【第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト短歌の部】／藤光

日本晴 穂波に映える彼岸花手折るこの手に故郷の匂い

日本晴（にほんばれ）　穂波（ほなみ）に映（は）える彼岸花（ひがんばな）手折（たお）るこの手（て）に故郷（こきょう）の匂（にお）い

（彼岸花）

　いきなり秋の歌になりましたが、青空の下咲きそろう赤い彼岸花ってきれいなんですよ。暑い夏が終わって秋がやってきた、でもまだ冬には間があるって季節に咲く花です。桜の歌のところで、「桜は一斉に咲く」と書きましたが、彼岸花も一斉に赤い花を咲かせますよね。田んぼの畔に並ぶように咲く彼岸花はとても美しいと思います。