第30話 不知火当麻のあがき!! そして、後半三人称! 冒険者とPK! 運命の決闘バトル! 


「!! 復活! ゲームは、まだ終わってない!!」


 始まりの街員リスポーンし、すぐ確認したのは、ゲームが終わってないかどうか。


 うん。あの後、リスポーンまでは幽霊モードで観戦してたが、よみがえる数秒は、真っ白になって見えなくなるからな。


 チャリン・スキーさんが死んだのか、キャプテン・ビリーを返り討ちに出来たのか、把握できてないんだよ。


 っで、システムやメッセージのログを見て、まだ終わってないことに安堵!


(まだ、負けてない! まだ遊べる!!)


 そう思った俺は、即座にエクター・『紳士なのぞき魔』で、戦況を見ようとした!


 ……ちなみに、エクター使いは、自分のエクターが死んで、クールタイムになった後。


 プレイヤー本人が死ぬと、エクターをすぐに使える状態で、リスポーンできる。


 90秒とかのクールタイム待つ位なら、死んだ方が(早く使えるので)マシというのは、エクター使いでは割と有名な考えだ。


 俺は、クールタイム待つ派だけど。


 ……死ぬと所持金が減るんよ。


 紳士なのぞき魔は、攻撃手段無くて、俺が攻撃しないといけない。


 イコール、『戦力あげるためにゲーム内マネーを使う』から、マジで死活問題なのである。


 世知辛いね。ええ。


「さて、どんな状況――ピリリリ!! おん?」


 あれ? メール?


・チャリン・スキー

キャプテン・ビリーたちが来ます! 奴に対する手段があるので、奴の部下たちを倒してください!!!


 !!!


 え、マジでって!!


「!? うお、暗ッッッ!!!」


 うん! めっちゃ辺りが暗くなった!! 


 もっと言えば、デカい影が! 始まりの街に堕ちた!!


 上を見上げると!!!


「……え?」


「は?」


「嘘……」


 うっそだろ、マジで!!!


 ああ、これはめちゃくちゃ驚いた! 俺だけでなく、周りのプレイヤーも、上を見上げて呆然と、驚愕したよ!!!


 何やってんだPK!?


 何をどうしたら、『岩山基地が火を噴いて』! 『始まりの街の上に、落ちてくる』んだよ!!!


 山の下の方から火を噴いて! ロケットみたいに飛んで!


 落ちてきてるんだよぉぉお!!!


 うわあああ!!!


 に、逃げろおおおおッッッ!!! 


 ――ズッドォォォンンン!!!


 !!! わあああ!!!


 凄い衝撃! 地割れ、やっば!!!


 うん! あの岩山! 飛んでた岩山! 


 始まりの街に、落下! 直撃!!!


 ああ、始まりの街の中央に、深々と刺ささり! 


 衝撃で、街の建物をほとんどぶっ壊した、その岩山から!!


「さァ、暴れるぜ! これが、最後だ!!」


「「「「「うおおお!!!」」」」」


 キャプテン・ビリーと、PK達!!!


 そして!


「「「「「GGGGGAAAAA!!!」」」」」


「「「「「GGGGGOOOOO!!!」」」」」


 モンスターにゴーレムたちが! 湧きまくりィィい!!!


 そうして、戦場となった、始まりの街で!!


 最後の戦いが、始まったのさァァあ!!!


 うおおおお!!!


* * *


「「「「「行くぞぉぉお!!! おらァァあ!!!」」」」」


「わ?! モンスター連れて、PKどもが突撃してきた!!!」


「えっと、ワニ、蛇、蝙蝠、壺魔人、ゾンビ、骸骨兵士、鬼、蛇、鷹、リザードマン、ミノタウロス!! めっちゃ種類多い!! うわあああ!!!」


「くそ! 強いぞ!!! PKども! こっちも、始まりの街の罠で、対応しろ!」


「あいよって、ぐわあああ!!!」


「なんだ! どうした!? 爆発したぞ!!!」


「た、大砲だ! PKの奴ら 岩山基地の大砲を使って攻撃してきやがる! っぎゃ!」


「こっちもやり返せ!!」


「肉屋に仕掛けてる大砲使え!」


「魚屋の上に、機関銃隠してるからな! ハチの巣にしろ!!」


「銀行が要塞にしてくれてる! これで、やり合えるぞ!」


「銀行にあつまれ! やり返すんだ!!」


「オラァァあ!!!」


 岩山ロケット直撃から始まった、最後の戦い!!!


