夏休み前テスト週間編

第7話 1日目 4人でテスト勉強~その1~

 夏休みに入る前に大きな課題が一つある。

 それは夏休み前に行われるテストだ。

 このテストで赤点を取ってしまうと夏休みを返上して補習を受けないといけなくなる。

 俺は勉強が苦手な方で下手したら赤点を取ってしまう可能性がある。

 無事に夏休みを迎えるためには苦手な勉強をしなければならない。

 そして今日からテスト週間が始まった。


 テスト週間は一週間。 

 この一週間で何としてでも赤点にならないレベルになっておかなければならない。

 去年の俺だったらこんなことは考えなかっただろう。

 なんなら赤点を取ってもいいやくらいに思っていた(去年はギリギリセーフだった)。


 夏休みといっても一人でゲームをして一日を終えるだけだったから。

 それはそれで俺にとっては至福の時間だったが、今はそれ以上の至福の時間を知ってしまった。

 その至福の時間を確保するために赤点を取らないように勉強を頑張ろうと思っていたのだが今年はイージーゲームかもしれない。

 なぜなら、三人の中に学力テストで毎回一位と二位を取っている生徒がいるのだから。


「京堂君はお勉強の方はどんな感じですか?」

「苦手だな」

「前回のテストは何点だったの?」

「忘れたな」

「それ絶対に悪かったじゃん!」

 彩海に指を差されて笑われた。


「そう言う彩海はどうだったんだよ?」

「そ、それは……」

 彩海は露骨に俺から視線を逸らした。


「彩海も人のことを言えないレベルだったわよね」

「赤点は取らなかったんだからいいでしょ!?」

「私たちのおかげでね」

「う、うっさいし!」

「いいのかな~。そんな態度取ってたら勉強教えないよ~?」

「ご、ごめんって! 勉強教えてよ~! 夏休みがなくなるのは嫌!」

 そう言って彩海はアリスに抱き着いた。


「はいはい。分かってるよ。ちゃんと教えるから」

「ありがとう~! アリス~」

「それじゃあ、早速テスト勉強始めちゃう? 一週間でもギリギリだろうし」

「そうですね。やりましょうか。頑張って皆さんで夏休みを迎えましょう」

「うん!」

「そうね~」

「頑張るわ」


 一日一教科ずつ潰していこうということになり今日は国語をすることになった。

 ソファーの前のサイドテーブルで四人顔を向き合わせて勉強を始めた。

 有紀が俺を、アリスが彩海に勉強を教えてくれることになった。


「櫂君。問題集は終わっていますか?」

「全然終わってないな」

「では、まずは問題集からやりましょうか」

「分かった」

「分からないところがあれば遠慮せずにいつでも言ってください

「了解」

 俺は問題集を開いた。


「ところで、テスト範囲ってどこだっけ?」

「26ページからですよ」

「ありがとう」

 有紀に教えてもらった26ページを開いた。

 シャーペンを持って問1の問題を見た。


「うん。全く分からん」

「どれですか?」

「これ」

「あぁ、それは文章の中から答えを探す問題ですね。まずはしっかりとこの文章を読んでみましょう」

「分かった」


 言われた通りに文章をしっかりと読んでみた。

 しかし、どれが答えなのか分からなかったので有紀に助けを求めた。

 有紀は分かりやすく解説をしてくれた。

 そんな感じで、自分で解ける問題は自分で、解けそうにない問題は有紀に助けを求めながら問題集を進めていった。

☆☆☆


 勉強を初めて二時間くらいが経過した。

「一度休憩にしましょうか。私は夕ご飯を作ってきますね」

「私も手伝うよ」

「ありがとうございます」

 有紀とアリスはキッチンに向かった。


「はぁ~。疲れた~」

 彩海はそう言いながらソファーにもたれかかった。

「ゲームしたい! てか、する! 櫂も一緒にやるよ!」

「やるか」


 テレビ台の上には四人分のス〇ッチが置いてある。

 俺と彩海は自分のス〇ッチを持ってソファーに座った。


「それにしても彩海は勉強が苦手だったんだな」

「私は頭の容量を全部ゲームに使ってるからね!」


 彩海は胸を張って自信満々に言った。

 そんな彩海はプロゲーマーだ。

 去年、格ゲーの世界大会で優勝してプロゲーマーになったらしい。


「勉強なんかに使う容量は一ミリもないもん」

「たしか、夏休みに大会があるんだよな?」

「うん! だから、絶対に赤点を取るわけにはいかないんだよね~」

「まぁ、あの二人が教えてくれるなら大丈夫なんじゃないか?」


 有紀の教え方は先生より分かりやすかった。

 教えられたことはスッと頭に入って来た。

 しかも、テストを作る先生ごとの傾向を熟知しているらしく、あの先生ならこの問題を出しそうとかも教えてくれた。


「まぁね~。そこは心配してないかな。毎回あの二人のおかげでなんだかんだ赤点を回避してるしね。まぁ、結局は私の頑張り次第なんけどね~。さ、ゲームやろう!」

 俺たちはス〇ッチの電源を入れた。


「何やる?」

「格ゲーで櫂をボコボコにする!」

「ひどくね?」

「ストレス発散!」

「俺でストレス発散するなよ」

「いいじゃん! 勉強するとストレス溜まるんだもん!」

「まぁいいけど。彩海のストレス発散に付き合ってやるか」


 世界大会で優勝経験のあるプロゲーマーに勝てるわけもなく彩海と格ゲーをする時はいつもボコボコにされている。

 手加減をされても勝てないくらい俺と彩海のレベルは離れている。

 それでも彩海とやる格ゲーは楽しい。

 難易度は高ければ高いほど攻略し甲斐があるというものだ。

 彩海に勝てるようになるというのが格ゲーでの今の俺の目標だった。


「さぁて、今日も櫂のことをボコボコにするぞ~」

「絶対いつか彩海のことをボコボコにするからな」

「できるかな~?」


 彩海はニヤッと笑ってゲームをスタートした。

 夕飯が出来上がるまで格ゲーをやったが今日も一勝もできなかった。

 今日も今日とて俺は彩海にボコボコにされたのであった。


☆☆☆


 ここから先は少しHなお話です。

 読みたい人だけどうぞ。

 これからこんな感じでさらっと書きます。  

 ペースは適当です笑

 

☆☆☆


 今日はアリスと一緒にお風呂に入る日だった。

 俺の家の湯船は普通のサイズの湯船なので二人で一緒に入るのが限界だった。

 頭と体を洗った俺とアリスは一緒に湯船の中に入っていた。

 俺は片手でアリスのことを抱きしめ、もう片方の手でアリスのおっぱいを揉んでいた。アリスのおっぱいはしっかりと弾力があって、綺麗な形をしている。Fカップのそのおっぱいは俺の手のひらに収まらない。乳首は綺麗な桜色だ。

「櫂って本当におっぱいが好きだよね」

「おっぱいを嫌いな男はいないと思うけど?」

「そうだけど・・・・・・あん♡」

 乳首を触るとアリスは唆るような声をあげた。

 その声色は昼間のHなお姉さんだったから、余計に俺の性が刺激された。

 俺はおっぱいを揉んでいない反対の手をアリスの下腹部に持って行って触った。

「あん♡ もぅ・・・・・・気持ちいい♡」

 体をビクビクとさせたアリスは腰を激しく動かし始めた。

「お、おい! そんなに激しく動いたら入るぞ!」

「い、いいよ♡」

 俺のはアリスの中に入った。

 生でヤるのはゴムありと違って格段に気持ちよかった。

 俺は二度目の初めてをあっさりと卒業した。


☆☆☆

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