第13話 始まりの街へ来た、ヒダール&キャミー! カルマ稼ぎ、スタート!!


 さて、二人で街へ来たが。おー。


「あ、結構復興進んでますね」


 それな!


 うん! 変装して、始まりの街へ来たが! かなり復興が、済んでいる!


「いらしゃいませー! 美味しい料理をお求めなら! ぜひうちへ! 始まりの街が誇るレストラン! ヴェネツィーへ! 是非!」


「らっしゃい! 安いよ安いよぉ! 肉! 魚! チーズ! パン! 欲しい物が必ずある! 商店街へ寄っといで!!」


「宿は決まってるかい? ぜひうちで、泊まっていきな!」


「安いよー! 安いよー! ポーション安いよぉ! 是非見ていって! はい、いらっしゃい!」


 ああ、商売が盛んだなァ! 


 商店街に、レストラン! 宿! いろいろと繁盛している!!


 でも、一番盛んなのは! 


「さァ! よってらっしゃい! 見てらっしゃい! 最新の武器だぞぉ!!」


 武器屋!


 ああ、かなりいろんな武器! 剣、刀、弓、そして銃! 火縄銃、ラッパ銃、ライフル! ショットガン! マシンガン! ミニガン! ロケランも作られて、めっちゃ高価に売れてる!!!


 こっち(PK)はまだ試作段階なのに! 凄い数が作られてるな! 


 マンパワーが桁違いだぜ! ええ!!


 っで、そんな状態を見て!


「いいですね。武器屋、狙いましょう!」


 武器屋を狙うことにした、キャミー!!


「金を奪うのか?」


「それだけだと、カルマ・ポイントが少ないので、もう少し工夫します」


「そうですね。武器屋の武器を盗んで、裏商人として売りましょう。窃盗・闇商人でカルマを。そして、金を稼ぐことができます」


 なるほど。それは良さそうだ。


「いいね。ちなみに、スリはしないのか?」


 盗賊PKは何人か知り合いいるけど、スリで稼いでたな。


 それはしないのか?


「いつもならそれでもいいですが、今回はしません。気づかれて騒がれたら、稼げないので。武器泥棒一本です!!!」


 なるほど、了解した!


 ということで!


「いらっしゃい! いらっしゃい! 銃をどうぞ~! ヒューーー!!!」


「マシンガンくれ!」


「俺はショットガン!」


「ロケラン一択!」


「ミニガン一丁!」


 俺たち二人は、めっちゃ繁盛している店の、裏へと回り。


「はい、じゃあピッキングします。裏から入って、盗みま……あ、この店NPCの店ですね」


「分かるのか?」


「ええ。鍵が雑魚過ぎます。こんなの、数秒で開けますよ。はい、あいた」


「おお!」


 真っ昼間の武器屋の裏側から、キャミーがピッキングして忍び込み!


 それで!


「はいはい! これもらって、はい!」


「あ、こっち向きそうね。じゃ、天井に回避して、はい! いただき!」


「あ、背ぇ向けた♡! はい、在庫いただき~! へへへ!!!」


「お待たせしました! 終わりましたよ!」


 堂々と銃を盗んで! 


 ――窃盗を行いました! カルマ・ポイント! 爆上がり!!!


 カルマ・ポイントを稼ぐ!! ヒューーー!!!


「いやァ、大量ですね! 武器もポイントも、大漁でしたよ! へへへ!!!」


「どれくらい盗れたんだ?」


「えーっと、ショットガン! ライフル! マシンガン! ミニガン! ロケラン! を、複数盗めました! ポイントも、100は固いですね! ええ!」


 おお、凄い! 相当儲けたな! 


 しかも、まだ『店主が気付いてない』んじゃないか?


 腕がいいねぇ! ええ!!


