第73話 ヒダールの暗殺チャレンジ! リゾート島編!!

 ――ようこそ。ヒルダーン。青い海が美しい島! ハイレーンへ!


 ――ここは、ジャングルに生い茂っていた島を、プレイヤー海軍が買い上げ、投資し! リゾート島にした島国よ。


 ――島には、名物である白い砂浜と青い海のビーチが広がり! 陸には、海の見えるレストランや、バー、屋台が立ならび!


 ――もっと奥には、高級ホテルや、ドでかいプールがあり! パリピたちが毎日パーティーをしているわ。


 ――で、そんな、南国気分全開の島国で。始末するターゲットは、4名。


 ――プレイヤー海軍の、『ビリアン』『ポーマ』『アンジー』『ドナーチェ』よ。


 ――昼間は海で泳ぎ、夜はホテルでパーティー三昧であるこの4人をどう始末するか。お手並み拝見ね!


 ああ、説明有難う。暗殺システムちゃん。


 うむ。俺らPKの暗殺任務では、こういう風にターゲットや島、情報を教えてくれるシステムちゃんがいるのだ。


 これで情報を決めてから、どう動くかを考えるわけだね。


 うん。ファンタジア・エルドーンは、自由を売りにしている通り。


 暗殺任務も、自在にできるからな。


 潜入もよし、爆破もよし、狙撃もよし、毒殺もよし!


 いろいろできる自由が、楽しいね! ええ!!


 という訳で!


「どういう風にしようかねぇ?」


「そうね。いつ殺す?」


「昼と夜で行動が違います。今は昼ですが、客の目も多い。夜の方が、人は少ないでしょうし。うーむ」


 ハイレーンの中にある、海辺のバーで飲みながら! 


 変装している俺と、可愛い水着のメナスに、アラコで! 作戦会議だぜ!! ええ!!!


 ちなみに、ターゲットの4人は、ここから望遠鏡使えば見える。


 2人泳いでて、一人ビーチ・パラソルで武器娘といちゃついてて。


 残る一人が、NPCや武器娘たちとのビーチ・バレーをしているな。


 楽しんででいい雰囲気だ!


 絶対殺そう(喜び)!


「昼に殺そう。ド派手にやりたい」


 ブルー・ハワイを飲みながら、今すぐ決行を伝える俺。


 その言葉に。


「じゃあ、船からの砲撃?」


 っと、メナスもブルー・ハワイのかき氷を食べて、首をかしげる。


 可愛い!!!


「いや、もっと確実に殺したい。望遠鏡で見たが、あいつらレベル70と高めだ。

おそらく、一度では死なんだろう。

耐久スキルや、即死対策アイテムを持っているはずだ」


 ああ、望遠鏡はおおよそのレベルも知ることができる。


 70程度なら、中級PK海賊と同じだ。


 そうなると、いろいろなスキルやアイテムで、即死を回避。


 HP1で耐え、回復するようなビルドを建てているだろう。


 ならば、狙撃で即殺は難しい。


 近づいて、何度も頭を破裂させるか、心臓を抉るか。


 もしくは、俺の課金武器のように『確殺・即死の確立を高め』。


 即死回避アイテムやスキルとの、確率勝負に持ち込むか。


 そういうド派手な戦いになってくる。


 なら、夜よりも昼の方がいい。


 太陽が出て見やすい方が、クリティカル狙えて有利だからな。ええ。


「ああ、ならそうですね。昼間から、連続で殺しておきたいです。

すると、距離を開けて殺すより、近くで連続KILLした方がいいですか」


 そういうことだ。肉の串刺し食べてる、アラコ。


 俺にも一本くれ。


「どうぞ」


 うん! うまい! いい感じ! あとでお土産で狩っていこう!!!


 ……っで、話を戻すとだ。


 相手はサイバー・ビーム流か、エクター使い。武器娘もいるはず。


 なので。


「「なので?」」


 いつも通り、ド派手に殺そう。


「「OK!!」」

 

 うん! 作戦決定!!!


 いつも通り、ド派手に殺す!!!


