第10話 お祖母様の病
翌朝、私はお兄様に見つめられながら目を覚ました。
「サツキ、おはよう♪」
「お兄様、おはよう…ずっと見てたの?」
「あぁ、天使の様な寝顔はずっと見てられるからね(微笑)」
そう言って、私を抱き寄せ優しく唇を重ねられると、昨日の事は夢じゃない本当に私の想いはお兄様に届いたのだたと理解できたの❤
「そろそろ朝食へ行かないと。オドレイが突撃してくるかも知れないからね(笑)」
「オド姉様ならやりかねないね(笑)」
そんな会話をしながら、軽く湯浴みをしてからワンピースに着替えて、朝から幸せオーラ全開の私は食堂へ向かったの。
食堂にはお母様とオド姉様が居て、朝食を用意を待ってる所だったみたい
「お母様、オド姉様、おはよう♪」
「お母様、おはようございます。オドレイもおはよう」
「2人共、おはよう。私達も今来たところよ」
私達も席に着くと、良いタイミングで食事を持ってきて朝が遅いレティ姉様とオーリ兄様を除いて、食事を始めたの。
「今日は、お祖母様の所へ少しお話があるから行ってくるね」
「あら、お母様も喜ばれるわね。何か手土産になる物を持って行くのよ」
「うん、パンケーキを作って持って行くよ」
「サツキの作った物なら間違いないわね♪」
お母様も嬉しそうに言ってくれてるので、食事を済ませたら厨房へいって作る事にしたの。勿論、家に残る家族の分も忘れないよ!
そして、全ての用意が出来たのでお祖母様の住むラ.レーヌ宮殿へ馬車に乗って向かう。
既にアザレアから連絡が伝わっていたので、宮殿に入って正面玄関に、お祖母様が私を待ちきれず待機してたの♪
馬車の窓から顔を出してお祖母様へ
「お祖母様〜♪遊びに来たよ〜」
「サツキ〜♪私の可愛い天使ちゎん、待ってたわよ〜」
いつも通りの元気一杯なお祖母様に出迎えられて、馬事から飛び出て思い切り抱きつく!
「まぁ、また大きくなったかしら?顔も可愛いと言うより美しくなってきたわね♪」
「そう?私は余り変わった実感は無いんだよね〜」
「こんな所じゃなんだから、サロンへ行きましょうね。アントワーヌも手荷物は執事に預けて行きますよ」
「お祖母様、これはサツキ手作りのパンケーキなので、直接お渡しした方が良いかと思いまして」
「まぁ、!サツキが私にパンケーキを?しかも手作りなんて、早くサロンへ行って食べましょう♪」
お祖母様はスゴく嬉しそうな表情でサロンへ向かって行ったの。
うん、私の作ったパンケーキを喜んでくれてるみたいで良かった♪
そして、サロンで祖母と孫の3人でパンケーキと紅茶を楽しみながらお話をしてると、お祖母様が話題を変えたの
「では、楽しいお話はここまでね。これから真面目な話しをする事にするわね」
えっ、私の事を打ち明け様としたのに、お祖母様から真面目な話って…なんだろう?
「あのね…私は病に蝕まれてね。最近は少し動くのも辛くなってきてるのよ」
私はお祖母様の突然の病の告白に、全身から血の気が引いて眼の前が真っ暗になるほどの衝撃を受けたの…
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