シーズン1 最終決戦 開始!!

第23話 白沢茜、やっとログインできる! シーズン1の最終決戦! 開始日!!


「やっと! やっと! ログインできる!!」


 今日の大イベント!

 

 ついに始まる、PKとの大戦争!!!


 昨日は、桃、唯と盛り上がり! 楽しみにしすぎて、寝付けなくて! 結構寝坊して、大急ぎで準備した!!!


 イベントには、間に合うとは思うけど!!


 早く入りたいいい!!!


 ああああああ!!!


「っしゃァ! 入れたァァあ!!!」


・茜

ごめん! どこで待ち合わせ?


・桃

おっそーい! 始まりの街の、レストラン! 青いドラゴン亭だよ!!

皆、イベントに向けて集まってるからね! 町中のレストランで、バフ盛り盛りメニューを食べてるから! 早く来て!!


・唯

メニュー先に頼んどくわね。何か、希望ある?


・茜

おまかせで! あ、でも、サンドイッチは欲しいかも!


・桃&唯

オッケー!!


 よし! 合流場所把握!!


 サイバー・ビーム流で、ひとっ飛び!


 うん! この技は、攻撃だけでなく、移動にも便利なんだ!


 編み出してくれた人たちに感謝! 早速移動しよう!!


 っという訳で!


「サイバー・ビーム流! 発動! とう!!」


 私は、魔法使いのとんがり帽子&スカートの姿で、復興された街の壁を登り! 


 そのまま、屋根を飛ぶ!!!


 ヒューーー!!!


「ああ、気持ちいい!!! 光になって飛ぶの、最高ぉぉお!!! おおお~~~♡♡♡」


 肌に感じる風と、遠くまで続いている森と、PKアジトの岩山!


 それを見ながら、飛ぶのは、マジで気持ちいい!!


 イエーーー!!!


「らっしゃい! らっしゃい! 安いよ安いよ!!!」


『はい、ありがとうございます! はい、いらっしゃいませ!』


「わっせわっせ! わっせわっせ!」


『今日は冒険者多くて、売れるなァ!』


「稼ぎ時だぞ!! 在庫売りまくれ!!」


『ヒューーー!!!』


 あ、下の方の街も、めっちゃ繁盛してる!!


 うん! 復興された建物で、多くのNPCが忙しそうに駆け回り!


 今日はやけにプレイヤーが多いし、儲けもすごい!! って、喜んでるな! 


 可愛い!! へへ!!


「まだかな?」


『まだまだ』


「あー、楽しみすぎてたまんねぇ!!」


『俺、あんまり眠れなかったよ! 楽しみすぎて!』


「俺も!」


『私も!』


「俺なんか、昨日から起きてるぜ!」


「いや、寝ろやWWW」


「ファーーーWWW」


 こっちは、プレイヤーたちだ!


 うん! イベントを今か今かと待って、めっちゃワクワクしながら!


 アイテム買ったり、料理食べたり! 銃を磨いたりしてる!


 そんなプレイヤーたちが、300人を優に超えてる!!


 えっと、システムで見ると…ご、500人!? 


 え、200人も増てえたの!? ひゃあああ!!!


 ああ、凄いなァ! 


 これが、この前まで、300人切りかけてたゲームとは思えないよ!


 ……うんそうだね。


 まだ、全然人も足りないけど、全盛期には程遠いけど。でも。


 この景色を見たら! 皆で、楽しみにしてるっていう、この景色を見たら!


 私の知ってる、あのワクワク! ドキドキ! するような! 


 始まったばかりで、全てに感動できた! あの、ファンタジア・エルドーンが!


 やっと少しは、返ってきた! 


 そう感じるな! あああ~~~♡♡♡!!!


 っと、懐かしいような、心が温かくなるような、そんな感情を覚えながら。


 私は、青いドラゴン亭へ。ふわりっと、降り立った!!!


 よし!!


「ごめんごめん! おまたせぇぇえ!!!」


「こっちだよ! 茜! 早く食べよ!」


「もう料理着てるから、一緒に食べましょ!」


「わーい!!」


 カランカランと扉を開けて中に入り、桃と唯に謝罪。


 チャイナドレスの桃は、プンプン怒っていたが。剣と鎧の唯がとりなしてくれて、許してくれた。


 ほんとうに、ごめんね! じゃ、食事といこう!!!


 じゃ、いただきまーす!!!


 おいしそぉぉお~~~♡♡♡ はむ! パクパク! うん! 旨い!!!


「はむ! はむ! うむうむ! 美味しい!!! このサンドイッチいい感じ!!」


「ステーキも美味しい! めっちゃ高いだけあって、肉って感じ!! サイコー!!」


「それ、ドラゴン・ステーキね。10万ゴールドもするから、美味しいはずよ。ん! このピザもうっま! トロトロチーズが、たまんない! あああ~~~♡♡♡!!!」


 うん! 美味しい! 美味しい!!


