第78話 ヒダール! 必殺技・習得クエスト! 最後のクエストから! 海賊決戦イベント、終了まで!!


 ――こんにちは、ヒダール。いよいよ最後のミッションね。


 ――最後の舞台は、第375海軍支部がある島『ボヤージュ』。


 ――漁業や鉄鋼業が盛んな上に、海軍プレイヤーが運営する強固な大銀行があることで有名よ。


 ――でも、一番有名なのは、島の奥にある海軍支部でしょうね。


 ――ここには、海軍プレイヤーや、NPCだけでなく。賞金首の情報や換金を求めて、多くの賞金稼ぎがうろついているわ。


 ――というか、稼いだ賞金稼ぎが、この島でホテルや、レストラン。酒場、バー、店を出しているから、実質この島は賞金稼ぎだらけの島ね。


 ――賞金首の海賊が入れば、24時間狙われる。危険すぎる街よ。


 ――っで、そんな街のターゲットは、ズバリ! 海軍支部の壊滅!


 ――どんな手段を使ってもいいから、基地そのものをぶっ壊してちょうだい。伝説を刻み込みましょう!!!


「って言われても、どうすっかねー。マジで」


 海の上を、船で行きながら、そう考える。


 システムちゃんが情報をくれたが、今回ばかりは、マジでデカい山だ。


 アイデアが浮かばない。


 こういう時は、コロシアム・アイランドのように情報収集で、作戦を考えるのがセオリーだが。


 今から行く島は、全てが賞金稼ぎの嚙んでいる島だ。


 そうでない部分は、海軍が支配してるし。上陸自体が、リスク高すぎる。


「遠距離で砲撃しかなくない?」


「私もそう思います」


 そうだな。メナス、アラコ。俺もそう思う。


 だが、それを許す程、海軍は優しくないだろう。


 絶対に、部の悪い海戦にしてくるはずだ。


 できれば、その裏をかいての地上戦をしたいが、それが難しい。


 うーむ。


「~~~♪♪♪!!! ~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪!!!」


 そう悩みながら、音楽を作り、鳴海会に送る。


 ああ、あの後手に入れたコロセウム・アイランドの運営を、鳴海会に任せたんでな!

 

 そこに、コロセウムでのバトルと、マフィア皆殺しをベースに! 経済UP・ソング……もっと言えば、店で流せば、収入が倍増する! 金稼ぎ効果の曲を作りあげ! 


 いつも以上に、稼がせてあげるからよぉ!!!


・ヒダール

情報プリーズ。


 っと、おねだりしたのサ。


 んで。


・ドスヤクザ

ボヤージュか。いいぞ。いくつか与えられる。


・ヒダール

マジで!? サンキュー!


・ドスヤクザ

ああ、コロシアム・アイランドと、曲の効果がすごいからな。これくらいはするよ。

とはいっても、そこまで多くない上に、有益でもないけどな。

例えば、ボヤージュの375海軍支部の支部長である、プレイヤー海軍・『セルベリア』は、バリアを張った海軍船団を持っている。 

これは、船の防御力を上げつつ、一部のカルマ・スキルが効きにくい。

やるなら、砲撃や、乗り込みで殺した方がいいな。


 うげ、カルマ・スキル対策かよ。


 徹底してんなァ。おい。


・ヒダール

それ壊したら、決戦には出てきそうか?


・ドスヤクザ

……破壊できたら、間に合うか微妙だな。魔法と、光スキルを使用して作る関係上。かなり時間がかかるらしい。そうか、ここで壊せたら、それだけ有利だな。よし、壊せ


 簡単に言うんじゃねぇ。馬鹿野郎。


 でも、沖に何隻かいれば、練習として襲うのはありかもね。


・ドスヤクザ

あと、これはボヤージュの事情じゃなくて、我らPK海賊についての情報だが


・ヒダール

ん?


・ドスヤクザ

昨日、お前のところのリオン、キャミー、アスナたちがボヤージュの情報を買っていった。

ひょっとしたら、まだ近くにいるんじゃないか?


 え、マジで?


 っと、思ったその時!!


 ドッゴォォォンンン!!! っと、砲撃音!!


「ヒダール! 大変! 9時の方向から、リオン、キャミー、アスナの船が来てる! 

海軍に追われてるみたい!」


 マジか! メナス!!


「よっしゃ! 助けに行くぞ!! 進路変更! 帆を張れ!! そしてぇ!!

爆裂・ジェット噴射ァァあ!!!」


 後方の海軍船団に、ぶちかませぇぇえ!!!


「「「イエーーー!!!」」」


 突撃だぜぇぇえ!!! ウイーーー!!!


「!? うわ! 船が!!」


「「「「「『『『『『うわあああ!!!』』』』』」」」」」


 よし、突撃成功!! 


 一隻、真っ二つにしながら! 残り8隻の船団の中に入り込んだぞ!!


 故に!!


