第6話 初旅 -通知-
僕は、スマホのランプが点滅していることに気づいた。
そういえば、充電はしていたけど旅行の間はスマホの通知とか気にしなかったな。
「尚弥くん、私そろそろ教室戻りますね」
「うん、僕はもう少ししたらいくよ」
「じゃあ、またね」
そう言って、未桜は屋上から出て行った。
僕は、スマホに目を向ける。
通知は主にLINEだった。
件数は・・・2000件を超えていた。
特に、その大半が瀬里からだった。
人をフッておいてこんなにメッセージを送って来るってどういうことだろう。
僕は、見るのも嫌になった。
それ以外の通知は、特に目ぼしい物はなかったので。
全既読にして、内容は観ずにスマホを仕舞った。
あいつは、僕に何の用があったんだろうか。
もう、関わり合いたくない。
幼い頃から、貶されてもそばにい続けた。
彼女の見せる優しさを少しは知っていたから。
でも、あの貶し方は本当に貶されていたんだと思うと彼女の事をもう信用すらできない。
信じるのは時間が必要だが、失望は一瞬でできる。
もう、瀬里には何も期待してない。
・・・瀬里の連絡先もういらないな。
てか、瀬里じゃなくてもう前嶋さんでいいか。
幼馴染みじゃなくてもうただの知り合い・・・同級生なだけだ。
-------------------------
次回、始業式!!
遅れて体育館に向かう尚弥。
そして・・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます