第2話 異常な兄妹愛
屋敷の前に馬車が止まり人が降りて、扉を開いて入ってくる!『ガチャ』
「アントお兄様〜♥」
「サツキ〜」
扉が開いてお兄様が見えた瞬間には、私はお兄様の胸に飛び込んでいたの。お兄様も直ぐに私を受けとめて『ぎゅ~』って抱きしめてくれたの
「サツキただいま、半年でまた大きくなったね♪そして一段と美しくなってるから驚いたよ」
「お兄様も逞しくなって凄くカッコいい♥」
「お母様に帰省の挨拶に行かないとね」
「サツキも一緒に行くもん〜」
私はお兄様の腕を掴んで思い切り身体を寄せて、一緒にお母様の居るサロンへ向かおうとすると
「サツキ、アント兄様以外にも帰省した姉兄が居るのよ?」
オドレイお姉様が苦笑いしながら話し掛けてくるので
「オド姉様、レティ姉様、オーリ兄様!お帰りなさい。お母様の所へ挨拶に行きますよ〜」
「まぁ、アント兄様に今は譲るけど、私も後でサツキを堪能しちゃうからね♪」
「う~ん、今日はお兄様から離れないからオド姉様は明日ね♪」
兄姉達は末っ子の私を溺愛してくるの。私もみんな事が大好き何だけど…アントお兄様は別格だからね(笑)
「騒がしいと思ったら…学園から帰省したのね。みんな、お帰りなさい♪サツキも来年から学園へ通うのよ?もう少し落ち着きなさい」
久し振りの子供達の帰省を喜ぶ声と、変わらず無邪気な末娘に少し困ったという感じでお母様が話し掛けてこられたの。
その後、お母様のサロンで兄姉達の学園生活の話を聞きながら、楽しい時間を過ごしたの。話の内容はこんな感じで
アントお兄様が来年から生徒会長になる事、オド姉様も生徒会役員に入るみたい。成績もみんな優秀でアントお兄様、オド姉様、オーリ兄様は首席でレティ姉様も次席と実質は全員が首席何だよね。私も来年から学園に入学するけど、首席とかなれるのかな?
賑やかな会話をしてると、時間が経つのは早くて、夕食の時間が近づいていたので、家族揃って食堂へ向かったの。
お父様はマルグリット領で領地運営の為に不在なので、お母様が女主として晩餐を仕切られて、久し振りの賑やかな食事を楽しんだの♪
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