 そう決めた俺たちは、食事を終え!


 ビーチ・パラソルのテーブル席を立ち! 


 海へ!!


 そうして!


「あああ~~~♡♡♡!!! 気持ち良い!!」


「ほんと、海サイコー! イエーーー!!!」


 武器娘と融合して泳いでるらしい。


 刀を背負った青年『ビリアン』&『ポーマ』。


「美味しいよね~このワイン!」


「分かる! 海で飲むのに適してるって言うか! 少し塩味がするのがいいよね!!」


 白い砂浜で武器娘らしい美女と、飲んでいる美女『アンジー』。


「そーれ!」


「よっしゃ! これはいった!」


「なんのぉぉお!!! レシーブ! うおおお!!!」


「HEY! トス! HEY!」


「そいやあああ!!!」


「「「「?! わあああ!!!」」」」


 NPCの娘と、武器娘たちで! 


 ビーチバレーをしながら楽しんでいる男! 『ドナーチェ』!


 その4人のうち!


 泳いでる『ビリアン』『ポーマ』目掛け!!


「マスター・アサシン、不意打ち」


「マシンガン、ヘッドショット!」


「ミニガン、掃射! ドラァァァ!!!」


 とっさに取り出した、俺のショットガン! メナスのマシンガン! アラコのミニガンが!


 ドガガガガガガガガガ!!! っと、火を噴き!!


「「!?!? ぐわああああ!!!」」


 二人を、穴だらけにしたのだよぉぉお!!!


 フーーー!!!


「「「「「『『『『『!?!? え!?』』』』」」」」」


「!? あ?!」


「!? 何!?」


 唐突な銃撃に驚く、その他大勢の客たちと! 『アンジー』&『ドナーチェ』一行!!


 まァ、いきなり銃撃起きて、お仲間がハチの巣にされたらそうなるだろう。


 しかし!


 俺達はまだ『ビリアン』『ポーマ』から集中を切らない!


 そう!


「こ、この野郎!! いきなりなんだ!!」


「ぶっ殺してやる!!!」


 思った通り! 二人は、HP1で耐え! 


 合体装備した武器娘を!


「「変形! キャノン・モード!!」」


『『イエッサー!!!』』


 っと、大砲に変換!!


 反撃しようと、してきたのサ!!


 だから!!


「アラコ」


「はい!! 糸引き!!」


 それを読んで、アラコに糸を引くよう指示!!


 それにより!


「!? ぐえ!」


「!? な、なにィ!?」


 っと、『ビリアンとポーマが引っ付き』!!


 うん! 銃弾に仕掛けていた、糸が引っ張られ! 


 反撃しようとしていた二人を、引っ付けたのである!!


 そうして!!


 ――ビーム発射! ドッゴォォォオオオ!!!


「「!?!? ぎゃああああ!!!」」


 二人は、『向き合ったお互い』にビームを発射!!!


 すさまじい爆発と爆炎! 爆音が、鳴り響き!!!


 二人の体が、吹き飛んだのであった!!!


 ――ビリアンと、ポーマ。同士討ちで、死亡確認!!!


 ――乱射でHP1で耐えるスキルを吐かせ、同士討ちで即死させる! 相変わらず、お見事ね!


 システムさん、どうも。


 じゃあ、あと二人だな。


 っと!


「!! ビリアン! ポーマ! くそぉ!! ウオーター・カッター!!!」


 よし、次に狙うのは『アンジー』だ。


 ああ、二人が殺されたのを見て、俺に水魔法を放ってきた!


 それに。


「蛇火炎」


「シャァァあ!!!」


 ――ゴォォォオオオ!!!


 っと、メナスが炎を発射!!


 首に巻いている蛇から、極大の炎が出て! 水と衝突! 


 ドッバァァァンンン!!! っと、大爆発を起こす!!!


 ああ、辺りに、触れたら火傷どころか焼け死ぬ高温のスチームが出たので! 


 俺は、思いっ切り突っ込んだ! 


 あちちち!!! おっほおおお~~~♡♡♡!!!


