第25話 シーズン1の最終決戦!! スタート!!!


 ――イベント開始時刻となりました! これより、イベントが始まります!!!


 そう宣言された直後! PKとプレイヤーは、強制ワープされた。


「お! ここは!」


「岩山基地!」


「まァ、罠仕掛けてるし。そうなるわな」


「ここで迎え撃つ感じか」


 PKは、勝手知ったる岩山基地に! 


「!! え、ここって!」


「何度も見たから知ってる。静かな森だな」


「始まりの街じゃないんだ」


「街や銀行に罠を仕掛けてるからな。使うなら、逃げるなら、街まで下がらないといかん」


「っま、そうそう負ける気はせんがね」


「せやな!!」


 プレイヤーは、静かな森……岩山基地と、始まりの街の間の森に、出現したのである!!


 ――簡単にルールのおさらいをします! ルールは、PKはキャプテン・ビリーが大将! プレイヤーは、チャリン・スキーが大将!!! とした、殺し合いです!!!


 ――全員で戦い、キャプテン・ビリーを倒せば、プレイヤーの勝利! チャリン・スキーを殺せば、PKの勝利!!!


 ――制限時間は1時間以内!! 危うくなったら、それぞれの拠点に入って、罠を使ってもいいし! 相手の基地に入って、物資や武器を盗んだり! 破壊してもOK!!!


「まァ、数日前に告知合った通りか」


「ふんふん。せやな」


「ようは、無限脇の俺らが、チャリン・スキーを狙うってことやね。せやな」


「大砲の準備整えとこ」


「俺も!」


「私たちは、キャプテン・ビリーを狙う訳ね」


「ああ、数で押していこう!!!」


「まずは、岩山基地につっこむか」


「数で攻めるぜ! ええ!!」


 特に問題はない様子の、PKとプレイヤーの両者。


 数日前に、運営から通知されたルールと比べても変更はない。


 それを確かめ、緊張をほぐし。集中を高め。


 彼らは、すぐにでも戦えるよう。臨戦態勢に入った。


 そして!


 ――プレイヤーとPKは、リスポーン可能だ!! 盛大に殺しあぇぇえ!!! イエーーー!!!


 バトル開始を告げる、その宣言を聞いた直後!!!


「「「「「!!! やるぞぉぉお!!! うおおお!!!」」」」」


『『『『『ヒャッホーーー!!!』』』』』


 プレイヤーとPKたちは、速攻で!


 攻撃を仕掛けたのである!!! イエーーー!!! 


「おらあああ!!! 撃て撃て撃てぇぇえ!!!」


「魔法部隊は、後方で撃ちまくれ! 銃撃部隊は前へ!!」


「大砲! ガンガン! うてぇ!!」


「弓矢部隊は、進んで射て! 銃撃部隊と、カバーしあえ!!」


「投石器用意!! 集めて、撃てぇぇえ!!」


「「「「「『『『『『!!! うおおお!!!』』』』』」」」」」


『『『『『「「「「「!!! ぐわあああ!!!」」」」」』』』』』


 まず動いたのは、プレイヤー側!!


 サイバー・ビーム流の有効時間を考えて、まずは普通に! 魔法! 銃撃! 大砲! 弓矢! 投石器を用いて、攻める!!


 それを援護に、プレイヤーは走り!


「いいぞ! そろそろ、サイバー・ビーム流! 解放! PKどもに、接近戦を仕掛けろぉ!!」


「「「「「おおお!!!」」」」」


 PK軍団に、接近戦を仕掛けようとした!!


 っが! 


「!? ぎゃ!」


「ぐえ!」


「ぎゃ!」


「!! あ、足が止まった!?」


「!! 罠か! くそおおおお!!!」


 PKたちが、森にしかけていた罠が発動!!!


 接近戦を仕掛けようとした、プレイヤーたちの!


 光速の攻めを、止めたのである!!!


 故に!!


「いまやァ! 撃て撃てぇ!!」


「マシンガンで、風穴開けたる!!」


「へい! ヘッショ! ライフル最強! ヒューーー!!!」


「オラオラオラァ! ミニガン無双じゃーい!!!」


「はやてロケラン! いやっほおおお!!!」


「我が大砲の錆にしてくれるわ! ドッカァァァンンン!!!」


『『『『『「「「「「!!! ぎゃあああ!!!」」」」」』』』』』


 罠で止められた、プレイヤーたちに! 


