第3話 転生
ここは天界と呼ばれる、本物の神が住まうとされる理想郷である。
そんな場所で、一つのテーブルを囲み、2人の人物が座り、何事かを話していた。
「今回の人間達はどうなるかな。」
金髪の、美少年とも言うべき人物がいう。
「いつもと同じだ。どうせ調子に乗って死ぬのが2人、ここまでは来れても1人で、つまらない結果に終わるのがオチだろう。」
美しい長髪を持ち、中性的な顔立ちをした人物が答える。
「君はそれだからダメなんだよー。すーぐ興味がなくなっちゃう。」
「それもしょうがないだろう。本当のことなんだから。」
「まあねー、あ、そうだ!!ここ数回は君にあげたんだから今回のは僕がもらうよ!この時のために色々準備してきたんだぁ」
少年は
「はぁ。いいだろう。」
もう1人はため息をつき、許可をする。
「それにしても君、本当にその見た目好きだよねー。もっとバリエーション増やしていかないと。」
「別にいいだろう。この見た目こそが究極の美だろう。貴様こそその美しくない見た目を変えたらどうだ?」
「えー。この体型が一番エネルギー効率がいいんだよ。機能性重視だよー?」
「はぁ…、もういい。ところで、今回は仕込みをしたとか言ってたな。どんな仕込みなんだ。」
「あー、それはね──」
少年はまるで小さい子供が自分のいたずらを自慢するかのように語り出す。
この2人の会話がしばらく途切れることはなかった─。
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