 店のテーブル、いっぱいにある! ピザ! スパゲッティ! ステーキ! グラタン! 串焼き! 丸焼き肉! 魚のフライ! 


 ぜーんぶ食べて、ご満悦!!! フーーー!!!


 これだけ美味しい味を感じれて、カロリー0はありがたい!!!


 でも、あんまりやり過ぎると、マジでお腹減りすぎて、倒れそうになるから、そこは注意!!!


 最悪、ゲームから強制ログアウトされて、料理食べるまで、ログインできなくなるからな!


 VRするなら、食事・トイレ・睡眠!


 きちんと守ろう!!


 イエーーー!!!


 って、お!


「わ! 凄い能力上がってる! パワー、スピード、ガード、運、クリティカル率、魔法ガード! ガンガン上がってく!」


「「「わあああ!!!」」」

 

 うん! 全員強化・完了!!!


 これなら、めっちゃ有利に戦えるね!! へへ!!!


「うん! すごくパワーアップしてる! これなら負けないよ!!」


「そうね。っで、皆はどう攻める?」


 ん。そうだねぇ。


「私は最初、いつも通りかな。サイバー・ビーム流使わずに、魔法で攻めていきたいかも」


 移動で早速使てるけど、イベント戦中は、セーブしたい。


 ここぞという所で、使ってこそだからね。ええ。


「私は、最初からガンガン行くよ~☆ 使えたら、サイバー・ビーム流も使うし! その進化系! 『番犬・サイバー・ビーム流』も、初披露! 使っちゃうね! へへへ!!!」


「私もそうね。最初から、守護霊・パワー流使うでしょう。なんなら、『奥の手』も解禁してもいいかも」


 ああ、桃や唯はそうでしょうね。


 能力を解放する方が、圧倒的に強いし。


 その上、何段階か覚醒できるもんなァ。


 いいなァー。変身や奥の手があるって。


 私も、何か欲しかった……。


「え、茜にもあるじゃん。サイバー・ビーム流と、魔法・サイバー・ビーム流」


 それはそうだけど。二人みたいに、ド派手な変化がいないからさァ。


 何か地味じゃん。


「「ええ……」」


 私も欲しいよ~。ド派手な変身! 覚醒!!!


「そう言われても、私はサイバー・ビーム流使って、番犬も使ってたら、そうなっただけだし」


「私も。守護霊・パワー流使ってたら、『奥の手』が生えてきたってことだしねぇ。職業の違いかしら?」


 っけ! いいもん! いいもん! 


 私が、一番レベル高いからね! ゴリ押す!!!


 高レベル魔法使いの、実力!


 見とけよ! 見とけよぉ!!!


「そうそう! ごり押しが一番いいって!」


「えー、そうかなァ?」


「「「ははは!!!」」」

 

 ……あ、そういえば。


 何もなかったで思い出した。


「ねぇねぇ。たしか、チャリン・スキーさんとのバトルで勝っても、特に何もなかったよね」


「ん? ああ、あれね! 楽しかったけど、何もなかったね」


「そうね。錬成された武器の荒らしと戦うのは、面白かったわ。勝っても特に何もくれなかったけど」


 そうなのだ。


 実は、あのPKアジトへの潜入・ゲームの後!


 潜入していた人たちからの情報で、チャリン・スキーさんと決闘したら、強くなれるんじゃないかって話が出て。


 それで、実際に戦ったのよね。


 バトル自体は、かなり面白かった!!


 銀行の地下をバトル・フィールドにして、チャリン・スキーさんと、1VS1!!!


 何でも使える自由ルールで、チャリンさんは、合成した多くの武器を、自由自在に操ってきてさ! 


 空間を埋め尽くす、剣、槍、弓、ナイフ、大剣、銃、鞭、斧が、竜巻のように飛んでくる!


 めっちゃスリリングなバトルで、面白かった!!!


 あの後も、何度か挑戦するくらいには! 良かったよ! へへ!!!


 ……まァ、勝利しても特に何もなかったけど。


 あれって、結局何だったんだろう???


「本当ね。でも、なんかイベント中にあるかもって話はあったような?」


 え、そうなの?


「桃が言ってるのは、伝次郎って人が見た奴ね。その人が、一番初めにチャリン・スキー戦をクリアしたんだけど。その時に、『チャリン・スキーの心境が変化した。フラグが立ちました』って、メッセージが出たって! そう、スクショを上げてたのよ」


 へー、そうだったんだ! 解説サンキュー・唯! 


 それじゃ、別ルートがあるのかね? 


「そういう意味でも気になるわね!!」


「「うんうん!!」」


 と、盛り上がっていると!!


 ――そろそろ、イベントが始まります! 参加者は、準備をお願いします!


「「「!!!」」」


 いよいよ、イベント開始!!!


 PKとの、大戦争に臨むのであった!!!

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