不死身のヒダール! 暗殺ミッション!!! 開始!!!

第70話 『不死身の海賊団』大船長、不死身のヒダール!!


「放て大砲! イヤッホー――!!!」


「わにゃーーー!!!」


 ――ドガガガガガガガガガッッッ!!!


「HIT! キャプテン・リオン! 敵船に当たりましたァ!!」


「こっちも確認! おっしゃァ! 迫撃砲の爆撃成功!! 軍船めっちゃ沈めてますぜぇ! イエーーー!!!」


「やはり、ロング砲撃! 爆破・リーチ倍増は強い!!」


「はっきりわかるんだね! ええ!!」


 ああ、リオンたちの船、相変わらず凄い火力だ。


 通常の倍以上の距離から、砲撃できるからな。強いぜ。ええ。


 って、うん? 待て!


 軍船が光った! 


 あれは、武器娘と合体した証拠! 


 能力UPして、飛距離伸びた戦艦砲を! 撃ってくるぞ!!!


「って、うおおお!!! 相手撃ち返してきた!?」


「!! これは、武器娘と合体したな! 能力あげてきてるんだ! だから届いてる!!」


「やべぇ破壊力だ! 船の体力が抉られた!!」


「緊急回避だァ!!」


「間に合わねぇ! ヒダール船長!!!」


「おう! お前ら! リオン達を守るぞ! それ! ガード! 呪ィィい!!」


「「「「「『『『『『うおおおお!!!』』』』』」」」」」


 さァ、きやがれ!! 俺らの元にィィい!!!


 ズガガガガガガガガガンンン!!! うおおおお!!!


 被弾しつつ、呪い!!!


 イエーーー!!!


「! HIT! 呪い発動で、受けたダメ―字を相手に与えまくり!! もっと沈没してます!!」


「よーし! いいぞ! このまま、リオン船団は、攻撃! 俺たちが防御だ! いいな!」


『『『『『『「「「「「うおおお!!!」」」」」』』』』』


 さァ、ドンドン攻めるぜ! 


 同時に、敵船の様子はどうかね?


 双眼鏡(課金アイテム・盗聴能力特大付)!!


「くそ! 不死身の海賊団め! なんていやらしい!!」


「大変だ! 提督!」


「なんだ!?」


「俺たちの船の後ろに、いきなり船が!!」


「!? なに!? ってうおおおお!!」


 あ、ドッゴォォォンンン!!! っと、船が体当たり!!!


 敵船、真っ二つだァァあ!!


 ヒューーー!!!


「良し決まったァ! じゃあ皆! 殺し、奪うわよ! いっけえええ!!!」


『『『『『「「「「「ヨーホー!!!」」」」」』』』』』


 おう! キャミー! ナイス!!!


 俺らに集中した敵の背後に、姿を隠して移動! そのまま奇襲! 


 混乱に乗じて、船に乗り込み! 暗殺! 


 盗む攻撃でアイテム・物資を盗む! ハイエナ戦法バリバリだ!!


 いいねぇぇえ~~~!!! へへへ!!!


「お姉ちゃんナイス!! じゃ、こっちも一気に行くよ!! ヒダールさん!!!」


「応よ! このまま、攻め込むぞ! 敵を轟沈させてやぇぇえ!!!」


「「「「「『『『『『うおおお!!!』』』』』」」」」」


 ――ドガガガンンン!!! ズッガァァァ!!! ドガァァあ!!!


『『『『『「「「「「!?!? ぎゃあああ!!!」」」」」』』』』』


 イエーーー!!!


 っと、言う風に!


 俺達、不死身の海賊団は、今日も海で海軍船団ぶっとばし!! 


 大量の素材と食い物と物資を、手に入れたのさァァあ!!!


 ヒューーー!!!!


 ああ、これぞ『不死身の海賊団』の戦い方!!!


 リオンと、悪魔娘となったピッキーによる融合召喚で! 爆破・リーチ倍増!


 遠い距離から、一方的に! 砲撃と、迫撃砲を撃ち! 削る!!!


 っで、撃ち返してきた相手の攻撃を! 俺たちの率いる守備船! 分厚い鎧のような船で受け! 『呪い』!


 相手の船に、大ダメージを返す訳! ヒューーー!!!


 そして、俺達に注目を集めさせて、やり合ってる間に!!


 キャミーたち盗賊系海賊団が、姿を消した船団で! 突撃!!!


 ああ、時に船を真っ二つにしながら! 時に、船に乗り込み、暗殺しながら! 


 アイテム・物資を盗みまくる! 


 ハイエナ戦法が、つよいのさ!!!


 んで、あとはそのまま全員で攻撃し! 海軍船団を破壊! 


 こうして! 海軍船団を10回! 轟沈させたことで!


 ――イベント・クリア! 悪のカリスマ・ゲット!


 皆で、PKイベント・クリア!!


 悪のカリスマ! ゲットだぜぇぇえ!!!


 ウイーーー!!!


「えっと、悪のカリスマでは、『自分・仲間・配下のNPCの能力UP』! 『悪評UP』!! 『悪系のイベントが起きやすくなる』!! だって!


「へーいいわね! 準備期間のクエストが多くなるだろうから、自己バフにいいじゃん!」


 そうだな。優秀なスキルだわ! ええ!!


 っと、リオンとキャミーと話し!


「いやァ、儲け儲け! 悪のカリスマに、豊富な物資! 最高です!」


「ありがとうございます! 儲かりました!」


「やっぱヒダールさんたちについてきてよかったよ!」


「はは、そう言ってくれると俺も嬉しいわ。ま、今後も頼むよ」


『『『『『「「「「「お任せあれ!! ウイーーー!!!」」」」」』』』』』


 って、仲間の初級~中級PKたちとも、雑談で盛り上がっていると!


 ――次回から、必殺技・修行クエスト開始です。


 ――それぞれの拠点にクエストの手紙が届きますので、拠点にお帰り下さい。


「「「「「『『『『『!!!』』』』』」」」」


 ついに、待ちに待った必殺技取得クエスト!


 そのアナウンスが来たのであった!!!


 故に!!


「ついに来たね! お姉ちゃん! 拠点の島に帰ろう!」


「そうね。じゃあ、ヒダールさん! 皆! バラけましょ! 次は、必殺技取得した後に!」


「ああ、必殺技取得した後に! また会おう!!」


『『『『『「「「「「オタッシャデー!!!」」」」」』』』』』


 俺たちは、海賊団を一時散会!!


 自分たちの拠点・島へと、帰ったのであった!!!


 で!


「あむあむ! おいしい♡!」


「そうですね! メナス! このナポリタン! ピザ! 美味しいです! ふぁああ~~~♡♡♡」


「焦らず食えよ。メナス、アラコ。料理はまだあるからな」


「「はーい! あむ! おっほおおお~~~♡♡♡!!!」」


 おそらく、海軍船団を滅ぼした位置から考えて。もっとも拠点の島……金稼いで買った、プライベート島……が、めっちゃ遠い俺は!


 仲間のNPC海賊たちに、運転を任せ!


 甲板にて、昼食!!!


 うん! 青い空の下、悪魔娘のメナス(元蛇モンスター)や、アラグネのアラコと、美味しいイタリア料理を食べながら! 


 海が織りなす、絶景を! 楽しんだのさァァあ!!!


 ヒューーー!!!


 ああ、いいねぇ!


 美女たちと一緒に美味い飯を食い! 涼しい風に撫でられながら!


 青い海の輝きと、南国の島を見て!


 時折跳ねる、イルカを見る!!


 最高の贅沢だ!


 一生してたいね! へへへ!!!


 っと、思ってたら!


「うん! 美味しかった! やっぱり、イタリアンは最高!!!」


「ですね! 私も美味しかったです♡! 満足! ムフー!」


「そうねぇ! っで、ヒダール!」


「なんだ?」


「食後の休憩に、あの空間に出る魔法見せて!」


「私も見たいです! マスター!」


 うむ! メナスに、アラコから、お願いだ!


 二人とも、好きだねぇ!


「いいよ。やってあげよう。ほらー」


「「!! わあああ!!!」」


 はい、空間魔法! 別名!


 『ファンタジア・エルドーン公式配信・投影』だ!


 ああ、実は最近。ファンタジア・エルドーンの公式が、ヨーチューブに動画上げてるんだよね。

 

 どうも大決戦イベントに向けて、モチベーションアップや、ユーザー増加を目的に、ゲームプレイ・紹介映像を出してるんだわ。


 これが結構面白くて、よく見てるんだが。


 一緒にいる二人も、同じように見て。


「今日はどんなのかしら?」


「前は、洞窟潜ってたよね!」


「釣りも面白かったわ! 私も釣ってみたい!」


「「ねー!!」」


 すっかり、ハマったらしい。


「! あ、ヒダール! 忘れるところだった! お菓子とコーラを所望するわ!」


「そうです! 鑑賞には、ポップコーンとコーラがないと!」


「いや、今飯食べたばっかだろ。満足って言ってなかった?」


「「コーラとポップコーンは別腹!(えっへん!)」」


「……どこで覚えてきたんだ、そんな言葉」


「「リオンが言ってた!」」


「あいつは……ろくなこと教えないなァ。まァ、分かった。一応、頼んどくか。お腹が空いたら、食べなさい。おーい」


「「わーい!!」」


 こうやって一緒に見るんだよ。


 ちなみに、二人は俺の膝の上に乗るのが好き。


 お供は、ポップコーンとコーラで、パクパク! ゴクゴク! 可愛いぜ! ええ!!


 でも、食べ過ぎはよくないからな。


 お腹と相談して決めなさい。


「じゃ、何を見るかなー」


「! 見て! ヒダール! 最新動画ってのがあるわ!!」


「ホントだ! それも二つも! あれあれ!!」


 お、ホントだ。


 えーと、『ファンタジア・エルドーンの基礎情報(最新)』と、『サブクエスト・プレイヤー海軍編、プレイ動画』って奴か。


 俺たちが、見てない奴だな。 


 じゃあ見てみよう! ぽちっとな!


「へー! こんな動きでるんだ! すごい!! 特に、刀の奴! おお!!」


「いいですね! 私たちも見よう見まねで出来るかも! 今度やってみよう」


「……確かにな。マジでできたら、かなりの戦力UPだ。ためしてみるかァ」


 初めに見たのは、ファンタジア・エルドーンの基礎情報についてだ。


 内容としては、ファンタジア・エルドーン独特の、『職業をいっぱい経験! または、武器を使って強くなろう!』ってことだ。


 どういうことかと言えば、普通のVRMMOは、一つの職を選んで、技御覚え。転職して、レベル1からレベル上げで、技を覚えるってことが多いだろう。


 しかし、このゲームだと、転職してもレベルが下がらず。


 レベル100なら、レベル100までの技・スキル・魔法などを、一瞬で覚える!


 すなわち、レベル上げがめんどくさくないってこと!


 更には、職業を変えなくても、別の武器を使い続けたり、魔法などを使ってたら、ガンガン熟練度が上がって、ガンガン技を覚えていく!!!


 そんな感じで、『すぐに百を超える技・スキル・魔法などを覚える』から! それらを自在に使って、戦うことになるのだ。


 これが、ファンタジア・エルドーンの大きな特徴だな。


 似たような技でも効果が違ったり、有効範囲や、フレーム、火力、クールタイムなどが違う、数多の技、魔法、スキル!


 それらを自分で選択し! 状況に応じて、繰り出し! 戦うのである!


 もしくは、リアルの武術・スポーツの技を行っても可能。


 ほんと、できることが多すぎる! 


 自由自在なゲームだぜ! ええ!!


 ちなみに、俺の場合は、基本的には狂信者の技をセットにしながら、ナイフや日本刀、鎌の技を用い。技を覚えてるな。


 それを、スキルツリーの要領で整えて、必要に応じて使い分けてる感じだが。


 いきなり使い分けるのは無理って人には、技のコンボを登録することをお勧めする。


 これはめっちゃ便利なシステムで、攻撃を選択すれば『相手との距離や、状況に応じて攻撃コンボを決めてくれる』! 


 そんな、オート・コンボ・システムだ! 


 与えるダメージは80%まで落ちるが、手軽にいろんな技を出せて、派手にバトれるぞ! 


 超お勧め! ええ!!


 で、そんな基礎攻撃技である、職業技、スキル、魔法に加え!


 更に、銃、サイバー・ビーム流、人狼ビーム流、エクター使い、カルマ武術を紹介だ! 


