第22話 休暇を終えて
マーベルには少しキツイ訓練になったけど、凄く充実してる表情だったので、マーベル的には良い休暇となったかな?
2週間は直ぐに経過して王宮へ帰る時は、
「次の休暇もマルグリット家に遊びに来たい」
と言って帰っていったの。
私は残りの休暇が普段通りの訓練に戻って、忙しい毎日を送ったの。
そして、長期休暇が終わって学園に戻り、学園後期が始まった。
私はマーベルと教室へ入って席に着くと、アーサーが話し掛けてきたの。
「サツキ、休暇は楽しめたの?」
「楽しめたよ!マーベルが遊びに来て一緒に勉強したり出来たからね♪」
「マーベルと休暇を過ごしたんだね。学友と過ごす休暇は楽しいだろうね。ところで腕の具合はどうなの?」
「問題なく動くから大丈夫だよ!」
「ペンドルトンへ帰って、サツキの怪我を王太后様が治療した話しをしたんだよ。そしたら、ペンドルトンの聖女様が、奇跡の治療をしたって噂になっちゃったね。回復経過等を色々と聞いてくるように言われてね(汗)」
「アーサーも大変だね…怪我の具合は問題ないと伝えておいてね。」
「うん、傷跡は消えそうにない?見せてもらう訳にはいかないよね?」
アーサーが傷跡を見たい感じの事を言うと、マーベルが話しを遮った。
「アーサー、女の子に傷跡を見せてと言うのはマナー違反だし、怪我を思い出すような会話は極力避けようよ。」
「あっ、そうだね(汗)サツキ、変な事を聞いちゃってごめんね…」
「ううん、お祖母様の出身国だし仕方ないよ。」
「サツキ、医務室へ行こう。顔色が悪い…」
「えっ…別に大丈夫…」
目が覚めた…あれ?教室に居た筈だよ?
「サツキ、気が付いた?」
「あれ?お兄様どうしたの?」
「アーサーに怪我の具合いを聞かれたあと、急に顔色が悪くなって気を失ったんだよ…」
「あっ…マーベルに何か言われてた気がするけど…よく覚えてないや(汗)」
「まだまだ怪我の事を思い出すと駄目みたいだね…」
「心配掛けてごめんなさい…」
「サツキは何も悪くないんだよ。周りがもっと気を使わないといけないんだ。クラスメイト達には僕から伝えておくよ。」
後期開始早々、私は怪我のトラウマを克服出来てない事が判ったの。
私はこのトラウマを克服するまでかなり苦労する事になる…
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