君は身近な星だった


君は、触れることのできない存在だけど、確かに存在していた

君の光は誰かを照らしていた

君の光は、誰かを孤独から救っていた

君という光は、小さいけれど、僕を見つけてくれた光


手を伸ばしても、届くことはない

手を伸ばそうと考えても触れてはいけない


君は君の世界がある


君とは言葉を交わすだけの存在が互いの幸せだ

君の光は、近すぎてはいけない、遠すぎてもいけない


近づき過ぎれば、僕の君への想いは燃え尽きてしまう

遠過ぎれば、君の光は僕に届かなくなり、見つけられなくなる


そんな関係だ


そんな関係なんだ


だけど、君の光は、いつか皆を照らす光になる


僕はそれを知っていた


それを理解していた


たとえ、厚い雲に遮られても、より強い光が君を遮っても

いつか必ず、君は幾千万の人を導く北極星の様に輝くと信じている


だけど、それは僕の好きな君なんだろうか?

僕の孤独を照らしてくれた光だろうか?


温かい光のはずなのに、僕の声は届かない

温かい光のはずなのに、僕の孤独の影はより濃くなる


君は、僕にとっての星


決して触れることの出来ない星

夢を追い求める星


その輝きは、僕の希望


もっと輝いてほしいのに、その光が遠くに行きそうで......

僕はいつか星屑のような涙を流すだろう

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