第21話 お祖母様に護られて…
大聖堂からお祖母様と共にマルグリット家邸宅へ戻り、本来ならば祝の晩餐になる筈だったけど…そんな雰囲気ではなかったの。
家族が揃って夕食を済ませると、お祖母様が口を開く
「大聖堂でも言いましたが、アーバインが王妃を完全に制御できると思えないの…だから、サツキには私の養女にします。」
普段の柔らかな口調ではなく、真剣な口調なので両親も難しい顔をしてる…私は家族と離れるのかもと不安になったので、お祖母様に質問したの
「私は、お祖母様の養女となると…マルグリット家から出て、お祖母様の元へ行くの?」
「いいえ、これまで通りにこの家で生活をすると良いわよ。」
いつもの優しいお祖母様の表情での返事に、私は心から安心したの。すると『ポロポロ』と涙が溢れだしたの。
だって突然、王妃より魔女だの悪魔と取引したのだと言われ、不安で心が壊れてしまいそうだったから…
そんな私をお祖母様は優しく抱きしめて
「安心しなさい。サツキは私が必ず護るから、王家がサツキの敵になっても私が護るからね。何も心配しなくて良いのよ。」
その言葉を聞いて、私は声を出しながら泣いたのだった…
その後、王家から改めて謝罪があったけど、王妃から直接の謝罪は無かったの。
たけど、あれから私に対する誹謗中傷は無くなり、以前と変わらない日常を過ごせた…
そして5年の月日が経ち、私は10歳を迎える
➖➖➖➖➖お知らせ➖➖➖➖➖
今回の21話で第一章【サツキ 幼少期編】が終了します。
次回より第二章【サツキ 思春期編】を開始しますので、楽しみにお待ち下さいm(_ _)m
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