第19話 マルグリット家での休暇
長期休暇に入って暫く経って、マーベルがマルグリット家にやって来る日が来たの。
親戚筋だけど、王妃の嫉妬で両家の親交は殆ど無かったの。マーベルは王家には珍しく親しく付き合ってるので、歓迎モードでのお出迎えとなった。
そして、私は玄関でマーベルが来るのを待ってると、王家の馬車が到着した。
「マーベル、待ってたよ♪」
「サツキ!今日からよろしくね♪」
「マーベル様、私はサツキ様専属メイドのアザレアと申します。滞在中はサツキ様のお部屋で過ごさせると聞いております。お荷物をお預かり致します。」
荷物は私の部屋へ持っていかせて、私とマーベルはサロンへ向かって、お父様とお母様へ挨拶へ行ったの。
「侯爵様、ヴァネッサ伯母様、この度は私の我儘を聞いて頂きありがとうございます。」
「マーベル、良く来てくれたわね。」
「短い期間だけど楽しんで欲しい。」
「挨拶は済んだからマーベルを連れてくね?」
「サツキ!貴女はもう少し落ち着きなさい!」
お母様の説教が始めるかと思ったら、
「サ〜ツ〜キ!お姉ちゃんとの楽しいお勉強タイムだよ〜♪」
屋敷内に響く大きな声が響く…
お母様が頭を抱えてる…
お父様も苦笑いしてるわ…
「あら、私の天使はここに居たのね♪」
「オドレイ!淑女がはしたない!」
「あら、お母様、サツキと勉強するから連れて行くわね。」
「ハハッ…ヴァネッサ、オドレイには何を言っても無駄だよ(笑)」
「そうね…勉強へ行くなら、マーベルも一緒に連れて行ってあげてね。」
「は~い、じゃあ、私の部屋へ行くわよ♪」
両親への挨拶を済ませて、オド姉様の部屋で魔術理論の勉強をしたの。姉様が気を利かしてくれて、比較的簡単な魔術理論を選んでくれたので、マーベルも楽しめたみたい。
魔術理論の勉強を終えた後は、3人で少し休憩をした後は、次はアザレアとの武術の訓練の時間になったの。
この訓練にもマーベルが加わったの。お陰様で今日の訓練は楽なものとなって助かった♪
武術訓練が終わったところで今日の予定は全て終わったので、私はマーベルを連れて部屋へと戻ったの。
「サツキって、休暇でも勉強や訓練をしてるんだね。」
「お祖母様から才能を得た者責務として努力するように言われてるからね。」
「私も良い勉強になるよ♪」
「夕食へ行こっか♪お腹ペコペコ(笑)」
「確かにペコペコ(笑)」
服を着替えてから食堂へ向かって、食事と会話を楽しんでその日を終えたの。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます