第74話 ヒダール暗殺ミッション! ナイト・ランド編!!
――こんばんは、ヒダール。次のターゲットのいる島、ナイト・ランドへようこそ。
――ここはもともと、酒蔵が有名だった島で、PK海賊が手に入れて、投資。
――ナイトクラブ&ビーチとして開発していたのを、プレイヤー海軍が撃退し押収。
――その後は、プレイヤー海軍や、NPC海軍、大商人や貴族ご用達のナイトクラブ・ビーチとなっているわ。
――入口は海もあるけど、北に離れたジャングルもお勧めよ。
――上陸すれば、デカいナイト・クラブを中心にした都市があるのは知ってるわよね?
――そこに参加できれば、上流階級の仲間入り。だから、都市の至る所で、バード(吟遊詩人)やミュージシャン、大道芸人に、遊び人が腕を見せる。ストリート・パフォーマンスが行われているわ。
――そこで実力を見せれば、ナイト・クラブに入れる近道かもね。
――さて、今回のターゲットは、10人。
――ナイト・ランドで一番大きいナイトクラブ『ジュエリー』。そこのスタッフの『NPC・リオール』『NPC・マチェット』。
――『ジュエリー』に行きつけの『NPC商人・オリマー』、『NPC・バード男爵』、身分を隠して楽しんでいる『NPC・ロベルト伯爵』。
――『ジュエリー』のVIP席でよく飲んでいる。ジュエリー・オーナーの『プレイヤー海軍・三郎』『プレイヤー海軍・リンファ』『プレイヤー海軍・ゼシィ』、その部下の『NPC海軍・ノール』『NPC海軍・ズンバ』よ。
――始末と準備は一任するわ。幸運を。
なるほど。ナイトクラブねぇ。
だから、夜の港に泊めた船の上からでも分かるほど。
島がめっちゃ輝いてんのか。おーまぶしい。
「夜でもギンギラギンで、派手でねぇ。まァ、カジノのある島は全部そうだけど……っで、どう殺すの?」
「やはり、接近戦ですか?」
ああ、そうだな。
アラコの言う通り、ここは接近戦がいいだろう。
つまり、潜入ってわけだ。
「暗殺システムちゃんの情報では、『ジュエリー』っていうナイトクラブに、ターゲットが集まってるからな。そこで殺すか」
「まとめて爆破は?」
あー、ありっちゃありだな。
でも、この前派手にしたからな。ステルスで殺したい。
「じゃ、ガチの潜入ね。音もたてず殺す! いいわ、私好みよ」
とか言ってるけど、メナスちゃん。
あなた、正面での殺し合い大好きじゃん。
ま、言うとムクれるので言わないけど。
ムクれるメナスも、可愛いんだよねぇ~~~♡♡♡ へへへ!!!
「よし、じゃ作戦決定だな」
「ええ。そうね! ちなみに、アレで入ると思うけど、私たちはどうする?」
「どっちでもいいぞ。一緒に演奏してもいいし。隠れててもいい」
「じゃ、ヒダールの中に入っとく! 特等席で聞くわ!」
「私もそれで!」
おう! それは嬉しいね! じゃ!!
演奏の時間だァァあ!!!
ウイーーー!!!
「~~~♪♪♪~~~☆☆☆!!! ~~~♪♪♪」
メナスとアラコが、俺の体内に入った後!!
変装した俺は都市に入り! ストリートで演奏!
フーーー!!!
内容は、さっきのビーチでの戦闘をもとに、作った音楽。
ファッキン・マシンガンズへ送る予定で、ハードロックに磨き上げた! 至極の一曲を、披露したのである!
すると!
「「「「「『『『『『うおおおお!!!』』』』』」」」」」
「すげぇ! かっけえええ!!!」
「ノリノリでいい曲! すっげぇ気分上がるわ! ファーーー!!!」
「うわ!? 凄いビート! ハードで、ロックで、ガツンと来る! おお!!」
「聞くだけで、体が踊りだしちゃう! わァァあ~~~♡♡♡!!!」
「ナニコレ!? なにこれ!? 凄すぎィィい!!!」
「神ってるぅぅう!!! イエーーー!!!」
『『『『『「「「「「HHHHHUUUUU!!!」」」」」』』』』』
すごい盛り上がり!!!
ああ、ストーリート・パフォーマンスが豊富な国ということで、観客も音楽が大好きなようだ!!
そこに、マスター・バードの称号を得るまで、レベル上げた! 俺の神曲が流れれば!
そりゃあ盛り上がるよね!!
ヒューーー!!!
おひねりや、拍手! 歓声が、すッごいぜぇぇえ!!!
ウイーーー!!!
「ヤバイ! なんて演奏だ! 体が喜んでる!! んっほおおお~~~♡♡♡!!!」
「オー・イエーーー!!! マジ神! この曲は、是非仕入れたい!!!」
「あのギタリストは神だ! 絶対にうちへ雇うぞ!」
「札束持ってこい!! この出会いを逃すな!!」
どこかのクラブ関係者か、スカウトっぽいやつらもいっぱいいるな。
おそらく、ジュエリーのスカウトもいるだろう。じゃ!
――マスター・バード技! 超絶テクニック! イエーーー!!!
「「「「「『『『『『!!! うおおお~~~♡♡♡!!!』』』』』」」」」」
マスター・バードのテクニックをお見舞い!!!
変装用のギターでも、島中を魅了する!
痺れる絶技を、お見舞いだぜぇ!
ウイーーー!!!
っと、そうやって!
ガツンと来るような、骨太ロックを歌い終わると!!
『『『『『「「「「「!!! うおおおお!!! おおおお!!! うおおおお~~~♡♡♡~~~♡♡♡~~~♡♡♡!!!」」」」」』』』』』
「アメージング! アメージング!!」
「すんばらしい! すんばらしい!」
「 ト レ ビ ア ーーー ンンン!!!」
「やべぇ……やべぇ曲だった。マジで!!」
「こんなの初めて♡! おっほおおお~~~♡♡♡!!!」
「すっげえええ~~~!!!」
それを聞いた観客たちから拍手!
おひねりの雨!!!
『うおおおお!!! ヒダールぅぅう!!! HHHHHUUUUU!!!』
『神曲でした! 素晴らしい!! んっほおおお~~~♡♡♡~~~♡♡♡~~~♡♡♡!!!』
メナスと、アラコも大熱狂!!!
喜んでくれて嬉しいぜ!!
へへ!!
「ぜひうちで、演奏してくれ!」
「うちだ! うちで頼む!!」
「うちはこの島で、ナンバー3のクラブだ! 頼む!」
「うちはナンバー2だ! 金なら出せる!!」
「是非、うちで契約を! 曲を出したい!!」
「道を開けろ! 雑魚ども!! ジュエリーが通るぞ!!! オラァンンン!!!」
おお、スカウトも来まくり!!!
目的のジュエリーも来てるな!
じゃあ!!
「ジュエリーさんで演奏しましょう」
「ああ、そういうと思っていた! よろしく頼むぞ! さっさと来い!!!」
最高級クラブ『ジュエリー』のスカウトにOK!
これで、入れるぜ!
へへへ!!!
『は? 私のヒダールに何言ってんの? コイツ。殺す』
『偉そうな口叩くな。人間風情が死ね』
「やめなさい。後で殺すから。ストップ」
「ん? 何か言ったか?」
「いいえ?(営業スマイル)」
うん。あっぶね。
確かに無礼なジュエリーのスカウトを、メナスとアラコが、殺すのを何とか避けて。
「ここが、ジュエリーの楽屋だ! 準備しててくれ」
「ええ、わかりました」
ジュエリーの楽屋に入り、準備に入ったのだよ!
そう!
「メナス」
「OK! 振動探知……! ターゲット発見! 2人トイレにいるわ! 今が殺し時ね!」
殺しの準備をな!!
なので!
「すいません。ちょっとトイレ行ってきます」
「ん? ああ、早いとこいけ。出番まで10分はあるだろうから、手早くな」
っと、楽屋を抜けて、トイレに行き!
――ガチャ!
「そしたら、ダチの一人がさ~。完全にビビっちまってよ~」
「えええ~、マジ~~~???」
小便器の前で、話しているターゲット!!
そのうち、手前にいた『NPC・リオール』に!
――ドシュ!!!
「!? ぐえ!!」
ナイフを刺し!
盾にしながら!
「!? な――パシュン! パシュン! パシュン! が!!」
もう一人の、『NPC・マチェット』を! サイレンサー付き拳銃で、射殺す!!
ああ、頭と心臓! また頭と撃って。
確実に殺すぜ! ええ!!
――NPC・マチェット、死亡!
よし、死亡確認!!!
じゃ、もう一人!
ナイフさしてるNPC・リオールから、ナイフを抜いて『こ、このぉ!』お!
バックブローで攻撃してきた!!
根性あるねぇ!
なので、はい! その手をナイフで斬り捨て!!
「!? ぎゃ!」
そのまま、彼の頭をまた、ナイフで刺し!!
ガンガン! ゴンゴン!!!
頭をトイレの壁に、打ち付け!!!
「ぐ! っが! っは!」
っで、反抗が収まって来たら、便座のある個室トイレの方に、投げ込みつつ!!
――パシュシュシュ!!!
「!!!(ビクンビクン!!!)」
確殺射撃!!!
穴あけチーズに、しまくったのであった!!!
――NPC・リオール、死亡確認。まさにマフィアの殺し方ね。上出来よ。
どうも。
じゃ、次をやっていこう。
そういうことで!
――ガチャ
死体を個室と掃除入れに隠した俺は!
何食わぬ顔で、トイレから出つつ!
「メナス」
「次は……VIPルームに反応あり! 酒も料理もあって、宴会してるみたい。まだ酒を追加するみたいよ。私も飲みてぇ~~~♡♡♡」
「宴会か。なるほど」
よし、作戦決定!
っと、楽屋に戻らずに、逆方向へ移動。
うむ!
「1番出来上がり! 持っていけ!」
「2番! 上がりィィい!!!」
「3番! フルーツ盛り合わせ! オーダー!」
「シー・オークのピザ出来たぞ! 14番だ! 持っていけ!」
「追加オーダー! モンスター・くじら・カレー入りまーす!」
「ああ、忙しい! 忙しい!!」
「うおおおお!!!」
大忙しでにぎわう! キッチンの方へ近づくと!
「アラコ」
「OK! 糸投げ! HIT! 引いてぇ、はい! 盗めました!」
「いいぞ! 有難う!!」
俺は、アラコの糸をキッチンに投げ!
置かれていた『ウエイターの服』を! 盗んだのである!!!
そうして!
「VIPルームから酒の追加注文です」
「ああ!? そうなのか! そこにある酒だ! 持っていけ!」
「はい」
ウエイターの服に着替えて、酒をGETし!!!
「ここでいいか。メナス」
「はいよ! 大蛇の毒! あなたの右手を、毒にしたわ!」
「ああ、紫色で毒々しいな。じゃ、それにナイフを当てて、血も出して!」
「暗殺技・混入だ!」
――ズゾゾゾ!!!
――呪いの毒酒! 完成!!!
はい、瞬間クッキング!!!
俺の血と、メナスの毒で!
最凶の酒が、完成したぜ!! へへへ!!!
じゃ!
「お待たせしました。ご注文の、ゴールド・シャンペンです」
「「「「「!!! うおおお!!!」」」」」
多くの客を避けつつ、VIPルームへ!!!
うん!
「おお! これがゴールド・シャンペンかァ! 俺も数回しか見たことないが! いい色だ! かあああ!!!」
「うわ、本当に黄金色! きれぇぇえ~~~♡♡♡」
「本当ですね! それに、葡萄の香りが! ああ! 豊潤~~~♡♡♡!!! 飲んでぇ、あああ~~~♡♡♡!!!」
「「「美味しいィィい~~~♡♡♡!!! イエーーー!!!」」」
ターゲットである! ジュエリー・オーナーの『プレイヤー海軍・三郎』『プレイヤー海軍・リンファ』『プレイヤー海軍・ゼシィ』!
「こ、これ本当に飲んでいいのかなァ?」
「三郎さんが言ってるし! いいんだよ! えい! ゴク!」
「!? え、一気に飲んだね!? ズンバ! ど、どう?」
「……めっちゃ美味しい!!! こんなの飲んだことない!!」
「マジで?!」
「ほらほら、ノールも!」
「う、うん! えい! ゴク! !!! わ! ホントだ! 飲みやすい! 美味しい! 葡萄とシュワシュワ! すっごおおお~~~♡♡♡ おっほおおお~~~♡♡♡~~~♡♡♡~~~♡♡♡!!!!」
その部下の『NPC海軍・ノール』『NPC海軍・ズンバ』に、『呪いの毒酒』を注いで!
飲ませたのであった!!
これで彼らは毒になる。
俺の血を飲み、呪いの対象にもなった!
仕込みは完了だぜ! ええ!!
なので!
「準備良いか?! そろそろ、いきますよ!! やれッッッ!!!」
楽屋に戻ったらやってきた、失礼なスタッフに言われた通り!
そろそろ、フィニッシュとしよう!!!
そういうことで、俺は! 演奏用のド派手な衣装に着替えつつ!!
「メナス、アラコ」
「「OK!」」
メナスとアラコを、召喚!!!
天井へと、スタンバイさせたのサ!!!
「続いては、先ほどストリート・ミュージックで、大勢を魅了した! 天才バードが演奏! 島中が聞きほれた、その神曲を~(長いので省略)」
さァ、いよいよ、出番!!!
高級クラブで、ギターを操り! 歌い上げる!!!
ノリのいい、ロックを! 奏でまくったのさァァあ!!!
ウイーーー!!!
「うおおお!!! すっげえええ!!!」
「いい曲だァァァ!!! うおおおお!!!」
「なんだろう、神曲! そうとしか言えない!!」
「体が勝手に踊りだす! 体の芯から! 感じるぅぅぅ!!! HHHHHOOOOO!!!」
「「「「「『『『『『イエーーー!!! ヒューーー!!!』』』』』」」」」」
観客、大興奮!!!
ああ、この音楽にノリノリで! めっちゃ踊って、テンション爆上げ!!
全員が俺の音楽に夢中で、みんなが俺に集中しているぜ!!
故に!
「~~~♪♪♪ ふんふん♡! はい、毒!」
天井に隠れたメナスが、『NPC商人・オリマー』に毒を与え!
「~~~♪♪♪ ふふ~~~♡♡♡ 首縛りっと!」
同じく! 天井のアラコが、『NPC・バード男爵』の首に、糸を掛ける!
っで、『NPC・ロベルト伯爵』には! 俺が、呪いを定めても!!!
気づかれないぜぇ!! へへへ!!!
そして!!
「~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪ ~~~♪♪♪ ヒューーー!!!」
俺が、フィニッシュを歌い切り!!
観客が、うおおお!!! っと、クラブどころか、島中を揺らす!
めっちゃ大歓声を上げた、その瞬間!!!
「いい歌ね。やっぱりヒダールがナンバーワン! じゃ、猛毒侵攻!」
「!? がへ!!」
メナスが、毒を一気に回らせ! 『NPC商人・オリマー』を殺害!!!
「実に素晴らしいです! だから、マスターの悪魔はやめられない!! では、糸引き・首折!! ふん!!」
「!? ほげ!! ボキィ!!」
アラコも、糸を引き! 『NPC・バード男爵』の首を折り!
それを見ながら、俺は!
「皆さんありがとう! こんばんは、ここまで! また会いましょう!!!」
っと、挨拶し!
右手を、左胸に当てる! ポーズをとって!!
――ドシュッッッ!!!
隠しナイフを、展開!!!
自分の心臓を突き刺し!! 抉りながら!!
呪い!!!
「!? ぐわァァァ!!!(吐血)」
それによって、ダンスフロアにいた『NPC・ロベルト伯爵』が! 血を吐いて死亡し!
「「「「「!!! がっへぇ!?」」」」」
――『プレイヤー海軍・三郎』『プレイヤー海軍・リンファ』『プレイヤー海軍・ゼシィ』『NPC海軍・ノール』『NPC海軍・ズンバ』の殺害を確認。
――よくやったわ、ヒダール、メナス、アラコ。早く逃げましょう。
VIPルームの5人も、死んだのだ!!!
ああ、心臓への呪い攻撃で高確率で、確殺!
たとえHP1で耐えても、回復より先に毒で死ぬからな。
作戦通り、全ターゲット始末だ!!
やったぜ!! へへへ!!!
んじゃ。
「いい演奏だった! また来てくれ」
「いや、二度こないよ」
「え? ――ドス! ぐり! ブシャー!!! !? ごへ!!」
そうスタッフの心臓を抉り捨てて、裏口から脱出。
背後ろから『なんだ!? 誰か死んでるぞ!?』『え!? なんで!?』『VIPに死体が!』『トイレでもだれか死んでるぞ!!』『ええええ!?!?』っと騒ぎが起きてるが、無視して船へと戻り。
「いい演奏だったわ! また奏でてくれるかしら?」
「私も聞きたいです!」
「ああ、弾いてやろう。島を出ながら、歌おうか!」
「「やったーーー!!! わーい!!!」」
先に戻っていた、メナスとアラコと合流!!!
堂々と、島を出たのであった!!!
『ザ・ゴッド・バード』……神演奏で、スカウトされる。
『トイレはお静かに』……トイレで複数人を惨殺。
『カンパーイ!!!』……毒酒をふるまう。
『ノリノリの鎮魂歌』……演奏に紛れて、暗殺した。
『闇に紛れて』……気づかれずに全ターゲットを倒して、脱出。
『無礼打ち』……無礼なスタッフ(スカウト)を永遠に黙らせる。
『オールナイト・KILL』……一晩で10人殺した。
評価S!!! 悪名、カルマ・ポイント、懸賞金、アゲアゲ!!!
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