第6話 休日の過ごし方①
体育祭が終わって、土日がやってくる。私の通ってる
...ただ、土曜は午前中に3度寝をかまし、結局起きた時刻は14時半になっていた。
昨日はいろいろあって疲れてたし、仕方ないよね。
リビングに行くと、両親は出かけているみたいで、妹の
「...ママたちは?」
「出かけてる。ドライブだって」
「春ちゃんは着いて行かんかったの?」
「めんどかったし」
「そ。」
妹の望月小春はゲームから一切目を離さず質問に応答する。思春期真っ只中で、パパがいる外出には不必要なら行きたくないらしい。
キッチンにラップして置いてあったお稲荷さん2個を朝飯兼昼飯兼おやつ代わりに食べて、ゴクゴクと喉を鳴らしながらコップ1杯分の水を飲み干す。
「さて、今日はなにしよっかな〜」
ん〜っ!と大きく伸びをしながら独り言。
「うわ、お姉ちゃん寝癖すごっ」
「うるさいな、アンタもその態勢でゲームすんのやめなよ、パンツ見えてんぞ」
小春は寝ながら両膝を大きく開いた態勢....いわゆるM字開脚の状態でゲームに勤しんでいた。
「見せてんのよ」
「キョウミないから」
「ふんっ」
相変わらず生意気な妹だ。少し前までおねえちゃん!おねえちゃん!って事あるごとに私にひっついてきたあの可愛さはどこへいってしまったのか...
妹にかまうのはここまでにしてとりあえず洗面所に入り顔を洗い、歯磨きをして鏡に映っている自分を見ながら今日の予定を考える。
あーほんとだ。寝起きで髪ボサボサ。噴火が起きたみたい。普段は2回に分けてドライヤーをするんだけど昨日はお風呂入ってパーっとドライヤーしてすぐ寝たからなぁ...
ネットでお風呂上がりすぐにドライヤーをするのは髪や頭皮によくないっていう記事を見かけてから、風呂上がりすぐは前髪を重点的に乾かして、全体はサッと乾かして...
少し自然乾燥させてからドライヤー2回目で全体を乾かして、、というルーティーンにしているが、疲れているとたまに最初の1回で終わらせてしまう。
たまに...?いや結構な頻度かも......
とりあえずテキトーに水でバシャバシャ髪を濡らしてドライヤーで乾かしてブラシで強引に髪の毛の流れを整えた。
「ま、こんなもんでいっか」
自室に戻ってベッドにダイブする。...やることないかも。とりあえずスマホをいじってメッセージ確認......。
よし、公式アカウントからしか通知が来てない。今日も平和だ。
あ、そうだ!あの実況者、毎日昼の12時に動画更新してるはずだから見にいこっと。
「あ、あったあった」
・・・
「えーすごい!」
「ふふっ、くだらな〜」
〜1時間後〜
「あー面白かった。キ○の動画って安定して面白いんだよねー」
んー、このまま動画見てばっかだとまずいし流石に勉強しとこうかな...
〜1時間後〜
「んああ〜!疲れたあぁスマホスマホ...」
「あれ?」
Iineアプリ開くといつのまにか知らないグループに追加されていた...
メンバーは...
「『何か食べたいものある?』ってきてるけど、う〜ん...」
食べたいものが多すぎて悩む...
オムライス...はさすがに簡単すぎ?ケチャップライスに卵乗せるだけだもんね。
唐揚げもいいな〜。でも揚げ物食べすぎると翌日ニキビ増えるんだよなぁ...月曜学校だし、、、
あ、だったら肉料理がいいかも...肉好きだしそっちの方がオカズ作りやすそうだし
「『じゃあ肉料理がいいな』...っと」
あ、穂花からすぐ返信が来た。
『昨日焼肉食べたのにまた肉かいっ!』
って...いいじゃんね、別に!
『いや来週の日曜だし、それに焼肉じゃなくてハンバーグとか想像してたの!』
『ハンバーグ...!ハンバーグかぁ...いいんじゃない?』
今度は滝川さんから返信...メッセージと鳥が親指を立ててるスタンプが送られてきた。
意外と感触がいいな。
『ま、確かに1回目だしそんなところでいいかもね!』
『じゃあオカズはハンバーグに決定!』
私の提案で作る料理が決まってしまった。ま、いっか。ちょうど食べたかったし楽しみ〜♪
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