第3話
まだ思い出せませんか?
どうですか?
その顔、悩んでいらっしゃるんですね。
ここで余談を挟みましょうか?
僕のメールにジャンクメールが届くようになったんです。
えっと、分かりやすく言えば迷惑メールですね。
変なサイトを開いたからだろうと思われるかもしれませんが、
そうではないですからね。
その文面にこう書かれていたんです。
『あなたの人生、本当に上手くいっていますか?
あなたは今、心から喜びを感じることができますか?
もしも、あなたが運命を変えたいなら。
運命を変える方法、お教えします。』
運命を変える?どうやってと思いませんか?
誰もかれもが運命を変えることができたら、
どうやって人は喜びを得ようとするのでしょうか?
どこまでも求め続ける貪欲な動物は、いつかは破滅します。
大きく自分を見せようとしたカエルみたいに。
僕もあなたも例外ではないんです。
そもそも他人がいるからこその私がいるんです。
私の上にも下にも人はいます。
比べる対象がいるからこそ、幸福が存在するんです。
極端なことを言っているのかもしれないですね。
僕も多くのモノを求めてしまいました。
だから・・・。
あなたは、どうですか?
運命は変えることができると思いますか?
さあ、雑談もこんなところにしておきましょう。
どうでしょうか?何か引っかかることはありませんか?
まあ、時間はいっぱいありますよね。
僕に付き合ってくださいね。
あなたには協力してもらわないといけないんですから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます