第31話 キャプテン・ビリーに栄冠を! チャリン・スキーに勝利を! その結果は!!


「うおおお!!! 進めぇぇえ!!!」


「キャプテン・ビリーに栄冠を! ボスに勝利を! ヒューーー!!!」


「プレイヤー攻撃するな! その暇あるなら進め! どうぜ無敵なんだから!!」


「進む奴は、ガンガン進んでいいぞ! ボスの柱は、俺らで守る!!」


「プレイヤーに、ボスの魂を折らせるかよ!!」


「呪い! 呪い! 呪ィィい!!!」


「毒撒け! 麻痺撒け! 眠り撒けぇ!!!」


「カッチコッチにしてやんよぉ! おらァァァンンン!!!」


 PKは、ガンガン無敵で進み! プレイヤーを破壊しながら、一直線に塔を目指す!!


 うむ! チャリン・スキーの柱を、数十人のPKで囲み! 攻め! 突撃し! 


 キャプテン・ビリーの柱を、数人のPKが守る!! 


 そのストロング・スタイルで、削っていく!!!


「攻め続けろ! あっちは無敵だ! 守りに入ったら、こっちが負ける!!!」


「サイバー・ビーム流も、エクターも、ドンドン攻めていけ! 遠距離は、魔法! 中距離は銃! 近距離は、攻撃で攻めろ!!」


「ビーム薄いぞ! なにやってんの!!!」


「もっと魔法撃てぇ!!」


「弾持ってこい! 弾! 弾ァァあ!!!」


 一方のプレイヤーは、PKの進行を数、魔法、スキルで止めながら! 


 光の速度や、ビームで! 塔の破壊を狙う!!!


 ああ、数を生かして、攻撃、魔法、銃! 


 魔法サイバー・ビーム流、獣サイバー・ビーム流、守護霊・パワー流! エクター使いなど!


 豊富な手数で、塔を削っていった!!!


 しかし!


「おっしゃァ! 見たかァ! 我らPKの方が優位ぞぉ! ヒューーー!!!」


「くそ、PKの方が削り早い!! ドンドン削れてく!!」


「そりゃあそうだろ! 相手30秒無敵だもん! 殺しても死なないから、塔の周りにわらわらいるぞ!!」


「止めきれねぇよぉ!!」


「ゲーム性崩壊してんぞ!!」


「PKの方が、数は圧倒的に少ないから、それゆえのハンデだぞ」


「それでも、強すぎィィい!!!」


「援軍で、プレイヤーの人数! 400超えてるのに、負けてるなんて!」


「嘘だろおい!!! あいて、せいぜい50か60だぞ!? ええええ!!!」


「なんとかしろぉぉお!!!」


 そのスピードは! PKの方が圧倒的に早い!!!


 うむ! 無敵ボディであるがゆえに、柱にマッハで近づけて! 


 突撃だけでダメージを与えられる、PKの方が効率が良いのだ!!


 プレイヤーも、傭兵たちを加え! 集中攻撃はしている!


 が、それでもPKの無敵・アタックの方が、繰り返し出来て早いのである!!!


 こうして、柱のHP差は、どんどん広がり! 


「もうだめかも! 差がヤバイ!」


「圧倒的すぎィィィ!!!」


「ちくしょう! ここまでかよ!!」


「運営対策しろや!!」


「ああああ!!!」


 プレイヤーのほとんどが、あきらめかけた。


 そのとき!!!


 ――ピコーン! レベル・アップです! 


 ――新しく、『新星☆爆破魔法! 明けの明星フラルゴ・ルシファー』を覚えました!


「え?」


 茜が、レベルUP! 


 うむ! 無敵が切れたPKを倒し、『PKは経験値が多いのでレベルUP』し!!


 新しい技! 新星☆爆破魔法! 


 明けの明星フラルゴ・ルシファーを覚えたのであった!!!


 それは、全魔力・全スキルポイントを消費して、放つ! 爆破魔法の奥義!


 50レベルで、覚える! 超破壊の御業!!

 

 その説明文を読み!


「……これ、いけるんじゃない?」


「これに賭けよう! 茜!!」


「え、唯、桃、本気??? ちょっと障害物多いから、射線通る場所見つけるの、時間かかるんじゃ」


「「じゃあ、超至近距離でやろう!!!」」


「ええ……」


 桃と、唯が、作戦を立てた!!!


 まず、桃が、獣サイバー・ビーム流の人狼となり、唯を攻撃!


 唯がガードして、その勢いを吸収しながら! アクター『鉄の乙女』の巨大鉄剣を、茜に払い!! 勢いを加算!!


 人狼+巨大鉄剣の勢いなら、魂の柱まで飛べるはず!!


 後は、至近距離で、明けの明星フラルゴ・ルシファーを放とうと! 提案したのである!!!


 すると!


「面白い話をしてるな。俺も噛ませてくれ!」


「どうせなら、至近距離でした方がいいよ! 私も手伝う!!」


 それに、話を聞いていた! 岩国伝次郎と、シルフィも乗る!!!


 そうして!


「~~~!!! 分かった! 分かったよ! こうなりゃやけだ! やってやる!!!」


 茜も、覚悟を決めたのさ!!!


 故に!!


「ドララララッッッ!!!」


「ふんふんふん!!!」


 人狼・桃の、斬撃ラッシュを! 伝次郎が受け! 


「ふん! カウンター!!!」


「OK! パリィ! 『鉄の乙女アイアン・メイデン』!!!」


 カウンターを、唯に!!


 それを受け、アクター! 『鉄の乙女』の巨大鉄剣で、茜へとカウンターしてぇ!


「!!! 来た! 飛んだァァあ!!! うおおお!!!」


 溜めに入った茜を、撃ちあげッッッ!!!


「角度よし。方向ヨシ。スピード……ここぉぉお!!!」


 シルフィのサイバー・ビーム流の射撃ビームが! 茜を、射る!!!


 そうして! 


「!!! あああ!!! ァァァ!!! あああ!!!」


 そう叫びながら! 茜は! シルフィの矢で! 


 キャプテン・ビリーの柱へと、マッハで運ばれていったのだ!!!


 ヒューーー!!!


 っで!


「!! HPミリ! チャリン・スキーの魂HP! ミリ!」


「いまだ! 落ちろぉぉお!!!」


「イエーーー!!!」


 PKたちの削りで、チャリン・スキーの塔が、崩れ落ちかけた!


 ほぼ同時に!


「!!! 着いたァァァ!!! うおおお!!! 明けの明星フラルゴ・ルシファーァァあ!!! どらァァあ!!!」


 至近距離に到達!!!


 新星! 発動ッッッ!!!


 世界は、白に塗りつぶされたのであった!!!

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