第71話 不死身のヒダール。自分の島に帰る!! お土産の時間だァァあ!!! ヒューーー!!


「おかえりー! ヒダール!」


「ああ、出迎えご苦労。アイリたち。特に問題ないか?」


「ないよ! いたって平穏! 海賊3隻と軍船2隻着たけど、全部沈めたから!」


「OK! なら問題ないな。じゃ、はーい! お土産!!」


「「「「「『『『『『わーい!!!』』』』』」」」」」


 漁業をしている人魚たちと話、お土産のワインや、食材、金をあげて、船を降りる。


 ああ、彼女たちはサブクエで知り合った人魚たちだ。


 彼女たちの住んでた島に、ゾンビが湧き出て。それをぶっ飛ばして解決することで、島が崩壊。


 行くところないってので、うちを紹介し。


 気に入ってもらえて、仕事もしてもらっているのである。


 おかげで、うちの島の漁業と海上戦はかなり強くなった!!!


 うん! もともと、島には投資できるので! 俺も金を注ぎまくり!


 港をめっちゃデカくして、設備も砲台も、豊富にしていたのだが!


 それに加えて、人魚たちの漁業スキルがマジでヤバイ!!!


 漁業では有能過ぎて、巨大な倉庫には魚や貝、真珠などの魚介類や資源が豊富に入り!


 戦闘では、大渦や津波、魔法を駆使して! 相手の船を壊し! 皆殺しにできる!!! 圧倒的パワーが素晴らしい!!!


 それで、商人が来まくって、もっと商売が加速するからな!


 稼いだ金で、ホテルや、港町! 特産品も作って、もっと商売が進み!


 めっちゃ稼げてるぜぇぇえ!!! ええ!!!


「わーい! このお酒好き!」


「わー! キレイなドレス! ありがとう! 今度ショッピング行くのに着よう!」


「! あ! 遊園地のチケットだ! これ欲しかったんだ! わーい!」


『『『『『「「「「「ありがとう! ヒダール!!! イエーーー!!! ヒューーー!!!」」」」」』』』』』


 ああ、喜んでくれてありがとうな! 


 今後も、楽しんでいこうぜ!! へへへ!!!


 っという風に!


 俺は、お土産やお金を上げて、盛り上がっている人魚たちに! 帰還を喜ばれながら!


「じゃあこれ上げる! 海でとれた大真珠!」


「殺した海流の素材渡しとくよ! 使って!」


「マジで嬉しいよ! センキュー! ヒダール! チュ♡! うへへ///」


 って、取れた素材何かをもらって、キスもされつつ!


「ちーっす! ヒダールさん! お疲れっす!」


「俺たち海賊倒しましたよ! イエーーー!!!」


「ああ、ありがとうな! 報告に聞いてる! あとでお土産渡すから楽しみにしてろ!」


『『『『『「「「「「ありがとうございまーす!!」」」」」』』』』』


 部下たちにも挨拶し。


「!? アレが、ヒダールさん!? この島の王!?」


「この島の支配者であり、大物海賊だ!! 商売も牛耳ってる、この島の経済王だぞ!!」


「なにいってんるんだ! 重要なのは、そこじゃァない!! 彼は、この大海で、知らぬ者はいない! 吟遊詩人の王だ!!」


「え、庶民から王族にも愛される! あの伝説の名曲を多く作った、伝説の吟遊詩人だって!?」


「ぜ、是非お目通りを!」


「作曲してください! お願いします!」


「顔つなぎを! 顔つなぎを! んォォお!!!」


「一緒に商売しましょう! 頼む! 頼むぅぅう!!!」


「歌作ってくれぇぇえ!!! うおおおお!!!」


「通せ! 通してくれぇぇえ!!! ヒダールさんに売り込むんだ!!」


「私! エルゼーンの商売人の! エルゼリアと申すもので!」


「ええい、通せ! 通せぇ!」


「通せんぼするなァァあ!!!」


「経済王にお目通りを! 吟遊詩人の神よ! 一緒に儲けよう!!」


「うるせぇ!! 一緒に稼ぐんだよ! 断るんじゃn――ゴキ! ぐえ!」


 俺が、大物海賊で、島の主で、経済の元締め(ユーザーとして景気を良くできる)であり。


 結構有名な吟遊詩人……ビリーとラミィの結婚で、もらった絡新婦型ギター鎌を引いてたら、島が買えるほど成功した……ってことを、知った商人たちから。


「絶対に一人も通すな!! ボスをお守りしろ!!」


『『『『『「「「「「イエーーー!!!」」」」」』』』』』


 部下たちに、守ってもらう。


 そうして。


「よーし! やっと馬車だ! 皆、乗ってるな?」


「乗ってるよ!」


「乗ってます!」


「OK! じゃ、出発してくれ。行先は、俺の、いや俺たちの城だ」


「かしこまりました! ハイヤー!!!」


 馬車へと乗り込み!!! 出発!!!


 ああ、港から、拠点……俺とメナス、アラコの家である城まで、距離があるからな!


 馬車で島を見ながら、進んでいくぜ!!


 ヒューーー!!!


「いらっしゃーい! どうぞ! 見て見て! ヒダール島の港町! 特産品の酒だよぉぉお!!! はい、お買い上げ! 100本ね! 毎度!!!」


「こっちは魚介類だ! 新鮮でうまいぞぉ!! お買い上げありがとうございます!!」


「カジノはこっちだ!! 稼ぎたいなら勝負勝負! はい、20名様、ご案内!!」


「買ったらレストランで美味しく食事! 負けたら憂さ晴らしに、飲みましょう! あ、いらっしゃいませぇ!!」


「お休みは、是非当ホテルで! ヒダールさんも認めた、ポーション・ベットでおくつろぎ可能!! え、30人? ええ、どうぞどうぞ!!」


「ヒダールさんの作った、最新楽曲あるよぉぉお!!! って、うおおお!!! いらっしゃいませぇぇえ!!!  はい! こちらが! 最新作! お買い上げ、どうもぉぉお!!!」


 馬車が港から出てすぐに入ったのが、港町だ。


 ここには、レストラン! 酒場! 裏カジノ! ホテル! 俺の楽曲店があり、結構稼ぎを上げている。


 ちなみに、ここで働いているNPCの彼ら・彼女らも、クエスト・クリアで仲間になったNPCたちだ。


 ほら、あっちの人族は、俺が海賊として有名で弟子入りして海賊になり。その後は、街の警備をしてくれている、警備団長になったやつだし。


 あそこで商売しているエルフたちは、海賊船で冒険した島にいたエルフたち。


 毒にやられてたから、解毒し。交流。


 その後、やってきた人族が、毒を撒いたやつってことで、皆殺しにし。仲良くなって。うちの島に何人かついてきた人々。


 楽器奏でて、俺の歌と自分の歌を抱き合わせで売り、稼ぎまくってるオーガの男は、吟遊詩人バトルで俺に負けて、弟子入りした奴だ。最近は、自分の歌のみでも売れてるらしい。


 うん! 皆イキイキしてるな!!


 あとで、お土産の、金、ワイン、チーズをあげよう!!!


 これらは、軍船から分捕ったからタダだしな! 


 もとが0で、あげれば評価が上がり! NPCたちの能力ががあって、もっと稼いで好景気! 


 そうして、島主である俺の収入も増えるんだ! 


 そりゃあばらまくぜ! ウイーーー!!!


「! わ! 見て! 小麦がいっぱい出来てる!」


「わー! 黄金の海だァァあ!!! わあああ!!!」


 そう考えながら、港町を抜けると!


 そこは、農場&牧場エリア!


 ああ! 黄金の田園風景が広がり! 人族や、エルフが農業をしているぞ!


 働いている人族は、普通に雇ったやつと、海賊や軍船襲ったら降伏してきたNPC。


 エルフの方は、植物研究っていうサブクエで、船に乗っていろんな島の植生や、植物モンスターを倒し、それを研究することで、黄金麦って言う美味い上に高価な麦を開発!


 それで、俺の島で農業に従事するようになった奴らだ。


 黄金小麦は、貿易で稼げるうえに!


 植物を追い求める旅や、黄金の畑も歌にして。めっちゃ儲けられるぞ!


 ヒューーー!!!


