第26話 最終決戦その2! プレイヤー・不知火当麻の、観戦!!


「うおおお!!! サイバー・ビーム流! 『光の刃』! 『乱れ斬り』!」


「サイバー・ビーム流! 『乱れ撃ち』! 『分身アロー』! 『トルネード撃ち』!」


「はっはあああ!! 全部食らってやるよぉぉお!!! うおおお!!!」


「連続ワープ! 真空の刃! おらァ!!!」


 岩国伝次郎とシルフィ! VS 人食い鬼の傀! ドス・ヤクザ!


 因縁の戦いは、両者、すごいスピードの戦い!!! 


 うん! 移動するだけで木が吹っ飛び、地がえぐれ、森が揺れ!!!


 光の刃や、弓が飛び交い! それを食って能力を上げ、ワープの刃が走る!!!


 一瞬でも気を抜けば、死にかねない戦い!!!


 達人とは、これを言うのか!!


 そう思わせる激戦が、そこにはあった!!!


「はあああ!!! どりゃあああ!!!」


「はいはいはい! テッ! クワー!!」


 そして、視線を別に移せば、その他の上位プレイヤー VS 上位PKたちのバトルが目に入る!!!


 うん! 風間流空手の、風間義光と! バーサーク・ムエターイの殴り合い!!!


 あまりの速さ、重さに、木々が吹き飛び! 


 衝撃が、遠くの俺まで叩いている! いてぇ!!


「く! くそぉぉお!!!」


 ――マシンガン! ドガガガガガガガガガ!!!


「ははは!!! 無駄無駄無駄ァ! オーク・キングの肌は、銃を通さず! ここで死ね! 2丁マシンガン! ドラァァあ!!!」


 ――銃と魔法! ダダダダダダダダ!!! ズッガァァあ!!!


 その周囲では、追尾の2丁マシンガンを、撃ちまくる!! 2丁マシンガンだが! 


 その射撃を受けながら耐え! 魔法やロケランをぶっ放す! オーク・キングの方が、優勢!!!


 それに追い込まれた2丁マシンガンは、逃げようとする!


 が!


「隙あり! 2丁マシンガン! ココで死ねぇ! 『ジャイロ・突き』ィィい!!! っはあああ!!! ――ドス! ゴリゴリゴリィィい!!! って、え!?」


「!? ぎゃあああ!!!」


 その隙を見て、2丁マシンガンを突こうとしたらしい槍兵プレイヤー! 


 しかし、繰り出したその槍は、味方プレイヤーを突き殺してしまう!!!


「!? え、味方のプレイヤーに、俺のジャイロ突きが!? くそ、同士討ちか! 相変わらず、ふざけた能力だぜ! 悪役令嬢!!」


「ふざけたとは心外ですわね。これでも、真面目に殺しているのよ。オーッホッホッホ!」


「ちい! 死ねぇぇえ!!! 『爆炎魔法』! おらァァあ!!!」


 ――ゴォォォオオオ!!!


 その原因を、カルマスキル・同士討ちを使った! 悪役令嬢であると見た、炎の魔法使いは!


 炎の魔法を、悪役令嬢にぶっ放す!!!


 しかし!


「ホワイトアウト」


 ――カッキィィィンンン!!! ドガァァァンンン!!!


「!! ホワイトアウト・メイドか! くそ!!」


 全てを凍らせる、ホワイトアウト・メイドの煙に巻かれ、炎は消滅!! 


 無傷の悪役令嬢は微笑み、煙となっているホワイトアウト・メイドが辺りを凍りつかせる!!!


「いいぜ! 炎と氷! どっちが強いか! 決着を付けようか! おらァァあ!!!」


「アイス・ウエーブ」


 ――ドッガァァァ!!! ガッキィィィ!!!


 炎と氷でやり合う二人!


 空間を燃やし、凍らせ! 消滅する魔法!!


 森を燃やす火炎の津波を出しても、それを死の冬が飲み込み! 鎮火!


