第7話 初旅 -遅刻-
キーンコーンカーンコーンとチャイムが聞こえた。
やばっ!始業式始まる。
僕は、急いで屋上を出る。
始業式は講堂・・・体育館なので一度一階まで下がらないといけない。
急いでも走らないように僕は体育館へ向かう。
もう校舎には誰もいない。
シーンと静まり返っている。
屋上のある校舎から一階に、そこから渡り廊下を渡った先に体育館がある。
一階の廊下を抜けて、渡り廊下に出るとムワッとする横風が吹く。
さっきまでの屋上ではそこまで気にならなかったのに渡り廊下に来たら暑さが気になった。
校舎内は、冷房が効いていたからだろう。
やがて、渡り廊下を越えて大きな横開きのドアが見えてきた。
僕は、そっとドアを開ける。
中を覗くと、全校生徒800と教師35人が皆、列をなしている。
これ、ドアを開けるとみんなこっちを見るよな。
そんなの耐えられないな。
どうしよう・・・。
壇上では、校長の長々とした挨拶がされていた。
校長の挨拶は確か毎回式の後半だったはず。
ということは、もうすぐ終わるのか。
よし、サボろう。
こんなタイミングで入っても面倒になるだけだし。
購買でジュース飲みながら終わるのを待って教室に紛れて向かうことにしよう。
僕は、そう考えると渡り廊下を戻り購買に向かう。
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