「! あ、牛がいっぱい!」


「いつ見ても、にぎやかですねー」


「そうだな。あとで新鮮なミルクで、ソフトクリーム作るか」


「「やったーーー!!!」」


 喜ぶ二人をかわいがりながら、広大な牧場へ! 


 ああ、農場を脱けた先にあるのは、牛、羊、鶏を育てている、デカい農場だ!


 チーズ、ミルク、バターの酪農や、卵、肉も扱っている。


 働いてるのは、元奴隷の人族、オーク族 オーガ族 リザードマン!


 奴隷商人を殺せって言う暗殺ミッションで殺した時に、他に行く当てがないということなので雇った。


 今では、牧場で暮らしながら家庭を築き。休みの日には、ショッピングや遊園地に遊びに行って、夜にはバーで飲んでいるという、幸せな生活をしている。


 こいつらの一日を観察してるだけでも、面白いんだよなァ。


 子育てと仕事の平日と、休日のエンジョイ見てたら、ほっこりする!


 そういう意味でも、もっと人が欲しいね!


 また奴隷商人殺すか。


 それとも、海賊船か軍船襲って攫ってくるか。

 

 悩むねぇ~。ええ。


「あ、ドワーフ山だ!」


「皆、頑張ってますね! あとでお土産あげましょう」


「そうだな。こいつらが一番頑張ってるまであるからな。酒に、ワインに、ビール(リオンの島で作ったやつ)、テキーラ(キャミーの島で作ったやつ)、チーズ、肉の現物。あと、ウイスキー(俺の島で作ったやつ)の感想を、あげるとしよう」


「「……お酒は全部同じでは?」」


「ちょっと違うんだなァ。これが」


 っと、割と真剣に考えてたら、牧場を抜けて、山エリアだ!!


 ここは、鉄鉱山や金山が多い所で、ドワーフたちが仕事をしている。


 内容は、鉄や金属を掘ったり、石炭を掘ったり。


 それらを加工する鉄鋼業や、それらで武器を作る武器工場! 


 あと、ドワーフならではの酒造所もある!


 ここで作られる金属・合金、武器、酒は結構売れるんだ。


 何気に、この島の主要産業の一つだよ。マジで。


 イヤー苦労したね。


 ドワーフは、海賊してるドワーフNPCを襲ってぶっ殺せば何とか集まるが、技術職のドワーフとなると、難しくてな。


 結局、酒関係のクエストを受けまくって、酒造りのドワーフに協力。素材を集め、酒蔵を建て、護衛し。ドワーフの求める酒を製造!


 それを餌に、いろんな島のドワーフとコンタクトを取り! 武器製造や、山堀の得意なドワーフをそろえたのサ!!!


 その苦労を思いながら飲む! 密造ウイスキーは、格別だぜぇ!!


 ウイーーー!!! 


 なお、同じことしてビールとテキーラ作ってる、リオンとキャミーは。『うちの酒こそ至高!!』 っと思っているもよう。


 俺も、ウイスキーが一番と思っている! うちのドワーフが、最高なんだ!!!


 だから、お互いに酒を輸出して、感想を言い合い。


 ドワーフたちが、マウントをとったり、嫉妬してもっと研究したりするんですね。


 こうして、最高の酒は作られていくのであった。


 かー! うっめえええ~~~♡♡♡!!!(ぐびぐび)


「うん! 確かに違う! このウイスキー好き! って、あ!」


「ぷはー! いくらでも飲めますね! やっぱり、マスターのウイスキーがナンバーワン! って、お!」


「はは、嬉しいこと言ってくれるね! あとでドワーフたちにも伝えとこって、お!」


「「「城下町! 来たァァあ!!! イエーーー!!!」」」


 うむ! 入ったね! うちの島で、一番デカい街! 城下町に! 


 ここでは、レストラン! 酒場! 裏カジノ! ホテル! 遊園地! 劇場! コロシアムなどがあり! 近くのユーザーが投資・発展させてる島の中でも、かなり発展してて、にぎわっている島なのだ!!!


 ああ、ここでは、人族、エルフ、ドワーフ、オーガ、オーク! リザードマンなどが働いているぞ!!


 個々の奴らは、クエスト・クリアしてきた有能や、課金してそろえた有能スタッフだな。


 おかげで、うちの島では、一番稼いでる大都市だ! 


