第9話~小休憩~設定いろいろ。
☆登場人物☆
寝住・岳(ねすみ・がく)
陸上国土防衛群所属、陸士大尉。29歳。
キャリバー2号機のテストパイロットを務める。
機甲化部隊出身の元戦車乗り。
ロボットに搭乗するのが子供の頃からの夢で、現在、その夢が叶いテンションが上がる。
湊・楓(みなと・かえで)
名古屋工科大学研究員。23歳。
キャリバー2号機の試験官を務める。
地声が甲高く、岳は迷惑している。
知能は高いようだが、時々おかしな日本語を話す。
日向・鷹子(ひゅうが・たかこ)
陸上国土防衛群所属、陸士大尉。
キャリバー1号機のパイロットと部隊の隊長を務める(と言っても、この部隊に所属している正式な陸士隊員は岳と彼女の二人だけ)。
対機甲専門部隊(歩兵)出身。
木場・美鈴(きば・みすず)
名古屋工科大学研究員。23歳。
キャリバー1号機の試験官。
金髪碧眼の、外見だけなら立派な西洋人。だけど生まれも育ちも日本なので、日本語しか話せない。
鞍馬・惣一(くらま・そういち)
陸上国土防衛群所属、技術曹。
キャリバー3号機のテストパイロットを務める。
IT開発部門に所属しているため、一般の陸士隊員の訓練課程を受けていない。
そのため、彼が搭乗できるのは、あくまでも実験機に限定される。
和泉・元哉(いずみ・もとや)
名古屋工科大学研究員。23歳。
髪を茶に染めた、見た目チャラいキャリバー3号機の試験官。
黒石・アネット・恵子(くろいし・あねっと・けいこ)
陸上国土防衛群所属、陸士少佐。
キャリバー開発実験チームの主任。
密かにSF漫画のファンだったりする。
ハジャディン・ディブ教授
名古屋工科大学の教授。
電導性伸縮ゴムの開発研究を行っている。
彼も美鈴と同様に見た目こそ外国人なれど純粋な日本人である。
☆専門用語☆
ロック・キャリバー
車輪及び履帯車輌が立ち入れない山岳地帯や悪路に”戦車砲”を持ち込む特殊車両。
必要条件を満たすために、装甲強度など多くのものを犠牲にしている。
多脚型から開発が始まり、今では2脚歩行機に収まっている。
主砲に37口径105ミリライフル砲を右腕に搭載。
副武装は12.7ミリ重機関砲M2改もしくは7.62ミリ機関砲のいずれかを左腕に搭載する。
電導性伸縮ゴム
電気を流す事により伸縮するゴム。
配線を要しないために、すでに様々な分野で応用されている。
従来のサーボや空気圧シリンダーに比べて構造が単純で軽量なため、キャリバーの駆動系に採用された。
液体バッテリー
ロック・キャリバーに採用されている液体のバッテリー。
バッテリー本体を一カ所に置かない代わりに、キャリバーの体中を人間の血液のように巡っている。おかげでバランス調整が簡単になり、さらに軽量化が進んだ。
陸上国土防衛群
通称"陸防”。現在の陸上自衛隊の法改正後の名称。
”軍”だと日本国憲法に抵触するため、響きがさほど変わらない"群”が採用された。海上~の場合、名称変更の他に様々な法による縛りから解放された。
ロック・キャリバー開発チーム
新たに発足された2脚歩行戦闘車両の開発チーム。
無理難題に直面するも、柔軟な発想で解決してゆく。
急務とされる任務をまかされてはいるが、正式な陸士隊員を開発主任を含めて3名しか配していない。
迅と雷
迅は陸上の、雷は海上の、それぞれの国土防衛群が所有するスーパーコンピューター。
AIに学習させるためのデータを集積している。
穴
世界と異世界を繋ぐ穴。
元はフランスで行われていた人工ブラックホールの生成実験により事故的に生じたもの。
穴は世界各地を転々とし、どこに現れるか定かではない。イーターと呼ばれる生物が穴の向こうからやってくる。
イーター
異世界と繋がった穴の向こうからやって来た異世界生物。
現世界のいかなる生物とも共通点を持たないとされる異形の生物。
高い知識を持っているとは考えられず、その貪食性から共存出来ないと判断され交戦状態に入る。
彼らの表皮は柔軟でありながらも銃器では対抗できず、彼らに対しRPGなどの重火器による攻撃が有効とされた。
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