第3話
神様から送り出された先は王国領の、東よりに位置する街とのことだった
今は街の外の高台から街を見下ろしている場所にいる
神様から聞いた話によると住みやすい上にダンジョンも初心者向けとのことだった
そう、ダンジョンがあるのだこの異世界は!
さて、神様から頂いたナイフを試してみるか
神様から貰ったナイフへ神様によると転移ナイフと呼んでいるようだった
ナイフの場所まで瞬間移動が出来るとのと、ナイフを自分の手元へ瞬間移動させることが出来るとのことだ、それが3本セットとのことだ
話を聞いて2本でいいのではないかと思ったが、最初だからと1本予備で作ったとのことだった
恐らく僕が死んだら数は少なくなるだろうと予想している
予備の1本は短く刃渡り10cm、残り2本が刃渡り20cmでメイン武器だ
『えい』
早速木に目掛けて1本投げる
心の中で戻れと念じると、手にはナイフがあった
木を見ると刺さった後はあるが、ナイフは消えているので一瞬で戻ってきたのだろう
『それ』
次は木に刺さる前に戻れと念じる
投げたナイフは僕の目線から消え、手元に戻っている
『そい!』
またナイフを木に投げ
転移!
そう心で想った瞬間目の前には木があり、ナイフが木に刺さったまま、僕の右手はナイフを握ってた状態で瞬間移動していた
『おぉ!?これは魔法だよ!魔法なんてない世界といっていたが、こんな事が出来るなら、この世界は魔法の世界だ』
楽しいぞこれは、神様素晴らしいものをありがとうございます
心の中でお礼をいい、もう少しナイフの感触を確かめたのち近くの街に行くことにした
見たところ中世ぐらいの世界観だろうか、神様は電気はないと言っていたな
文明レベルはそこまで高くないようだが、街は活気に溢れているようだ
『へー・・・ゲームのような世界だ、無闇に地球の知識流行らせて、この世界観をこわしたくないな』
これはこれで完成されているように感じる
車がなくても馬車が走り、アスファルトでない石畳の道
ゲーム好きな僕としてはこういう雰囲気にとても憧れていた
『そこの坊や、リンゴ一つ買ってかないかい?』
そう声を掛けられたが自分であってるのだろうか、周りに人が居ないが坊や?
『僕のことですか?』
『そうだよ、この街で見かけない顔だけど、どこから来たんだい?』
『田舎の方から出てきました、多分聞いても分からないぐらい田舎です』
『へーそうかい、若そうに見えるけど、冒険者にでもなるつもりかい?』
神様が冒険者って職業があるって、そんな事も言ってたな
『はい、そのつもりです』
『いい魔道具を授かっているといいけど、まだ子供なんだ無茶はするんじゃないよ』
坊や、子供って前世では25歳だ、神の子孫とかにしたとか言ってたから不老だっけ?見た目若くなってるのかな?
『ありがとうございます、気をつけます、
リンゴは一ついくらですか?』
これも何かの縁だろう、リンゴを一つ買っていこう
『銅貨1枚だよ』
『金貨しかないのですが、お釣りはありますか?』
『ちょっと待ってなよ・・・ほら銀貨9枚と銅貨9枚だよ、またおいで』
店から離れ、リンゴをかじってみるが、少し酸っぱいでもリンゴだ
街中に武器屋があり、剣が店頭に並べられてらいる
その剣に反射し写る自分を確認すると、16歳ぐらいの少年が写っていたのだ
黒髪ではあるが、美形だ、前世との容姿の接点は黒髪と身長160cmぐらいか・・・
神様見た目も優遇して頂いたのですね・・・ありがとうございます、身長は伸びる事を信じてます
よし、せっかくの異世界だ、冒険者になって一旗あげてやろうじゃ無いか
リンゴのおばちゃんは、冒険者になりにきたとか聞いて来たので、何か方法があるのだろう
そう考えていると多分冒険者だろうと思える服装の人達を見つけた
前世なら知らない一人に声を掛けるのも躊躇うとこだが、ここは異世界、遠慮せずに行こうと思った
『すいません、冒険者はどこでなれますか?』
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