 もっと稼いで、遊んで、楽しもう!!


 派手に騒げぇぇえ!!! ウイーーー!!!


 っと、思ってたら!


「請求書! 請求書!」


 ――バサバサ!!!


「あ、ヒダール! 馬車の窓に鷹が!」


「足に手紙。そして、鷹。マスター、これは……」


 ああ、ドスヤクザから請求書だな。


 そろそろだったかァ! 


「ああ、現金で一括で払うよ! えっと」


「はい、ヒダール。サインペン!」


「マスター。お金です。用意しておきました!」


 ありがとう! 二人とも!


 そういう訳で、さっさとサインして、金を書類に乗せる。


 これで消えたので、支払いOKだ! フーーー!!!


 毎度毎度、この支払でドキドキする。


 分割は、ちょっと怖いから一括にするんだが。

 

 その間、鷹がジーっと見てきて。


「「……」」


「……」


 っと、メナスとアラコも、鷹にメンチ切ってるのがドキドキするんだよなァ。


 ……え、何でドスヤクザに払うのかって? 


 ああ、実は、この島のコーディネート・アイテム……おしゃれな家具に家、作物の種。クラフトでしか作れない高能力施設・道具などって、ドスヤクザの鳴海会を通して、そろえてもらってるんだ。


 クラフトが面倒な時とかは、頼めばささっとしてくれるんだね。


 その分、割高ではあるんだが。


 でも、海軍殺したり、モンスター殺したり、ダンジョン潜ったり、トレジャーハントしてたら、すぐ金になるから、問題なし! めっちゃ助かっている!!!


 ちなみに、リオンやキャミーも、鳴海会を使って、島を発展させてるぞ。


 リオンは、PKモンスターハウスで、放し飼いにしてモフモフを楽しめるもふもふランドにしたり。


 キャミーは、デカいショッピングモールみたいにして、装備・服・食料・料理・アート・武器・薬などをそろえ、盗品の売買もしたりしてる。


 俺もよく遊びに行くが、モフモフ・ランドは癒されるし! ショッピングモールは便利だ! すごいよ、マジで!!!


(でも、いちばんすごいのは、やっぱり家のセンスだよなァ)


 ああ、リオンとキャミーの家って、めっちゃ豪華なんだよァ。


 リオンは、東京にある巨大遊園地みたいな城に住んでるし。キャミーは、アラブの石油王クラスみたいな、デカいプール付きの宮殿に住んでてる。


 そっちにも遊びに行ってるが、マジで豪華! プール気持ち良いし、遊園地で遊べるし、料理もうまいし! 最高!! 


 あれを経験したから、俺の島にも遊園地や巨大な城を建てたんだ! 


 マジで楽しかったからね! ええ!!


 あと、ドスヤクザの島も何度か行ったが凄かった。


 あそこは、裏カジノに、人食いの傀の美食や、混乱魔法のカスミの、美味すぎるカクテル!


 死神・春香のビリヤードや、呪術師メリーのポーカー。


 盗賊の覇龍の占いで、めっちゃ稼いでるからさ。


 下手すりゃ、PK海賊で一番の金持ちな訳!


 だからこそ、ホテルも豪華だし! 料理もマジ美味!! 


 デカい島では、巨大な裏カジノを始め! 農業・漁業・鉱業・酪農なんかもやりつつ、武器や、高級酒の販売に、おしゃれなカフェやレストラン! 


 貴族やPK・プレイヤーに良く売れるセンス抜群の家具作り産業までしながら! 


 他人の島・店経営へのプロデュース行までしまくり!!!


 果てには、巨額の金を払わないとできないらしい、『映画村』なんていう撮影スタジオまであって! 

 

 脚本作りながらバトルし! 独自の映画を作って、配信! 


 荒稼ぎしているようだ!!!


 マジで、有能ヤクザだよなァ。


 びっくりだぜ!!! ええ!!!


 っと思いながら。


「一括確認! またのご利用を!」


 っと、叫んで飛んでいく鷹を見送り!


「! 着きましたよ! ヒダールさん! お城に到着です!」


 自分の城に、着いたのであった!!!


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