 これも状況判断で使い分けてるけど、コンボに組み込むこともできるぞ!


 ファンタジア・エルドーンのAIは結構優秀だから、誤爆が少ないのもいい点だ!


 オート・コンボを活用して、ストレスフリーで遊ぼう!(ダイマ)


「あ! 海賊出たわね!」


「おお、船デカい!! すごい! まァ、マスターの船の方が大きいけど!」


 そして、シーズン2では、これらに加えて、海軍/海賊の称号を追加って、説明に入った!!! 


 ああ、海軍や海賊は、職業じゃない。称号なんだ。


 これにより、共通技として、波乗り、凪、大渦、暴風、分身アタック、大渦ハリケーン、黒天殺を利用でき! どんな職業でも、大技を簡単に利用できる! 爽快感ある戦闘を実現!!


 また、海軍と海賊の差別化として、武器娘/悪魔娘があり! 合体装備や、融合召喚が紹介された。


 私たちが出てるー! っと、盛り上がるメナスたちが可愛いね! へへ!!!


(でも、この称号に関しては、これでよかったと思うな。マジで)


 称号とすることで、剣士でも、弓使いでも、暗殺者でも、狂信者でも、海軍/海賊の効果が出るってことだからな。


 つまり、火力が少ない職業でも火力が出せて、スピードの遅い職でも早く動ける! 


 そういうメリットがあるのだ。 


 それにより、初心者は、簡単に大技を出せて楽しいし! 


 熟練者では、もっと自由に技・スキルを組み合わせ! より高火力を出せる!


 まさに、『職業・技・スキルなどを、自由に組み合わせ! 実験し! 思いつくバトルを試せる』という、ファンタジア・エルドーンの自由度の高い戦闘を実現しているのだ。


 満足です! ええ!!


 ……ただ、一部のユーザーからは、『海軍/海賊はジョブ化してほしかった』という意見が、あるにはあった。


 っが、開発者から『それすると、武器娘と悪魔娘が、海軍と海賊の時しか。会話・デート・融合バトルができなくなる』と言われ。


 称号でいいです! となったのは記憶に新しい。


 それはそう。


 だって。


「悪魔娘の事! 良い感じで紹介されてるわね! ふふ~ん!」


「ああ、可愛く紹介されてるな。メナス」


「へへへ♪」


「マスター! これほしいです。 あ~ん」


「はい、あ~ん。おいしい?」


「~~~♡♡♡ おいひィ! もぐもぐ!」


 こういう、一緒にPV見て盛り上がって、スイーツをあーんしあう。


 可愛すぎる彼女たちと、海軍/海賊の時でしか会えないってのはキツイ。


 もはや、バトルだけの相棒ではなく、一緒に生きてる家族だからなァ。


 ジョブ限定で会えるってのは違うわ。


 いつでも会いたいぜ!! ええ!!


 だから、称号案最高!!!


 開発者ナイスです! ヒューーー!!!


「面白かったわ! 次は、何? 海軍?」


「海軍の冒険だって! 見てみよう!」


「まァ、気にはなるな。よし、スタートだぞ~」


「「イエーーー!!!」」


 そう思いながら、もう一方のPV! サブストーリー編を見る!


 内容としては、海軍の方のサブストーリー・クエストを一部乗せて、情報収集や様々な試みをすることで、物語が変化することを示していた。


 うん! 面白いよね! よくわかる!


 俺も、かなりサブクエやってるからな!


 こう自分で物語を! 展開を変えていく!! 


 不幸を幸せにもできるという魅力を知って、ユーザーが増えてほしいね! ええ!


 と思っていると! 


「!! キャプテン・ヒダール! 着きました!!」


「キャプテンの島が見えたぞぉぉお!!!」


「「「「「『『『『『イエーーー!!!』』』』』」」」」」


 NPCの海賊たちが声を上げ!


 俺が持ってる島に到着!


「お帰りなさい! キャプテン・ヒダール!」


「お帰り~!」


「待ってたわヒダール! 我が海賊!!」


「「「「「『『『『『お帰りィィい!!! ヒューーー!!!』』』』』」」」」」


 そう、海で泳ぐ人魚たちに出迎えられながら! 


 デカい港に停泊したのであった!!!


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