第20話 マーベルと討伐へ

 翌日、食堂での朝食中にお兄様から【飛竜ワイバーン】討伐に誘われたの。


「サツキ、今日から飛竜ワイバーン討伐へ行かないか?マーベルも見てみたいよね?」

「私は良いけど…使って良いの?」


 人前で〚銃魔法マジックガン〛を使うのを避けるように言われてるので、オド姉様の顔を見ながらそれとなく言ってみたけど、瞳が金貨になってるお母様が、


「アントワーヌ!狩れるだけ狩るのよ!」

「お母様?マーベルも一緒だけど、サツキに使わせても良いのね?」

「あっ…日を改めた方が良いわね…」


 姉様の一言で冷静になってくれた(汗)


「マーベル、サツキの使う特殊能力を口外しないと約束出来るわよね?」


 食堂のドアが開いてお祖母様が入ってきて、マーベルへ秘密にするように促したの。

 私は食事中だけどお祖母様へ抱きつくと、マーベルは返事する。


「お祖母様、口外しないと誓います。」

「そう、それなら飛竜ワイバーン討伐へ向かいましょう。私は天使が活躍する姿を見に来たんだからね♪」


 食事が終わって討伐へ向かう。討伐メンバーは私とマーベルに兄姉2人とお祖母様とアザレアの6人。馬車での移動中に、本格的な討伐が初めてになるマーベルは質問をしてくる。


「私は何かする事ってあるの?」

「無いと思うわ。サツキが撃ち落とした飛竜ワイバーンを兄様とアザレアが仕留めるだけよ。」

「姉様、何体かマーベルにも倒してもらってさ、レベルを上げでもらおうよ。」

「そうね、私が何体か瀕死にするから、それをマーベルの魔法で倒す感じでいい?」

「オドレイ姉様ありがとうございます。」


 姉様がマーベルのレベル上げを手伝ってくれので、私は飛竜ワイバーンを撃ち落とす事に集中出来そうね♪


 昼過ぎに丘に到着してので、昼食を食べてから討伐ポイントへ行く事になったので、私は魔法鞄マジカルバッグから食事を出した。


「えっ…この料理温かいよ?」

「あぁ、サツキの魔法鞄マジカルバッグは時間停止があるから、出来たてを食べれるのよ。本当に便利よね♪」


 マーベルは温かい料理に驚いたので、お祖母様が私の魔法鞄マジカルバッグを説明してくれたの。

 昼食を済ませてから、丘の討伐ポイントへ到着して飛竜ワイバーンを討伐する準備をする。今回はオークの肉塊をバラ撒いて、臭いに誘われて近付くのを待った。


 暫くすると、上空から叫び声が聞こえる。


『クワァーン、クワァーン』

「〚銃魔法マジカルガン〛type通常弾!」


 私肉塊に近付いてきた飛竜ワイバーンへ、私は銃を構えて撃ち落とそうとしたの。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る