第3話
久しく家から出ていなかった俺は外の景色に目がくらんだ。
俺の居場所は外にはなかった。
そう思うと俺は急激に足が止まった。
「うっ。久しぶりだな。あの時はこんなことになると思っていなかったんだろうな~。」
俺はそう言うと取り敢えずダンジョンがありそうな場所に目星を付けるという建前でまた俺は家に帰った。
……――……
そして俺は帰ってきた(家の前に)。ちゃんとダンジョンがありそうな場所には目星は付けてきた。
近くの森とか、……。
うん、じゃあ早速レッツラゴー!
久しぶりに見る街並みはすごく変わっていて本当に俺はここに住んでいたのか?と自分に問いかけたくなった。
アルバイトでもしときゃよかったな~、なんて思っていると着いた。
「まぁこんな小さな森とも言えるかどうか怪しい場所にダンジョンなんてあるわけないやろ。」
なんだろう物凄くフラグが立った気がして今後悔しているんだが?
数分後……
今俺の目の前には土が積まれていて少し高くなっている場所がある。
そしてそこにぽっくりと穴が開いてある。
フラグ建築はしたけれどまさかそんなことはないだろうと、まさかこれがダンジョンであるはずがないだろうと思い俺は中に入った。
中は薄暗くじめじめしていて、見た目よりも広かった。
そして、何者かの足音がする。
ポヨン ポヨン ポヨヨン
こんな足音は聞いたことがない。というか動物の足音なんて聞いたことがないわけだが。
俺は警戒しながら奥へ進むことにした。
すると俺は鉢合わせてしまったのだ。俗に言うスライムというやつに。
ピィ?ピギィィィ!
向こうも驚いているようであるが俺も驚いている。
いつからこんな地球はファンタジーになってんだよ!
そりゃあそうだ。なんでよりにもよって本当にここがダンジョンなんだよ。
何の準備も無しにここに来てしまっている自分を恨んでいる暇などない。
俺は出口まで無我夢中で走った。
スライムはそこまで速く走ることができないため本気で走るようなことはしなくてもよかったのだがもし追いつかれると不味い。
そうして俺は外に脱出した。
「はぁはぁ、スライム、だよなあれ。」
俺は久しぶりに走ったせいで、相当に疲れていた。
地面に座りながら俺は呼吸を整え、先ほどの現実を思い出し、これからどうなるかを考えていた。
たぶん、これからもダンジョンは見つかっていくだろう。
そしてたぶんだが冒険者という職業もできるだろう。
Q.その時に有利に立ち回るには?
A.ほかの人より、たくさんの時間ダンジョンに潜り知識を蓄えておく。
「よし、準備してからまたここに来るか。」
俺は帰ろうとしたがそれを止めた。
そう、スキルというものの確認が終わっていない。
「ステータスオープン」
俺がそう唱えると目の前に薄い板状のものが現れた。
そして俺のスキルは……。
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