 岩山基地から、大砲、銃撃、を撃ちまくるPKたち!!!


「くそ! こっちも撃て! 倒せぇぇえ!!!」


「「「「「うおおおお!!!」」」」


『『『『『どりゃあああ!!!』』』』』


 それに負けじと、プレイヤーも撃ち返し! 


 PKとの撃ち合いが、加熱していく!!!


 その、刹那!!


「いまだ! プレイヤーの後ろから攻めろ! おらあああ!!!」


『『『『『「「「「「おりゃあああ!!!」」」」」』』』』』


「!? ぐわあああ!!!」


「な、なん! ぎゃ!」


「!? 何が起こった!!」


「背後だ! 俺たちの背後から、PKたちが! 一斉に襲ってき――斬! ぎゃ!?」


『『『『『「「「「「死ねやァァあ!!!」」」」」』』』』』


「「「「「『『『『『!!! ぐわあああ!!!』』』』』」」」」」


 なんと、透明化したPKたちが! 


 プレイヤーたちの後ろから、襲い掛かったのだ!!!


 ……しかし、なぜ、岩山から銃撃・砲撃をしていたはずのPKたちが、奇襲を行えたのか。


 その理由は!


「おお! 奇襲大成功だな!! 『ゴーレム作戦大成功』だぜ! へへ!!」


「ああ、まさかプレイヤーも、岩山基地にいる撃ち手が、『ほぼゴーレム』! 残りのPKが、『プレイヤーの後ろに潜入していた』とは思うまい!! へへ!!」



 そう! 岩山基地で銃や大砲を撃っていたのが、少数のPKたちと、ゴーレムだったこと!


 もっと言えば、ゴーレムに銃を持たせ! 撃たせたり!!


 スイッチを押すことで、大砲が発動するように仕掛けをし!


 一斉射撃を、していたからであった!!!


 故に!!


「ヒーハー! マシンガン! 『乱れ撃ち』ィィい!!! ひゃー――!!!」


「『バック・アタック』! 『辻斬り』! 『真空の刃』! 複数まとめて、せいやァァあ!!!」


「うおおおお!!! 『エクスプロージョン』! 『紅蓮の大爆破』! 『竜巻・タイフーン』! 『複合魔法・ダイナマイト・サンダー』! ドッガァァァンンン!!!」


「『カルマ・スキル! 毒撒き』! 『斧技・一刀両断』! 広範囲に毒を巻きつつ、切り捨てぇぇえ!!! キャァァァ!!!(猿叫)」


 PKたちによる、大暴れで! プレイヤーは、狩られまくり!!!


 うむ! 銃を撃ちまくって、プレイヤーをハチの巣にし! 接近戦では、ズンバらり!!


 魔法も撃って、カルマ・スキルも使いまくり!


 プレイヤーを、ドンドン減らしていったのである!!!


「やらせるか!! サイバー・ビーム流! 発動!!!」


「「「「「『『『『『っはあああ!!!』』』』』」」」」」


 それに対し、中級以上のプレイヤーたちも!


 サイバー・ビーム流を発動!!!


「ぎゃ!」


「が!」


「ぐえ!」


「ごえ!」


「のっへ!」


『『『『『「「「「「!!! ほっげえええ~~~!!!」」」」」』』』』』


 光の速度で、森を駆け回り!!


 半数以上のPKを、切り捨てッッッ!!!


 イエーーー!!!


「うおおおお!!! すっげえええ!!!」


「あ、あんなに強いPK達を一瞬で! 斬り飛ばし!!!」


「PKの数は、半分以下に減った! リスポーンも時間はかかる!! すぐには来ない!!!」


「いける! これ、いけるぞ!!」


「形勢逆転だァァあ!!!」


「「「「「『『『『『うおおお!!!』』』』』」」」」」

 

 その活躍に、残りのプレイヤーたちも奮起し!


 このまま攻め返すぞ!! っと、盛り上がった!


 その時!!