 肌を刺し、命を奪う大寒波が来ても! 灼熱の煉獄が燃やし尽くし! 状況を押し戻す!!


 まさに、互角の戦い!!


 それぞれのHPを削りつつも、決定打に欠ける!


 そんな状態が続いた。


 その時!!


「すきありィィい!! 『光輪斬』!!! っはあああ!!!」


「!? きゃ!!」


 そう! 別の侍プレイヤーが、飛び込み!


 光の刃で、霧状のホワイトアウト・メイドを一刀両断! 思いっきり、吹き飛ばす!


 そうして出来た、チャンスに!


 炎と侍が、更に追撃しようとしたところで! 


「影切り・斬首」


 ――ズババッッッ!!! ブッシャー!!!


「「!? ぐえ!!!」」


 そう! 謎の忍者に行動不能にされ! 首を飛ばされ! 炎の魔法使いと侍は死ぬ!! 


 でも! 


「え、エクター!『死のリプレイデス・リアクター』」


 ――私は、死を否定する!!!


「!!」


 炎の魔法使いは死ぬが、侍は蘇り! 

  

 そう! 守護霊装備だったらしい侍は、エクターの能力を発動!!


 『首切りの死』をなかったことにし! 蘇って、忍者をぶん殴り!!! 


「が!?」


 クリーンHIT! 悶絶する忍者!!


 そんな彼をそのまま掴んだ侍は! 空中に、ブオンと投げ! あ!


「空中・スクリュードライバーァァあ!!!」


「うおおおお!?!?」


 高速! スクリュードライバーだァァあ!!! 


 うおおおお!!!


 いや、すっげぇなァ!!!


 まさに、何でもありの超人バトル!!! 


 一瞬一瞬で、状況が変わり、攻守が変わり、派手な技が出て面白い!!!


 すごいなァ! 俺も、あんなふうに戦いたい!!


 サイバー・ビーム流もいいけど、エクターの固有能力も捨てがたい!


 迷うなァ!! ええ!!!


 でも、一番すごいのは!!!


「「「っはあああ!!!」」」


「「「どりゃあああ!!!」」」


 茜、桃、唯 VS リオン! キャミー! ヒダール! の神バトル!!!


 めっちゃ高等技術使いまくりで、ヤバい!!!


 うん!


「いくぞぉぉお!! 『正拳突き』! 挑発キャンセル射撃! おりゃあああ!!!」


「わにゃあああ ――ブォォォオオオ!!!」


「っく! 銃撃が重い!!!」


 唯VSリオン&ワニ・ピッキー! は、マシンガンやロケランを撃つ、ミニスカートのリオンと、火炎を吐くワニモンスター・ビッキー!


 それを守ろうとする、守護霊・パワー流の唯という展開!


 その有利は、リオンが握ってる!!!


 理由は、素手で攻撃をした瞬間に、銃を撃つ不思議な攻撃方法。


 一体、何をしてるんだ? と分からなかったが、それを盾のガードで防いだ唯が!


 ――ドカン!! 


「!? ぐは!!」


 と凄い音をたて! 後ろに大きくノックバックされたのを見て分かった!!


 あの不思議な攻撃→銃撃方法で、ガードを弾けるのか!?


 一体、どこで知ったんだ!? と俺が驚いている間にも!


「よし崩れた! ロケラン発射ァァあ!!!」


「わにゃあああ!!! ――ブォォォオオオ!!!」


 崩れた唯にピッキーの火炎や、ロケランが叩き込まれる!!!


 それを唯は! 『守護霊ガード! カウンター!!』っと、守護霊ガードで受け止め! はじき返す!!


 それに対し、リオンは、魔法を撃ちながら、キャンセル銃撃!


 また不思議な撃ち方だが、それで撃たれら銃撃が、唯の跳ね返した火炎やロケランに当たり爆発!!!


 その瞬間に、辺りに電撃や、火炎、氷結をばらまき! 唯を攻めた!!!