「すごいな。店主も気づいてないし、凄腕じゃないか」


「それほどでもありません。というか、ここまで出来たのは、あの店が、NPCの店だからですね。

プレイヤーよりも、防犯性能が落ちる分。盗みやすいんです」


 ああ、そうなのか。


 そういったところで、プレイヤーとNPCの差があるんだね。


 なるほどー!


「あと、私の盗賊系スキルで発覚がかなり遅れます。なので、森の方へ移動して、闇商売をしましょう。その行為自体でカルマ・ポイント稼げますし、金も稼げます」


 それはいいね! では移動しよう!!


(結構サクサク進むな。手慣れてるのかもしれん)


 そう思いつつ、俺達は森へと移動したのだ。


 っで。


「ここらへんでいいかな。っで、どう売るんだ?」


「それですが、二つ考えがあります。一つは、変装して商売人となり、値引きして販売。

これで、盗品売買の闇商売としてカルマと金を稼げます」


「そして、そのまま買った相手を、ヒダールさんが殺す方法です」


 わお。


 なんか、奇麗な顔で、すごいこと言いだしたぞ。この人!!


「もう一つは、私とヒダールさんが、あからさまに闇の商人って格好をして、売る感じですね。こうなると、プレイヤーは承認を攻撃してもペナルティにならないので、攻撃してきます。」


「なので、私とヒダールさんが協力して戦う事。それと、初めから襲われるので、強盗イベントの時にヒダールさんがやってた、自分が受けたダメージを相手に与える呪いも、使いやすいと思います」


 え、俺のスキルも把握してるの?


「はい! ヒダールさんの戦闘は、全部録画して見ているので! バッチリ覚えてますよ! えっへん!」


 そ、そうなんだ……なんか照れるなァ/// へへへ!!!

 

「っで、どうしますか? 商売+奇襲PKか、はじめっからのPK狙いか」


 ふーむ。そうだなァ。


「商売だ。ただし、奇襲はしない」


「え、どうしてですか?」


「その方がカルマを稼げるからだ。割安で最新の銃が買える。それを知ったプレイヤーは、絶対にメッセージや掲示板に書くだろう。そうなると」


「森に、多くのプレイヤーが来る!!」


「その通り。なので、やってきたカモどもを殺す。最初は、撒き餌の商売をしよう」


「! なるほど! それはいいですね! 良く釣れそうです!!!」


 ああ、これで俺たちはカルマを稼げる。


 プレイヤー側も、数人は安い銃を買えて。俺との戦闘でレベルも上がる。


 負けても、経験値が入る仕様だからな。


 WINーWINだぜ!! ええ!!


「そうですね! では、さっそく商人に変装します!」


「じゃあ、俺は用心棒になっておこう。旅の商人では、傭兵がいるときもあるから、変じゃない」


「いいですね! では、頼みます!!」


 あいよ、じゃ、変装変装っと!!


 へへ! 何人引っかかるかなァ? 今から楽しみだぜ! ひひ!!


 っと、こうして俺たちは商人と用心棒となり!


「なんだ? 森の中で商売?」


「はいそうですよ! 旦那! 今なら、最新の銃を大安売りしておりますです! はい!」


「へー。どんなもんッなッにいいい!!! ショットガン! マシンガン! ミニガン! ライフル! ロケラン! それらが、こ、この値段!? 0が二つ足りんぞ! 間違いでは!?」


「いえ、その値段通りです」


「なんと! っじ、実際安い! か、買う! 買うぞおおおお!!! うおおおお!!!」


「毎度ありがとうございまーす」


「これは、メッセージを送らねば! 銃がやすし! 買おうぜっと! メルメル!!」


『『『『『「「「「「は? 銃が安い? そんな訳……」」」」」』』』』』


「毎度~」


「「「「「『『『『『安ィィい!!!』』』』』」」」」」


『『『『『「「「「「買うぞぉぉお!!! うおおお!!!」」」」」』』』』』


 ショットガン、ライフル、マシンガン、ミニガン、ロケランを、売りまくり!!!


 カルマと金を、大いに稼いだのであった!!!