「大鎌斬ッッッ!!! あっちいいい!!!」


「!? うわァ!? な、凪!!」


 ――バッチィィィ!!!


 スチームを目くらましに、アンジーに攻撃!!


 銃ではなく、絡新婦型ギター鎌を振り下ろし! 


 その虚空を切り裂く一撃を、彼女は凪で受け!


「「「「「『『『『『こ、この野郎! ぶっ飛ばす!!!』』』』』」」」」」


 っと、そのまま、挑発+波乗りで! 分身アタックをしまくる上!


「アンジー! 私もサポートします!! ヘッド・ショット!!!」


 ――BAN! BAN!!!


 っと、彼女が一緒に遊んでた武器娘が! 俺に攻撃しまくり!!


 ナイス連携だ!! んっほおおお~~~!!!


 頭に銃撃! ソーセージィィい!!!


 ウイーーー!!!(歓喜)


「じゃけん、呪いますねぇ! オラッ! 呪い!!!」


「「「「「『『『『『!? ぎゃァァあ!!!』』』』』」」」」」


「!? きゃあああ!!!」


 はい、ダメージを受けたら呪い! 


 それが、呪いユーザーの鉄則です!!


 これで、アンジーと武器娘たちには、スチーム火傷ダメージ+銃撃ダメージが行きまくり!!!


 ものすごいダメージだったようで! 


「ぐぅ!!!」


 アンジーの分身は、即座に解け! 


「!!! ああ!」


 武器娘も、HP0! 


 クールタイムに入って、消えた!!


 なので!


「は! 糸縛り!!」


「!! く!」


 空中にいるアンジーを、アラコが糸で縛り! 


「ブン回し! 投げ落としィィィ!!!」


 ――ドッシャァァあ!!!


「!? ぐわ!!!」


 そのまま、白い砂浜にドグシャ!! っと、落とし!


 俺が、首狩り!! ズパァァァンンン!!!


 確殺だァァあ!!! イエーーー!!!


 ――アンジーの死亡を確認。首狩り成功で、確殺ですね。ナイス・首狩り! 


 ――あと一人です。


 ああ、システムちゃんが言うようにあと一人!


「こ、この野郎!! なんてことを!!!」


 アンジーが戦ってた間に、お客を逃がし!


 NPC、完全装備! 自分は、人狼となって武器娘と合体装備した! ドでかいキャノンを持った!


 人狼・ドナーチェが! やってきたぜぇぇえ!!! イエーーー!!!


「アンジーさん達を殺して! 許せません!!」


「そうですよ! ドナーチェさん! このまま、数で押し切りましょう!!!」


「私たちの方が、数は上ですもん!」


「やれますよ! ええ!!!」


「ダメだ! いいか、絶対うかつに手を出すな! こいつは、不死身のヒダールだ!!!」


『『『『『「「「「「!?!? え!?」」」」」』』』』』


「ふ、不死身の、ヒダール!?」


「え!? あ、あの、大海賊の!?」


「懸賞金10億ゴールド超えの!?」


「最強の海賊の一人と言われる、あのヒダール!?」


「ええええ!?!?」


 おや、めっちゃ驚きまくってるな。NPC娘や、武器娘たち!!


 俺ってそんなに有名?


「そりゃあ有名でしょ。何人か、貴族に王族殺してるし。

海賊でも海軍でも、喧嘩売ってきた奴らは、殺して野ざらしにしてるじゃない」


「あと、吟遊詩人としても有名ですよね。遠くの島の村でも、マスターの歌は歌われてますから」


 へー。そうなのか。


 あんまり意識してなかったが、そりゃあ嬉しいね! へへ!!


 っと、そんなことを話していても。


「「「「「『『『『『……!!!』』』』』」」」」」


 武器を構えるだけで、襲ってはこない。『ドナーチェ』一行。


 ああ、マジで警戒しているな。


 こうなると、時間だけが流れる。


 それじゃ、つまらない!


 だから!!


「やれ、メナス」


 こっちから攻めるぜ!!


「任せなさい! 巨大蛇! 召喚!! 薙ぎ払え!!!」


「!! シャァァあ!!!」


 ――ブォォォンンン!!!


「「「「「『『『『『!? うわあああ!!!』』』』』」」」」」


 メナスによる、蛇召喚!! 


 真横から来る、巨大蛇の尻尾ビンタで! ドナーチェ一行を吹っ飛ばし!!!


 って、あ!


「ち! このぉ!!」


 人狼のドナーチェだけは、光速で動いて逃げたぞ! ずっけ!!


 っで、封印要素あるビーム攻撃! 


 合体装備した武器娘の、キャノンから! 撃ってくると読んで!!


「アラコ!!」


「はい! 蜘蛛蹴り! どっせぇ!!」


 アラコに『俺を蹴らせて』! ぶっ飛びながら!


「呪ィィい!!! フーーー!!!」


 呪い発動!!!


 うむ! 俺はぶっ飛びつつ! 


「!? うわ!!」


『きゃ!?』


 ドナーチェも、ぶっ飛び!! 


 封印ビームを撃つ瞬間に、カウンター・アタックを決めたのサ!!!


 よし! そのまま海に落ちたな、ドナーチェと武器娘!


 じゃあ俺は、二段ジャンプで距離を調整し!


「マスター狂戦士! 魔力を破棄し、全てを力に! おおお!!!」


 っと、マスター狂戦士の能力で、魔力を0にしながら攻撃力を上げ! 


「バード魔法! 雷撃のソナタ!! ~~~♪♪♪!!!」


 バード魔法! 別名音楽魔法!


 魔力0でも発動できるスキルで、電撃音楽魔法を発動!!


 そうして!


「痺れろ!! 雷神斬!!! どりゃァァあ!!!」


 海へと、電撃の一撃!!!


 ビリビリと帯電した、絡新婦型ギター鎌の斬撃を! 


 ぶち込んだのサァァあ!!!


 ヒューーー!!!


『『『『『「「「「「!?!? ぐわあああ!!!」」」」」』』』』』


 それで、痺れまくるドナーチェたち!!!


 ああ、NPCたちは死んだな。


 でも、ドナーチェは耐えた!! スキルを吐いて、HP1でとどまっただろう。


 なので、あとは削りまくるか、一度でも確殺するのみ!!


 そう、お互いに分かっているから!!


「!! 耐えたぞ! 反撃だァ!!」


『イエッサー! 光ビーム+遠吠えビーム+レーザー・キャノン! 破壊の一撃をお見舞いする!! っはあああ!!!』


 っと、ドナーチェは、俺に反撃しようとした!


 ああ、そうくると思ったぞ!


 だから!


「GGGGGAAAAA!!!」


 ――噛みつき! ガブぅぅぅ!!!


「!? ぐわあああ!!!」


 鮫モンスター!


 海への雷撃で、痺れ! 怒った鮫モンスターに、食われるのだよ!!

 

 これで、彼の行動をキャンセルし! ダメージを与えて、スキルやアイテムを使わせた!


 故に!


「フィニッシュだ」


 攻撃+挑発+銃!


 そこに、黒い暴風を加えて!!

 

 撃ちこんだのである!!!


 かくして!!!


 ドォォォンンン!!! っと、巻き起こる! ドでかい爆発!!!


 燃え盛る、炎の海!


 それを背にしながら!


 ――ターゲット・ドナーチェ、殺害。


 ――ファースト・ミッション完了です。お疲れ様。


 俺たちは、ビーチを去ったのであった。


『ビーチ&ガン』……ビーチで、ド派手な銃撃戦。相手は死ぬ。


『悪魔とワルツ』……悪魔娘とのコンボで、敵を仕留める。


『死神の鎌』……確殺を入て、殺した。


『感電注意』……水辺で電気はご用心。


『モンスター使い』……モンスターを殺しに使った。


『ハリウッド映画』……フィニッシュは大爆発で。


 評価、S! 賞金上昇、カルマ・ポイント上昇、悪名上昇!


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