 豊富なモンスターと、大砲を使い! 攻めるPKたち!!


 始まりの街の罠や、設置武器を上手く使い! 対応するプレイヤー!!!


 銃弾、魔法、弓矢、斬撃、スキル、呪いが飛び交う中!


「さァ、いよいよファイナルだぜ」


「……」


 リスポーンした、茜、桃、唯、伝次郎、シルフィたち! 


 上位冒険者を率いた! チャリン・スキーと!


 ヒダール、リオン、キャミー、人食いの傀、ドス・ヤクザなど! 


 PKたちを率いた! キャプテン・ビリー!


 二人が、相対したのである!!!


 っで!


「もう、これ以上は逃がさねぇし、てめぇも逃げられねぇ。

ここで大人しく、決着。つけようじゃねぇか。なァ」


 キャプテン・ビリーの言葉を聞き!


 武器を構える、PKたち!!!


 それに対し、プレイヤーたちも武器を構え!


 このまま、決着をつけるかと思いきや!!


「私は、宣言する」


「今、ここでチャリン・スキーとキャプテン・ビリーを決戦場にいざない! 魂を、魂の柱ソウル・コルムナとする!!!」


「決闘魔法!!! 発動ぉぉお!!!」


 そう、チャリン・スキーが宣言し!!


 彼の体が、『光に包まれて消滅』!!


「!? な!? てめぇっ!」


 その宣言が終わった瞬間! キャプテン・ビリーの体も、同じように!


 『光に包まれて消えた』のである!!!


 そして!!


 ズゥゥゥンンン!!! っという、ドでかい衝撃と振動の元!!


 始まりの街の、東と西!


 PKの多い場所と、プレイヤーの多い場所に!


 それぞれ、デカい柱! 


 先っぽに、ドでかい宝石のようなものが付いた、塔のような建物が出たのである!!!


 っで!


 ――緊急クエスト! 最終決戦!!!


 ――チャリン・スキーが唱えた、『決戦の魔法』! それにより、チャリン・スキーとキャプテン・ビリーは、決戦場で戦い! その魂が、魂の柱ソウル・コルムナに移された!!!


 ――この魂の柱ソウル・コルムナに攻撃し! 破壊すれば! 破壊された者は、死亡する!!!


 ――PKは、チャリン・スキーの柱を壊せ! プレイヤーは、キャプテン・ビリーの柱を壊せ!!


 ――邪魔するものをぶっ飛ばし! 勝利を掴むのだ!!!


・キャプテン・ビリー

クソが! あの野郎! 直接対決を避けやがった!!!


お前ら、大いに暴れろ!! 俺の最後の力を受け取れ!! 盗賊らしさ、見せてやれ!!!


 ――『我ら闇の同胞』!! PK全員! 30秒! 無敵化!!


・チャリン・スキー

本当は、直接対決をしようと思いましたが、考えを変えたんです。


決闘で負けてから、あなたたちは背中を、魂を預けて戦うに値すると思いました。


だから、思いっきり暴れてください! 一緒に勝ちましょう!!!


 ――『我が仲間に光あれ』!! NPCを仲間に呼び! プレイヤーの味方を増やす!!!


「「「「「!!!」」」」」


「「「「「!!!」」」」」


 それを受けたプレイヤーとPK達は!


 それぞれ、倒すべき柱を見て!!!


「「「「「やったらあああ!!!」」」」」


「「「「「オラァァあ!!!」」」」」


 大激突!!! したのであったッッッ!!!


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