(ここまでは計画通り。さて、どうなるか……)


 木々のざわめきを聞きながら、木に登り! スキルで気配立ち。


 そうして、どれくらいの冒険者が来るか、待っていると!!


・キャミー

 来ました! 冒険者! 

 始まりの街から、森に! 20人以上来てます!!!


 キャミーより、連絡! 


 20人以上の冒険者が、格安銃の商人! 


 つまりは、俺達を探しに来たらしい!!!


 大成功だな!!


 じゃ!!


「狩るとしよう!!!」


 殺害の時間だぜぇぇえ!!! 


 イエーーー!!!


 ――斬! 斬! 斬ッッッ!!!


「「「「「!?!? ぐわ!!!」」」」」


 見つけた数人に、闇の刃を振るい! 一撃死!!


 うむ! 一定確率で、一撃必殺の闇の刃! 


 カルマをぶち込んで、確率を上げた俺の刀は! 今日も、冴えてるなァ!!


 ヒューーー!!!


「!? なんだ?」


「今、なんか声が――『大鎌・首狩り』――え?」


 ――ッッッ!!! ズッバァァあ!!!


「「「「「!?!? ぐえ!!!」」」」」


 続いて、もう一方の武器!


 カルマ値を大きく上昇させる、死神の巨鎌!!!


 これで、一気に首狩りィィい!!! ヒューーー!!!


 カルマ・ポイントが、もりもり貯まる!!! 高まるぅぅう!!! 


 あああ~~~!!!(大歓喜)


「て、敵だ!? PKだ!!」


「このォ!!」


 おや、別のプレイヤー・チームが気付いたな。


 最近の彼らは、守護霊のガードを基本として、銃や魔法での遠距離で削るってのを主流としてるらしい。


 だか!


「無駄無駄ァ! 死神の鎌の前には、無駄ァァあ!!!」


 ブオン!!! っと、唸りを上げ! 回転しながら飛ぶ! 『俺と鎌』!!


 ああ、そうだ! この大鎌は、大振りで相手に隙を与えやすいが! 


 その攻撃行動中に、PKのみのダブル・ジャンプを挟むことで!!!


「!? え!? 銃弾が効かない!?」


「むしろ、跳ね返される!? わ!!」


 このように、大鎌を縦に振る回転をしながら、飛ぶ!! 無限ジャンプ・アタックを完成!!!


 うむ! ジャンプ→大鎌・大アタック→ジャンプ・キャンセル→大鎌・アタック→ジャンプ・キャンセルのエンドレスで! 空を飛びながら、殺しにいく事が可能なのである!!!


 これの優秀なところは、銃弾をはじいて相手に当て! 守護霊・ガードを、無駄打ちさせること!


 それで!


 ――ズバババン!!!


「「「「「!? ぎゃあああ!!!」」」」」


 っと、無防備なプレイヤーを、真っ二つ!!


 唐竹割に斬りながら、進むことができるのさァ!!


 オーレ―!!! へへへ!!!


 でも、実はもう一つ!


 優秀なところがあって!!!


「PKめぇ! くたばれぇぇえ!!!」


「銃は打つな! 跳ね返される!」


「魔法もやめ! 近づいて、守護霊・ガードで弾き! 接近戦で殺せ!」


 そう! こうやって、無限・アタックを狙われたとき!!


 二度目のジャンプが残っているということ!


 なので! 


「ほい!」


 と、俺を狙う冒険者たちを! ダブル・ジャンプで飛び越え!!!


「「「!? え!?」」」


 うん! 俺のジャンプにつられて、守護霊・ガードが暴発し!


 剣、斧、槍もスカった冒険者たちを、見下ろしながら!!


「大鎌狩りィィい!!!」


「「「!?!? ぎゃあああ!!!」」」


 ガラ空きの背後を、ゲッチュー!!!


 大鎌で、狩るぜぇぇえ!!! へへへ!!!


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