「煙幕弾発射!!!」


「「ラジャー! 撃てぇぇぇ!!!」」


 大砲から、煙幕弾を発射!!!


「うわ! 煙幕だ!」


「見えないぞ! くそ!!」


 よし! これで、海軍側は見失ったな!

 

 この隙に!


「黒い暴風! チャージ! 砲撃、発射ァァあ!!!」


 ――ドッガァァァンンン!!!


 そう! 黒い暴風をチャージしながら、砲撃!! 


 軍艦のバリアを、バリィィィンンン!!! と割りながら!


「!? ぐわ!」


「え!?」


「わ!」


「嘘!?」


「ふ、船が! 半壊した!? 消し飛んだ!? え!?」


「沈むぞぉぉお!!!」


『『『『『「「「「「えええ!?!?」」」」」』』』』』


 その軍船を、大爆破!


 轟沈させたのであった!!!


 ヒューーー!!!!


 なーんだ、バリア破壊で、威力上げた砲撃撃てば死ぬんだな! 


 まァ考えてみれば、普通の船にバリアも載せれるなら、コスト掛かりすぎるし。さすがに、なにかを犠牲にしてるわな。


 ってことは、カルマ・スキル対策にバリアを乗せてる船は。


 その耐久力がマジで弱いかもしれんね。ええ。


 ……さっきの突撃でも、真っ二つにできたし。割とマジかも。


 なら、楽勝だぜ!! ええ!!


 ということで!


・ヒダール

チャー暴で、砲撃しろ! それで、海軍殺せる!


・リオン

! りょ!


・アスナ

ありがとうございます! ボス! 撃ちますよ!! それ!!


・キャミー

じゃあ私は場所は把握してるから、チャー暴迫撃するわ! 沈め!!!


 ――ドッガァァァンンン!!!


 みんなで、撃ちまくり!!!


「「「!?!? ぐわあああ!!!」」」


 更に3隻の軍船を、破壊したのさァァあ!!!


 フーーー!!!


 こうなりゃ、あとは簡単で!


「無限ジャンプ・アタック! さらにィ!」


「大渦ハリケーン!!! ヒューーー!!!」


 残り4席の戦艦のうち! 近くの軍船に、無限ジャンプ&ハリケーン!!


 それで、ガガガガガガガガ!!! と削って!


 バリィィィンンン!!! っと、バリアを破壊しつつ!!!


「おら、吸い込め! それ!!!」


 ――ブォォォオオオ!!!


「「「「「!? うわあああ!!!」」」」」


『『『『『ぎゃあああ!!!』』』』』


 海軍プレイヤーや、NPCを! 吸い込み斬りィィい!!! 


 フーーー!!!


「っく! あの野郎ヤバいぞ!」


「止めろ! 黒天殺だ!!」


『『『『『「「「「「うおおおお!!!」」」」」』』』』』


 ああ、となれば来るよな! 黒天殺!!!


 サイバー・ビーム流で、光速で来まくりィィい!!!


 だから!!


「マシンガン・ハリケーンで迎え撃つのさ!! ヒャッハーーー!!!」


 ――ズダダダダ!!!


「「「「「『『『『『!?!? ぎゃあああ!!!』』』』』」」」」」


 読めてんだよぉ!! 黒天殺で来るってことは!!


 そして、黒天殺は確かにアーマー効果があるが! しかし!


 許容ダメージ範囲を超えれば、爆発するってこともなァァあ!!!


 おら! どんどん爆発しろ!!! 


 カウンター・ハリケーン・銃撃で死ね!!


 っと、そうやって!!


「クソコイツ強い!!」


「ってか、こいつ! ヒダールじゃん!」


「やめやめ! 普通に攻撃するな! 呪いくる!」


「封印しろ!! 役目でしょ!!」


「はよしろや!! ああああ!!!」


 回転銃撃で、俺がヘイトを集めた!


 その1秒が! 欲しかったのさァァあ!!!


「大蛇召喚!! やっちゃえ!!」


「大蜘蛛の糸! 締め殺し!!!」


 ――ズッガァァァ!!!


 ――ボキボキボキィ! バキィィィ!!!


「「「「「『『『『『!? ぐわあああ!!!』』』』』」」」」」


 このためにな!!!


 うん! メナスの大蛇召喚と、アラコの糸で、船を破壊!!


 俺事巻き込んでやったから、呪いで船員全員死亡!!!


 きっちり1隻を仕留めて!


 後、3隻となったのである!!!


 ヒューーー!!!


「!? お、おいどうする!?」


「ヤバいぞ! ヤバいぞ! この状態!!!」


「うまい具合にやられてやがる!!」


「体勢を立て直せぇぇぇ!!!」


 はは! 向こうも慌ててるが、もう遅い!


 なぜかって!