「!? ええ!? ちょ、なにこれ!? どうなってんの!?」


 ローリングで無事にかわしたが、唯はめっちゃびっくりしている!!! 


 俺も同意!! いや、これはすごい!!!


 魔法→挑発→銃撃で、攻撃すれば! 魔法能力込めた弾丸を撃てて、さらに魔法も発動できるのか! すっげえええ!!!


 一体どんな検証したら、それを発見できるんだ???


「ムー! 仕留められなかった!!!」


 でも、リオンは不満気。この戦法で、ダメージを与えたかったのに、無理だったのが悔しいらしい。


 再度、攻撃→挑発キャンセル→銃撃で、ダメージを狙う!


 それに対し、今度はローリングで躱しながら、距離を詰める唯!!


 っと、そこに!!


「しゃおらあああ!!!」


 格闘家で、サイバー・ビーム流の、チャイナドレス・桃が!


 光の速度で、飛び蹴りを放ち!!


「させるか! それ!」


 ――『力盗り』『返し投げ!』 ブオン!!!


「!? うわあああ!!!」


 それを、いろいろと見えそうで見えない、盗賊のキャミ―がセーブ!!


 そう! 桃光の速度の蹴りを、合気のように投げ! 唯とレオンから引きはがし! 


 1VS1を、調整したのである!!!


 ああ、こっちもすごい高度なバトルだ!!!


 桃VSキャミーは、光速でなぐる桃と! その猛攻を捌き、力を盗み、投げる! キャミーの合気勝負!!!


 それで有利なのは……。


「っはあああ!!! 『パワー・ラッシュ』! 『風神アパカ』! 『煉獄蹴』! 『雷神・アッパー』! ドラァァあ!!!」


「っふ! っは! っほ! 『力盗り』! 『返し投げ』! 『肩固め』! 『地獄車』! せやァ!!」


 うん! 互角!!


 桃の方は、サイバー・ビーム流を用いた、光速のラッシュで殴り! ガンガン攻めていく!!!


 腕を振るだけで、虚空が裂かれ! 蹴りを放つだけで、地面が抉れる!!!


 そのパワーある連続技に対し!


 キャミーの方は、その力を盗み! 投げ返す! 盗賊の盗みと合気風の投げが、強い!!!


 ああ、流石に全部は投げず、ナイフによる斬り、弾き!


 動きのフェイント、捌きなどを混ぜているが! あ!


「『力盗り』!」


「く! それ嫌い! バックダッシュ!」


 ――後ろに回転しながら、大きく下がる! 桃の緊急回避!


「甘いよ! 『右ストレート』! 挑発キャンセル投げ! おらァァあ!!!」


「!? 伸びッうわァ!!!」


 ――が、そこにキャミーが飛び込むように入ってきて! 腕を伸ばして、掴み投げ!!!


 そう! これ!! 相手の力を盗む『力盗り』と、挑発キャンセル投げのコンボがマジで強い!!!


 もっと言えば、桃の蹴りや突きを、『力盗り』で受け! 己のパワーとし!


 そのまま、一瞬素手で殴ってからの、キャンセル投げ!


 これで! 『少し遠くの相手も掴んで投げれる飛び込み投げ』となり!


 桃のHPを半分以上! 一撃で削る!


 大ダメージの必殺投げと、なるのだよぉぉお!!!


 ヒューーー!!!


 ほんと、やばい! 


 投げれる範囲広くして、更にダメージも上乗せって!


 あんなの、どうやって発見できるんだよ!!


 リオンの射撃もそうだけどさ! どうやってそれ見つけた!?


 有能すぎんよおおお!!! 


 んっほおおお~~~!!!


 っと、大興奮な俺だが!


「こッのぉ! 絶対ぶっ飛ばす! っはあああ!!!」


「『やっちゃえ・ワンワン』!」


「GGGGGAAAAA!!!」


 ――ガブぅぅう!!!