「『分身』! 『暗殺』! 『ワープ斬り』!」


「「「「「!?!? ぐわあああ!!!」」」」」


 ワープ斬りで、複数のプレイヤーを斬り捨てた! ドス・ヤクザ!!


「ぎょうさんおるねぇ! そいや! 『影食い』! 『吸い込み』! 『飲み込み』!」


『『『『『!? ぐえええ!!!』』』』』


 中級プレイヤーを襲い食った、人食いの傀!!


「はい、『首狩り』! 『首狩り』! 『首狩り』! 無限・ジャンプ・アタックぅぅう!!! 斬ンン!!!」


『『『『『「「「「「がああああ!!!」」」」」』』』』』


 死神の鎌と一撃の刀で、数多の中級・初級数プレイヤーを狩る!!


 不死身のヒダール!!! 


「リオン! 合わせて! それ!」


「了解! オラァァあ!!! ピッキーも! やっちゃえ!!」


「わにゃあああ!!! ――ゴォォォオオオ!!!」


『『『『『ぐわ!』』』』』


「「「「「ぐえ!」」」」」


『『『『『「「「「「ほ、炎が! ぐわあああ!!!」」」」」』』』』』


 マシンガンで、十数人を倒すキャミーに、ロケランで周囲をぶっ飛ばすリオン!!


 口からの火炎放射で、プレイヤーを追い詰める! ピッキー!!!


 そして!!


「うおおおお!!! ムエターィ!!!」


 中級プレイヤー10人をKOした、バーサーク・ムエターイ!!


「ドラドラドラァァあ!!! ヒャッハーーー!!!」


 二十数人を倒す、追尾の2丁マシンガンに!


「撃ち合いなさい。切り合いなさい。死になさい」


 多くのプレイヤーや、中級プレイヤーを同士討ちさせる!


 悪役令嬢!!


「『ホワイトアウト』。皆さま、どうかお眠りください。永遠に」


 自身が白い煙となって、数十人のプレイヤーを凍死させた!


 ホワイトアウト・メイド!

 

 ――斬! 斬! 斬!!! ブシャーーー!!!


「……任務完了」


 残りの中級プレイヤーを、全て行動不能にして殺す! 


 謎の忍者!


 っという風に!!


 上位PK達が、大暴れし!


 中位プレイヤーたちを、食いまくったのである!!


 かくして!!!


「人食いの傀! ドス・ヤクザ!」


「ここで会ったが100年目! 絶対にやり返す!!」


「久しぶりやねぇ! ほな、やりまひょか!」


「光のエルフか……どうするかねぇ」


 岩国伝次郎とシルフィ! VS 人食い鬼の傀! ドス・ヤクザ!


「!! あれって、不死身のヒダール!?」


「間違いないよ! PKのトップ・プレイヤーの一人だ!」


「すごく強そう! 相手にとって、不足なし!!」


「「「勝負! 勝負! ウイーーー!!!」」」


「おや、熱烈なラブコールですね!」


「受けてたちましょう!」


「わにゃあああ!!!」


「いいぜ! 俺を倒してみろぉぉお!!!」


「「「うおおお!!!」」」


 茜、桃、唯 VS リオン! キャミー! ヒダール! 


「勝負じゃ! ムエターィ! 風間流空手! 義光! 参るッッッ!!!」


「俺は、オーク・キング! 分厚く硬い皮膚は、天然の防弾肌となる! お前を殺すぜ! 2丁野郎!!!」


「同士討ちの悪役令嬢か。ヤバい相手だぜ! ええ!!」


「あんたはホワイトアウト。俺は火炎だ。勝負しようぜ! へへ!!」


「ゆらり……」


「ムエターイ!!!」


「ヒャッハー! ヒャッハー! ヒャッハーーー!!!」


「うるさいですわ! このマシンガン馬鹿! 黙らないと、あなたから殺しますわよ!!」


「大勢のお客様ですね。氷像にしないと(使命感)」


「……任務開始」


 その他の上位プレイヤー VS バーサーク・ムエターイ! 追尾の2丁マシンガン! 同士討ち・悪役令嬢! ホワイトアウト・メイド! 忍者!


 そんな、上位プレイヤーたちと、上位PKたちとの! 大バトルが!!


 盛大に始まったのであった!!!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る