第3話人間食い

旅立つ時に母からもらった指輪は、まだ9歳には大きいので親指に付けてもらった。

その代わりに自分で集めた素材と魔法を何とか駆使して髪飾りの気配遮断をかけて母に贈ったのだ、しかも、ただの気配遮断ではなく父の聖なる神様オリオンよりも高性能をほこるのだ、本人も母も気付いていない、しかし、悪神は指輪を外して息子ヘランに渡す時に微弱ではあるが気配遮断が途切れてしまう、場所はある程度バレたがスグに髪飾りの気配遮断をわからなくなってしまう、それにイラついた悪神ガリアンは近くの別の村の冒険者達を殺しに行ってしまう、冒険者達はヤバい気配をビンビンと感じると戦いの準備を始めるが、やはり轟音の稲妻が降り注ぎひとら死にまたひとり死ぬ連鎖に捕らわれる、最後のひとりは生け贄に生きたまま食べられてしまう、その者は恐怖と混乱して意識が混濁していたためのおかげかあまり痛みを感じずに居られたのが奇跡だったのだ、聖なる神様オリオンは意識する中での右腕を潰されて腕を食べる所を見たからショックもあるし絶対の自信とプライドがあったために意識を失ってしまったのだ、まだ見ぬ息子との出会いが運命を変えるとは、まだ感じずに意識を失っているのだから運命とは不思議な物である。

悪神は村を壊滅に追い込みエネルギー補給の為しばらくはこの村の冒険者の焼いた肉体を食べて休息することにした、まだ生きたまま食われた者は意識あるものの腕と腹を抉り食われてなお生かされてる、悪神ガリアンの玩具オモチャであり大事な新鮮な食糧なのだ、抉り食われた痕は回復魔法で皮だけ治して出血死させないためだ、少しずつ食べながら聖なる神様オリオンの妻の痕跡を探し出す目的である。

絶対に恐怖を与えて助けの来ない聖なる神様に縋るさまを見てゆっくりと味わって食べる目的であるのだから。

そんなことを知らない妻ミルキーと息子ヘランは別れを惜しみつつ渡された髪飾りを撫でて無事を祈り息子ヘランは絶対に強くなって父の聖なる神様オリオンを見つけて邪悪なる悪神を倒しこの世界の轟音の稲妻を無くそうと深く心に誓うのだった!

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