「!? きゃ!」


 桃も、俺を興奮させていくぅぅう!!! ああああ~~~!!!


 ここで、番犬かよぉぉお!!!


 ああ、そうだ! サイバー・ビーム流であり、大型犬の番犬もセットしている彼女は、光の速度で番犬を操れる、ビースト・テイマーでもある!!


 っで、そんな光速ワンちゃんによる噛みつきで、キャミーの行動が硬直だァ!!!


 まァ、番犬の攻撃は高威力・硬直付与の攻撃だからね! 仕方ないね!!


 ということで!


「しゃァ! ナイス! ワンワン! じゃ、私も行くよ! それぇ!!」


「風神アパカ! 風神アパカ! 螺旋・炎舞脚! 雷鳴蹴! デビルアッパー! ドラァ! 光速移動! 掴んでぇ! オラッッッ!!!」


「ヘブンズ・フォールぅぅう!!! はいいいい!!!」


 ――ドン! ドン! ガンガン! ガンガン! ドゴン! 斬斬!!


 ――ドラァー! ピュン! ガシ! グルルルルンンン! ズダァン! ドッガァァァッッッ!!!


「!?!? ちょ、ま! ぐわあああ!!!」


 決まったァァあ!!! オリジナル・コンボ!!! 高火力の、空中コンボだァァあ!!!


 うん! 硬直したキャミーに叩き込まれたのは、相手を浮かせる風神アパカ! 


 これを、1発でも与えて、相手を浮かせると! 相手にすごい不利フレームが発生しつつ、長い硬直時間が発生!


 もっと言うと、『桃が空中コンボを続けやすくなり、相手は空中移動や、受け身、身代わりなどが出来なくなる』のだ!


 っで、それを2発打って、十分有利フレームを稼いだ桃は!


 そのまま、螺旋・炎舞脚! 


 ジャンピングしながら、くるくると回りつつ! 足に炎を纏わせ放つ! 連続の回し蹴り!!


 それをキャミーに食らわせて、ダメージを蓄積させる!!


 っで、フィニッシュの回し蹴りで爆発が起き! 大きくキャミーが飛ばされるので!


 ここで、雷鳴蹴による拾い! 

 

 ああ、サイバー・ビーム流の光速を得た雷鳴蹴は、拾い技として優秀だ!


 どんなに相手御離れていても、ワープしての連続跳び蹴りを放ち! 相手が地面に落ちる前に、蹴りあげられるのが強い!!


 それを、桃も分かっていて! コンボに組み込んだのだろう!!


 っで、そうして拾ったキャミーを! 今度は、真上にぶっ飛ばす! デビル・アッパーで、ぶっ飛ばし!!!


 黒い雷を伴って放つ、禍々しいアッパーは、溜め時間が少し必要で。普通のバトルでは、ちょっと使いにくい。


 でも、相手が動けない空中コンボで使うなら、最適な技だ!


 火力もかなりあり、これでダメージを稼ぎつつ! キャミーを上に運べる!!


 そうして、一番上に跳んだら! サイバー・ビーム流の光速移動! 


 空中のキャミーによって、掴み! フィニッシュ!


 ヘブンズ・フォールを発動させる!!!


 ヘブンズ・フォールは、空中で相手を掴み、グルグルと大車輪のように回転しながら、相手をたたきつける! 投げ技だ!!


 ダメージそのものも高く、加えて『高所からの落下ダメージ』も加算されるので、空中コンボの締めとしては、最適な技の一つだろう!!!


 これにより!!


「HPが8割吹っ飛んだね! つまり、残りは2割! 私の残りは4割! こっちが有利だ!」


「ワン!」


「……」


「回復ポーション持ってるでしょ? 使っていいよ?」


「使った瞬間に、光速で殴りに来るでしょうが」


「ピンポーン! 大正解! じゃ!」


「そろそろ、決着つけようか!」


「ワフ!!」


「っち! 追い込まれちゃったねぇ……」


 キャミ―のHPは、8割が粉砕!!!


