第7話 7
7
昼休憩の校舎裏にて
僕は
そこには中学で出会った時からの事がびっしりと書いてあった。それはまるで呪いの言葉の様に延々と綴られているのだ。僕は本を少し読んで完璧にこれストーカーじゃね?と思ったが、
しかし僕はこの本と言うなのラブレターをどうしようかと思った。教室にそのまま持って帰ればイブキに見つかりトラブル発生となるからだ。そこで僕は名案を思い付いた。
高校生になり同じクラスで初めて出来た男子友達の|
僕は休み時間だけ使用を許されている携帯電話をポケットから取り出し
「ありがとう
「何言っているんだ僕達友達でしょ。こんな事ぐらいでお礼なんていいよ」
最初の何気ない会話でアニメや漫画を愛している事を知って僕達は直ぐに友達になった。
「それじゃ、この本を帰りまで預かって貰っていい?」
「OK。じゃあ預かるね」
教室に帰ると直ぐにイブキが僕の元へやってきて口を開いた。
「
イブキの鋭い視線と言葉攻めが始まった。
「トイレを出たら偶然に
イブキがジロリと
「なんで
ターゲットを
「僕はね鞄を持って歩くのが趣味なんだ。イブキさんこそ鈴木君への当たりが少し強すぎない?」
イブキは図星を言われたのか少しダメージが入ったみたいだ。
「まっまあいいわ。
「ああ、そうだね。早くご飯を食べよう」
僕は
-
そして学校の帰り際に僕はそっと
僕はなんとかイブキにバレずに自宅へと持ち帰る事が出来た。
しかしとある休みの日にイブキが僕の家に遊びに来て、
その時にイブキは「あの女~」と
-
ある日僕は友達の
「鈴木君は夏休みアルバイトとかするの?」
「やりたいけど校則で禁止されているから大ぴらには出来ないよね」
「でも鈴木君の家何か稼業やっているって言っていたから家なら問題ないじゃない?」
「うん、出来ない事はないけど正直に親とは一緒に働きたくはないかな」
「やっぱり親と一緒は恥ずかしい?」
「まあ、そんな感じかな」
僕達が会話をしている時に何気ない視線を感じたがすぐに何かある訳ではなかったので気のせいかと思っていたが、その後のイブキの言葉で視線は彼女だったかと思った。
「ねぇ
「ああ、話していたけどそれがどうしたの?」
するとイブキが周りを警戒するようにしてから、僕の耳元へそっと顔を寄せて小声で話してきた。
僕はイブキのいきなりの行動でいつも苦手としているイブキだが、やはり女子なのか特有の甘い匂いがして少しだけドキリとしたが、イブキの話す内容で悩む事になった。
「実は
僕はあの能力は極力隠したいと思っている。自分でも思うがあの能力の力は凄いものだと、大人になり
「その話放課後まで待ってもらっていい?」
「うん、わかった」
僕はそれから思考した。
何がダメで何が良いのかを…能力を使う事態は正直問題ない。ダメな事は身分が明るみに出る事、それ以外にないと思った。僕はその事を放課後イブキに伝える事にし、学校の授業へと集中するのであった。
放課後僕はイブキへと思う事を伝えた。
「能力を使ってのバイトだけど条件があるんだ」
イブキが僕の条件の言葉で真剣な顔つきになり頷いた。
「まず第一に絶対に僕だとバレないようにしてほしい。次にバイト代は銀行振り込みとかではない様にしてほしい。これは親に知られたくお金になるから。大きく言えば二つかな、細かい事はあるけどそれは追々で」
イブキは少し考えた末に声を出した。
「わかったわ。一度話をしてみるから数日後に返事をするね。後、今週末の予定は空いてる?」
いきなりバイトの話から週末予定の話に変わり僕は又デートのお誘いかなと思った。
「空いてるよ、特に用事ないから」
「わかった、一応空けておいてね」
イブキはそれだけ言うと部活へと足を運んだ。イブキは高校に入ってからも中学同様に陸上部に入った。何が走るのが楽しいのか僕には分からないが、走っているイブキを見ると生き生きとしているのがわかる位の笑顔だ。僕もあんなに打ち込める物があれば少しは人生が変わるのかなと思いながら自宅へと自転車を漕ぎだしたのだった。
*
イブキが
議題はどのように
イブキは学業がある為にその場での出席はしていないが、自宅からリモートで携帯電話ごしに話を聞き質問があれば答える形式を取っていた。
幹部A「まず第一に身分が表沙汰にならないようにですが、シグナルスキャンが実行したように仮面等で顔を隠すのが一番確実かと思われます」
幹部B「どの様な仮面にするんだね?横から写真でも撮られたらわかるんじゃないかね?」
幹部C「それなら仮面じゃなくて覆面にしたらどうかね?」
幹部D「覆面はいい案だけど、どのような覆面が理想になる?教団を表に出すようなタコの仮面では世間的に駄目だろう」
しばしの沈黙の後に教祖
「それならば数点案を出して
幹部ABCD「素晴らしい案です」
イブキ「私もその提案で賛成です」
イブキも電話越しに賛成の意を示す。
幹部A「案の選定は私共で進めますので次の議題へと移ります。次は報酬についてです。銀行振り込み以外の方法での報酬受取を希望との事です」
幹部B「それなら今運用してるアプリでのポイント還元はどうだろう」
幹部C「タコショッピングモールアプリか、それはいいね」
幹部D「私も賛成。現金で必要な場合はそれ
イブキ「現金の要望とかは私が仲介するから問題なく行けます」
イブキも電話越しに話す。
幹部A「案に異議のある者は」
沈黙が全員の肯定を示した。
話し合いが一区切りした所で
「それでは今週末に神託の
幹部全員が頭を下げ一斉に声をあげる。
「はい、かしこまりました」と。
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