。リスナーや、NPC、武器娘、悪魔娘たちからのリクエストで曲を流します。今日の一曲は、ずばり! 『グリーン・アイ』! 不死身のヒダール作曲、エルフの歌姫・アイリーンの歌でお届け! では、どうぞ!!』


『~~~♪♪♪ ~~~♡♡♡ ~~~☆☆☆』


「~~~♡♡♡!!! わああ~~~♡♡♡」


 時々、彼女の好みに合わせたチャンネルに変えて、楽しんでいるのを見ながら!


 ――王都の港に入りました!!!


「!!!」


 ついに、王都の港に入り!!!


「お! 着いたね! ほら、先に行ってきなよ! 船は私が付けとくからさ!」


「有難う! 任せた!!」


「うん! いってらっしゃーい!!!」


「「「「「『『『『『いってらっさい! キャプテーンンン!!!』』』』』」」」」」


 あとを任せて、船を飛び降り!


 港に着地!!


 っで!


「うおおお!!!」


 ――王都に入りました!!


 そこから走って、王都に突入!!!


 ああ、いろんな商店や、カジノ、商業施設を見ながら! しかし!


『『『『『「「「「「!!! うおおお!!!」」」」」』』』』』


「すっげえええ! マジでデカい! 家もそうだけど、商店豊富! カジノもデカい! 喫茶店や、レストラン! 魔法役の店! 鍛冶屋! バー! いろいろありまくり!! ヒューーー!!!」


「まァ、俺の島と同じくらいだな。でも、そう考えると、結構ガチ目に島の開発・拡張してるユーザーの島と、同じと感じるデカさ。充実さの王都か……悪くないね! 探検しがいがありそうだ!!」


「めっちゃ気になる! めっちゃ気になる! 裏路地にも店あるし! 民家にも、2階にも! 全部の店に入れるらしいし! 隠れ家的な店もあるらしい! めっちゃ気になるぅぅう!!! フーーー!!!」


「確かに! 入ってみてぇ! 隠された店を探しまくりてぇ!! 絶対クエストやサブストーリーのある店を探したい!! めっちゃわかる!! でもぉ!!」


「「「「「まずは、コロシアム!」」」」」


『『『『『チャンピオン・ウオーズだァァあ!!!』』』』』


「「「「「『『『『『うおおおお~~~!!!」」」」」』』』』』


 一目散に、皆駆ける!!!


 うむ! 走り、飛び! サイバー・ビーム流で、空を飛び! 


 お目当ての施設!!!


 コロシアムへ! 入場!!!


 そして! 


「いらっしゃいませ! チャンピオン・ウオーズをしますか?」


「「「「「『『『『『はい!!!』』』』』」」」」」


 チャンピオン・ウオーズに突入!! 


 全ユーザーによる、ミニゲームが始まったァァあ!!!


 ウイーーー!!!


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