四角い空 高く青く冷たく 三十七度五分の寝室

四角しかくそら たかあおつめたく 三十七度五分さんじゅうななどごぶ寝室しんしつ


(四角い空)


 春といってもまだ寒い季節でした。風邪気味のわたしは家族とは別の寝室が与えられ、昼間からひとり布団で横になっています。見えるのは白い天井と開け放たれた窓ごしの青空にだけ。微熱が続く身体はだるく何をする気も起こらないのでした。ちぇっ、コロナじゃないのに……。

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