約束
「舞の相手を連れて来たよ~」
内
雅楽司たちの中から、
歩いて来た善道と貫之の前に立ち、名乗る。
「
一重の眼。広がった鼻。厚い唇。丸い顔。十五歳。
「
内教坊の妓女の子であることも、
貫之は、定省が自分を見上げて、じっと覗き込んで来る
「初めて合わせるので、向かい合って、舞っていいでしょうか。振る袖や、踏む足は、私が逆をしますので、
「あ。ああ…」
「一度、合わせてみようよ」
そう言う善道は、定省が貫之を怪しんでいるのだと思っているようだ。
善道は貫之と定省と、舞台の脇の
「
「ありがとうございます」
善道に言われて、舞台に上がる
「じゃ、やってみようか」
言い残して、行ってしまう善道を、貫之は目で追って、驚く。
善道は、
「
小さな声で貫之は、つぶやいた。
「
幼い時、青海波を
楽を奏する
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます