第24話 PKサイドのJK・篠川カスミ! 最終決戦前に盛り上がる!


「もぐもぐ! ピザおいし!(いよいよ、イベントね!)」


「ぷっはあああ!!! このカクテル・うっめえええ!!(頑張っていこう!!!)」


「ケーキ美味しィ♡! これで、太らないとか、サイコー―ー!!! ヒューーー!!!(この日のために、できることはした!)」


「暴れるぜぇ!! チキンうっめえええ!!!」


「「「「イエーーー!!!」」」」


 そう、私たち盗賊姿のJK4人組は、岩山ダンジョンの地下にある、PK広場。


 その更に地下にある、サイバーパンクなバーの中で! 『未成年用・カクテル』を飲みつつ、盛り上がった!!!


 現役の女子高生で、学校の友人で組んでいる私たちは、ここでサイバーな(ノンアルコール)酒盛りをして、バフを積み! 戦のが基本である!! へへ!!!


 ちなみに、食べてる料理は、フライドポテト、フライドチキン、シーザーサラダ、ピザ、トマトとニンニクのスパゲッティ、チキン南蛮、ケーキなど! 


 カロリーを気にしなくていいので、美味しいものをチョイスしまくってりう!!! 


 イエーーー♡♡♡!!!


 あと、お酒もまだ楽しめる年齢ではないので、年齢制限により炭酸ジュースを飲んでいる感じだ。


 ちょっと残念だが、しょーがない。酒の味は、20までとっておこう。


 なお、未成年用でも飲み過ぎると、視界が歪んで、千鳥足になる模様。


 飲みすぎデバフは、適用されるらしい。


 これでモンスターやプレイヤーに挑むと、なすすべなく死にます。


 飲みすぎ、ダメ。絶対!(迫真)


「いやーでも、そろえにそろえたなァ。モンスター増やしたし、 銃も、めっちゃそろえた! これは勝てるでしょ!!!」


「基地もバージョンUPで、罠を張り! ゴーレムも作った!! ルール的に、キャプテン・ビリーを守れば負けないからね! これで、勝てるかクリスはグッと上がってる! ふふん!!」


「相手のデータも盗んで、ダメージUPもしてるし! カルマ・ポイントも十二分にあるし!!」


「勝てるぞ!! うおおお!!!」


 うん! 勝って美酒に酔うんだァ!!

 

 てなわけで、予行演習! 死神の春香、呪術師のメリー、盗賊の覇龍! かんぱーい!!!


 あー、おいし!!! 酔えないけど最高!!


 これに勝利が加われば、もっと美味しいに違いない!! へへへ!!!


 それに、イベント終わったら、リアルでも集まって! 祝勝会してもいいしね!


 まったく、夢が広がるなァ! 


 たのしーーー!!! うへへ!!!


「っで、そういえば、攻め方ってどうするの?」


「基本、好きなように! 暴れまくるって感じだよね!」


「そうね。どう考えても、PKは連携しないから。一つの、プレイヤーに勝ってことには集中するけど、個人は好きなように暴れるからね」


「それはそう。てか、その方が強いし、当然かなって」


 そうね。まァ、いつも通りでいいでしょう。


 ただし。


「ガチ勢とかの近くには、いない方がいいと思うわねそこは注意よ」


 マジで嫌な奴もいるから、そこは避けよう。


「ああ、なんか邪魔したとか言ってきそうだしな。そこは避けよう」


「えー、でも、目視で確認するのだるくない?」


「そこで、システムのブロック機能使いなー。厄介なガチ勢と合いそうになったら、ゲーム側がお互いに視認したり、干渉しないように、透明化とかワープとかで、対応してくれるから」


「え、マジで!?」


 マジよマジ。ホント、神システムよ!


 発見者のヒダールさん! 報告者の、キャミーさん! マジ感謝!!


「ヒダールさんが見つけて、キャミーさんが掲示板に上げてくれてたよ。これで、ガチ勢と事故らないって」


「おー! さすが! 技術やヒダールさん!! 発見力がすごい!!!」


「あの人、流れとか透かしとかも発見した人だよね。プレイヤー・スキルすっごいわァ」


「きちんと話を聞いてくれるのもいいよね。連携できるし」


「一緒にいる人たちも、良い人だよ!」


「それそれ! キャミーさんも、妹のリオンちゃんも話しやすくていいし、あの3人はPKの善人! 神ですわ! ええ!!」


「お、3人じゃなくて、3人と1匹だぞ! ピッキーちゃんがいるだろぉ?」


「3人と2匹なんだよなァ。ピッキーに加えて、蛇のメナスちゃんがいるから」


「というか、他にも善人はいるよ!!」


「そうね。ドス・ヤクザさん、悪役令嬢さん、ホワイトアウトのメイドさんとかね」


「皆、人の話聞いてくれるし、優しいし、コミュニケーション取れるからね! いい人だよ!!」


「今思ったけど、良いひと基準、相当低くない?」


「PKだぞ? そんなもんだろ」


「そういえばそうでした」


「だな~」


「あれ? 人食いの傀は?」


「胡散臭いからなし」


「えー。でも、まァ分かる」


「ちょっと信用しきれないわ。あいつ。プレイヤーに情報流した疑い有るし」


「あー、そういやそんな話もあったっけ」


「しかもそれ、本人が広めたらしいしね」


「ええ……」


「ちょっとよくわからないですね」


「だから、あんまし話そうと思わないかな。何考えてるかわからんし。情報流されてもやだし」


「あー。実害があるかァ」


「納得」


「なるほどねー。じゃ、2丁マシンガンは?」


「もっとない」


「話ができない」


「ただのトリガーハッピーな件」


「だよねー」


「そもそも話通じないのよねー」


「それな。あいつ叫ぶだけで、うるさいし。合わない方がいい」


「あいつ嫌いだわー。何度かフィニッシュ横取りされてるから。めっちゃうざい」


「「「それはわかる」」」


 乱入して、フィニッシュ盗みは絶許。


 よく4人でフルボッコにして、殺したわ。ええ。


「そうね。自分から振ってなんだけど、あれはなかったな。あれと比べたら、ムエターイの方がいいわ。実は紳士だし」


「実はってか、結構紳士だと思うよ。あれで射線とか気を配ってくれるし、合うと挨拶してくれるし、情報交換してくれるし、アイテム交換もできるし」


「それ、普通にいい人ジャン。ヒダールさんレベルの聖人じゃん」


「ほんそれ。ただ、気分が乗ってくると、突っ込んでいっちゃうけど」


「そこはしゃーない。近接ファイターだし」


「近接は、突っ込むのが仕事だから。しゃーないって」


「まァねー」


「そこらへんかなァ。聖人というか、会っても問題なさそうなのは」


「忍者は?」


 ん? 忍者?


「だれそれ?」


「なんか、数回見たことがある人なんだけど、全然話せてないんだよねぇ」


「ふむ。攻撃を受けたことは?」


「なし」


「スリは?」


「なし」


「ナンパは?」


「なし」


「ストーキングは?」


「なし」


「モンスターやプレイヤー戦で、いきなり乱入してきてフィニッシュ横取り。


そこから、倒してやったんだから! アイテムよこせ! 連絡先も教えろ! 個通で俺の相手をしろ! って、言われた?」


「なし。ってか、それって悪役令嬢さんに起きたやつだよね?」


 そうそう。やはり、春香はよく知ってる!


 勘違い・クソキモ・発狂BAN事件ね。


「あんなのもいるんだねー」


「びっくりしたわー。悪役令嬢さんが配信してて、3000人は見てるのに。そこで、あれやって、即通報されて、発狂。命乞いしながら、永久BANされて、配信が大盛り上がり」


「あれで、登録者10万人以上増えたらしいね。後で見たけど、笑ったわ」


「綺麗なほど、クソキモ・ムーブからの発狂・命乞い・ガチ泣き・BANの流れだったしねぇ」


「面白かったけど、悪役令嬢さんが心配。大丈夫だったかな」


「本人は気にしてないみたい。むしろ、めっちゃ弄ってて笑ってたわ」


「強ぇぇえWWW」


「凄いなァ」


 それは、配信者ですわ。


「ただ、万が一の事があるから家のセキュリティは上げたって」


「まァ、それはそう」


「リア突とかないと思うけど、一応ねー」


「しっかりしてるならよかった。悪役令嬢さんの配信好きだから、やめてほしくなかったし! これからのイベントも、楽しめそう!!!」


「ほんと、メリーは悪役令嬢さん好きだねぇ!」


「だって面白いんだもん! リアクション最高!!」


「わかる! お嬢様口調でのリアクションや、ブチギレ! あれは面白い!」


 あ、覇龍も観てるんだ!


 やっぱ、面白いよね! 悪役令嬢さん!! うんうん!!


「あ、面白いといえばさ! 上位勢にいる……」


 ――キャッキャッ! わいわい!!


 っと、言う風に!!


 未来風のバーで、酒や料理を楽しみながら!


 友達と、だべって盛り上がる!!! 


 最高の時間を過ごしていると!!!


 ――そろそろ、イベントが始まります! 準備してください!


「「「「!!!」」」」


 次なる、最高の時間!!!


 大イベントが、スタートしたのであった!!!


 イエーーー!!! ししし!!!


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