「いっくよぉ!! ピッキー火力上げ!! 私のスキル! 爆破上げ!!!」


「放て! 迫撃砲! ドッカァァァンンン!!!」


 うむ! リオンの、ピッキーとの融合召喚で、火力を上げた迫撃砲が火を噴き!


 残り3隻を、破壊するからさァァあ!!! 


 ドドドドドドドッガァァァンンン!!!


「「「「「『『『『『!?!? うわあああ!!!』』』』』」」」」」


 おーおー! 凄い凄い! 


 相変わらずの高火力!!!


 すさまじい爆撃で、海は真っ赤に染まり! 


 軍艦は1隻沈んで、残りは2隻!


 沈みはしなかったが、バリアはなくなった!


 故に!!


「いっくよおおお!!! マチェーテ、悪魔の刃!! ロケラン! 乱射祭りィィい!!! ヒューーー!!!」


「ピッキーもやる!!! それぇ!! 火炎地獄! 燃え盛るダンス!! 炎のワニたちよ! かみ砕け!! ワニャァァあ!!!」


「アスナいきます!! ガン&ソード! バトルダンス!!! はァァあ!!!」


「バトバトもいくよぉぉお!!! アスナ! 頑張れ! 応援ソング!! 敵には、こわーい! 超音波! ぶっとべぇぇえ!!! ウイーーー!!!」


「じゃ、私たちは遊撃しましょうか!! 私に合わせて! エイナ! 蛇剣の舞! スティール・ナイフ! ミニガン掃射!!! うらァァァ!!!」


「分かってるよ! キャミー! それ! ハイエナの悪魔娘! エイナ様が行くぞ!! ワイルド・スラッシュ!! スティール・ファング!! そらそらそらァァあ!!!」


「俺たちも行くぞぉ!!」


「キャプテンたちに続けぇぇえ!!!」

 

「「「「「『『『『『うおおおお!!!』』』』』」」」」」


 襲いかかる、リオン&キャミー&アスナの海賊船団を!


「いいね! 俺たちもカバーしよう! 歌と踊りでな!!」


「了解! じゃ、ヒダールが歌って! 私たちは踊るわ!!」


「はい! 魅了と神秘! 呪殺の舞です! ~~~♪♪♪」


 俺たちも、歌と呪いで、カバー!!


 リオン達の能力を上げ、海軍の能力を下げ!!


 派手に暴れたのサァァあ!!! イエーーー!!!


 っで!


 ――斬!!


「ぐえ!」


 最後の一人を、首狩り! 海軍船団は、全滅!!!


 俺たちが勝ったのである!!!


 ヒューーー!!!


「いやー、ありがとう! ヒダール! マジで助かったよ!!」


「ありがと! 旦那! マジでナイスタイミング!! へへ!!!」


 っと、お礼を言ってくる、キャミ―と! 


 ハイエナ耳で、目が鋭い! でも、ボンキュッボンで、セクシーな! ハイエナ悪魔娘! エイナ!!


 いえいえ、どういたしまして。


「ヒダールさんありがとう! サンキュー!」


「わにゃァァあ!!!」


 ああ、リオンも、ピッキーも無事でよかったな!


 ちなみに、ピッキーは悪魔娘状態で、背が高く、黒髪の、筋肉娘になっている。


 でも、八重歯が可愛くて、幼い印象があるんだ。

 

 仕草も可愛いし、抱きしめてくる甘えんぼだ! 可愛いね!! よしよし!!


「ほんっとマジで助かりました!!」


「感謝! 感謝!! ヒヒヒ!!!」


 ああ、アスナも、バトバトも元気そうだな!!


 うん! ミニスカドレスのアスナと、おそろいのミニスカで! ポニーテールの悪魔娘・バトバト!


 髪留めが蝙蝠で、肌を露出していろいろと見えてるから、セクシーさがすごい!!!


 まさに、小悪魔系だ! まァ、本人は蝙蝠の悪魔娘で、吸血鬼っぽいけど。


「ああ、皆無事だな! たまたまクエストで通りかっただけだが、助けれてよかったよ」


「「「!!!」」」


 うん? どうした?


「あの、ヒダールさん。それ、必殺技習得クエですよね?」


 ああ、そうだが?


「実は私たちも、その関係でボヤージュに来てたんです」


「最後のクエストでね! でも、ちょっとマジでヤバイのよ。あの島」


「情報では聞いてたけど、賞金稼ぎの量が多いし。プレイヤー海軍も、想定以上に多くて。全然クエストがクリアできなくて……」


 なるほど。クエストに詰まってるのか。


「そういうことなら、もっと腰を落ち着けて話さないか? 海の上じゃ、海軍が来るだろうし」


「! そうですね。情報交換もしたいし、あ! 少し離れた隠れ家! 岩島の拠点に行きましょう!」


「「賛成!!」」


「じゃ、俺も賛成で」


 そういうことで!


 俺達は、少し離れた隠れ拠点へいき!


 話し合いをすることにしたのであった!!!

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