 桃と番犬のワンワンが、有利を得た!!


 これは決まったかな? 


 このまま、桃が勝ちそうだって!?


「はあああ!!! エクスプロージョン!!!」


「いってぇ! リベンジ・リリース! おらァァあ!!!」


 ――ドッゴォォォンンン!!!


 うわあああ!!!


 あっぶねぇ! 桃とキャミーに夢中になってたら、茜とヒダールの戦闘余波で、ぶっ飛ばされた! 


 桃たちと少し離れたところでしてるはずなのに、破壊力マジヤバイ!


 わ! 俺のHPも減ってるじゃん! 


 回復回復! 死ぬ死ぬ!!


 ふー! やっべ! あそこはもう、ヤバい! ええ!!


 別次元のバトルしてるよ!! うん!!!


「魔法・サイバー・ビーム流! 発動! 火炎、爆破、氷結、雷撃、重力、風刃魔法!!! まとめて発射ァァあ!!! ドラァァあ!!!」


 サイバー・ビーム流モードである茜の魔法! 光速で放たれる、火炎、爆破、氷結、雷撃、重力、風刃魔法!!


 一瞬でも気を抜けば、即死まで余裕で持っていかれる! 必殺魔法のコンボを!


「おお! いいダメージ! 痛みィ!! 返すぜぇ!」


「リベンジ・リリース! ひゃっほおおお!!!」


 ――ブォォォオオオ!!!


 ヒダールは、食らって体に貯め込み! 数倍にしてリリース!! 茜へと、ぶつける! 


 茜はそれを、魔法吸収呪文で対処! 


 MPを回復し、スピードやパワーの全能力を上げた!!!


 しかし!


「いやっほおおお!!! 無限ジャンプ・アタック!!! っしィィい!!!」


「!! っく!」


 その隙に! ヒダールが無限ジャンプ・アタックで、接近して! 死神の鎌と刀で切りむすび!!!


 茜は、魔力壁を作って、ぶっ飛ばそうとするが! ヒダールは、二段ジャンプ透かし! 背後アタック! 


 さらに、眼や動きのフェイントを与えて、魔法の使用を中断させ! 鎌と刀で、斬りまくり!!! 


「っく! こ、このぉ!!」


 苦戦に、顔を歪める茜!


「どうしたァ? 魔術師! 接近戦は苦手か? ヤハハハ!!!」


 余裕そうなヒダール!


 強い!!! 上手い!!! プレイヤースキルが、高すぎる!!


 ああ、二人のバトルを見るだけで、こういう技術があるのか! こんな戦術があるのか! 魔法って、こういう使い方もあったなんて! っと、知らないことを知れて、楽しい!!!


 しかし、これはさすがにヒダールが勝ちそ――封印! え?


 えええええ!?!?


「!? うおおおお!?!?」


「フーフー! っや、やっぱ、あなたはすごいです! 私の魔法や攻撃では、勝てなかったか。でも!」


「勝ちたいんで! 結界仕込んどきました♡」


「これで勝利です! ブイ!」


 さ、誘い込んだ!


 茜の奴! 結界を仕込んだエリアに、ヒダールを誘い込み!!!


 ずっと攻めさせて、受けて、誘導してたんだ!!!


 おっしゃァ! これはデカい!


 ヒダールを落せるのは、でか――パキン! 結界破壊!! ……。


 え?


「……え?」


「シャァァア」


「おお! メナス! サンキュー! 結界壊してくれたんだな! よーしよし!!」


「~~~♡♡♡」


 !?!? えええ!?!?


 っへ、蛇! ヒダールの黒いコートから出た、蛇のメナスが! 封印壊して! 


 ヒダールを助けたァァあ!?!?


 っはあああ!?!?


 そんなのありィィィ!?!?


「よし、俺を噛め!」


「ガブぅ!!」


 ――ヒダールは猛毒に侵された!!


「っしゃァ! 猛毒ゲット!! っで!!」


「呪ィィい!!! ひゃっはあああ!!!」


 ――プレイヤー全員、毒状態に!!!


「「「!? うえ!?」」」」


 ええええ!?!?


 ヤバイ! 茜達をはじめ、辺りにいた上位・中位・下位プレイヤー! 全員が、毒にされたァァあ!!! 


 やべえええ!!!


 まずいぞ! まずいぞ! 


 毎秒毒ダメージもまずいけど、それ治そうとしてる隙を、PKに狩られてもヤバイ!


 俺らはまだ大丈夫だけど! 毒消し頼まなくちゃ! 


 うおおお!!!


「これは、まずいね……!!!」


「茜! 合流!」


「私も来た!」


「! 桃! 唯! 無事!?」


「あたしは、ダメ! 毒くらってる! あと、殺せそうだったPK逃がした!」


「私も毒! 私の場合PKに押されてたけど、仲間逃がしに行って助かったって、あ!」


 ! あ! 茜のところに、桃、唯、合流!!


 誰も死ななかったが、毒状態か。ヤバいなァ。


 っで。


「ヒダール! 合流!!!」


「合流です! 生きてまーす!」


「おお、リオン、キャミー、ピッキー、無事でよかったぜぇ。死んでないよな?」


「あたしは元気デース! ピッキーもね! お姉ちゃんが危なかったけど」


「いや、マジで危なかった。サイバー・ビーム流と番犬の組み合わせ、マジでヤバイって」


「ほー。強そうじゃん。これは面白くなりそうだ」


 ヒダール、リオン、キャミー、ピッキーも合流!!!


 茜達の前に、立ちふさがる!!!


 それに対し!!!


「……毒状態になった以上。出し惜しみはなしだね」


「そうね~。マジで強いっぽいし。やろうか」


「賛成! じゃ!!」


「「「解放!!!」」」


 彼女たちは、本気を出した!!!


 そう!!


「とはいっても、私は変わら員だけどねぇ。とりあえず、ポーションがぶ飲み! 魔力全回復だァ! おらァん!!!」


 ポーションがぶ飲み! 魔力全開! 


 魔法サイバー・ビーム流! 茜!!!


「いくよ! ワンワン! 合体!!」


「ワオン!!」


「っはあああ!!!」


「獣サイバー・ビーム流! 人狼スタイル!! ワォォォンンン!!!」


 大型番犬のワンワンと合体! 


 獣サイバー・ビーム流! 人狼娘となって、ワオオオンンン!!! な、桃!!


「守護霊・パワー流! 進化!」


「我がエクトプラズマ!! アイアン・メイデン!!」


 守護霊の中に、エクトプラズマという存在を見つけ! 使いこなした発見者!


 エクトプラズムは長いから、エクターにしようと発言し! その教えを守護霊使い達に教え、爆発的にエクター使いを増やした、我らエクター使い派のボス!! 唯!!


 そんな彼女の側に漂うエクターは、鉄のドレスを纏いし、美女型のエクター!


 その能力は、鉄の柱を生やす能力! 故に、『鉄の乙女《アイアン・メイデン》』


 世界最初のエクター使いの力!! 生で拝んで、驚きやがれぇぇえ!!!


 うおおおお!!!(大興奮)


「すっごいことになってるなァ……めっちゃ面白そう!」


「……まァ、一人と一匹より、一人の方がやりやすいかしら?」


「わにゃあああ!!!」


「シャァァア!!!」


「ふははは!!! おもしれぇ!! いいぞ!! こい!!!」


「俺たちを、倒してみろやァァあ!! イエーーー!!!」


 彼女たちを見て、怖気づくどころか、逆に士気を上げ!


 そう言った、ヒダールの声を合図に!!


「「「!!! っはあああ!!!」」」


「「「どりゃァァあ!!!」」」



 両者・大激突!!!


 激しい衝撃が、俺を襲ったのであったァァあ!!!


 うわあああ!!!


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